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第百六十五話

「千里!もう大丈夫なのか?」

「心配かけやがって!」

「この際だ。十分に体を休めとけ」


あ、みんなが揃った。
また心配させちゃったみたい…



『…そう…そうなの…。市、こわくないわ…』

「へっ?」

「どうした千里」

「え…」


今確かに声が聞こえたはずなんだけど…
みんなには聞こえなかったってこと…?

…でも「市」って……


『夢に、置いてきたの…。市…もうひとりきりなんだもの…』


「お市さん…?」

「千里?」

「何を言っている…?」

「やっぱりみんなには聞こえないの?」

「Huh?お前には何か聞こえてんのか?」

「某には何も聞こえぬが…」

「えーと……」


とりあえず、夢で見たことや聞こえたお市さんらしき声のこと…みんなに説明してみる。
すごく信じがたいだろうなぁ…
…っていうか、声が聞こえるって軽くオカルトだよ…!
今更だけど怖くなってきた!



「やはりあの大規模な浄化が原因なのかもしれないな」

「さっき家康が言ってたやつかい?正の気を放出しきった千里の体は格好の器だって…」

「ああ、その隙に遺されたお市殿の念が入り込んだ可能性がある」

「…死してなお厄介なものよ。魔王の眷族というのは」


うーん……
そこまで邪険に扱わなくても…

苦笑した瞬間、また声が聞こえた。
…あれ?
さっきよりも大きくなってるような…























**********


想像以上に怖いと思うよそれ←
ちなみに前作の遙か婆娑羅は162話完結なのに、これまだまだ続くよ\(^O^)/あーうち





第百六十四話

「千里!目を覚ましたのか!?」

「!!!」

わーっ!
いいい家康さん急に入ってこないでー!
…あたしも三成さんも思いっきり手を放して後ずさったよ…!


「家康ゥウウウウ!貴様何のつもりだ!」

「?三成は何を怒っているんだ?」

「さ、さあ…」


…とりあえずごまかしておこう。
っていうか、さすがに三成さんも驚いたんだな…


「そ、それより家康さん。聞きそびれてたんだけど、ここって…」

「ああ、ここは新九郎殿の住まいだ。新九郎殿は先程の自警団の頭領を担っておられるらしい」

「あのお兄さんが…」


自警団の頭領?
なんか…格好こそ小汚かったけど、もっと由緒ある家の人かと思ったのに。
…確か自警団の人も「殿」って言ってたような…


「新九郎殿も心配されていたが、ワシらも肝を冷やしたぞ。倒れた後、まるで千里ではないような物言いで何かを呟いていたんだ」

「あたしじゃないみたいな物言い…?」


な、何それ…
あたし寝言を言ってたってこと…?


「そーそー、なんか消えそうな声でずっと謝ったり誰々のせいだとか延々と」

「佐助さん!?」

「おはよー千里ちゃん。その様子だと、もう大丈夫そうだね」


さ、佐助さんまでいつの間に…!
…頭撫でてくれたのは嬉しいんだけど、三成さんがすごい形相でその手を払っちゃった…!


















**********


なんかお約束\(^O^)/
フラグクラッシャー権現\(^O^)/\(^O^)/
三成さん邪魔されてご立腹\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/






どっちがお好み?

先日の夢主コラボ絵のアップです。


…二人とも確か神威と同じくらいの年齢のはずが…
神夜完全に幼いですよね。
つか顔のバランス悪いわ…orz


これ、絶対神夜が剥いたと思う←
んでタオルケット的なのとかは神夜のだと思う。

神夜って皐月たんほどちちでかくなさそうだな。
全体的に実年齢より幼めなのかもしんない。

皐月たんのイメージは屍の丘を歩む誇り高きゴルゴタの女王なんですけどね(勝手に)
身体に傷とかあるのかなぁとか妄想してたらまたハアハアが止まらないですよね。



あー…
やっぱおにゃのこ好きだわー。
もっとスピーディーにささっと描けるようになりたいのにな。


今週も忙しいことになりそうです。
拍手SSちゃんと書けるかなー…





第百六十三話

「三成さん…」


…とにかく三成さんに大丈夫ってわかってもらうためにも、みんなにさっきの夢で見たことを話さなきゃ…


「…あの、あたし大丈夫だよ。だからみんなを呼んで…」

「拒否する」

「え」


み、三成さん…?
すごくさりげない感じで断ったよね今…


「…千里はいつもそうだ。先に進むことを優先する。そのためならば、己が傷ついたままでも構わないというのか」

「!」

「私は一人で抱えるなと言ったはずだ」


三成さんの、まっすぐな瞳が痛かった。
どうして…そんな風に言ってくれるんだろう…
たくさん傷ついたのは三成さんだって同じはずなのに。
どうして、そんなに優しいの…?


「約束しろ。何かあれば私に言え。拒否は認めない」

「三成さんに…?」

「そうだ。いかなる時も、私が千里の力となる」

「…!」


三成さん……
…どうしよう、嬉しい…


「あ、ありがとう…三成さん」

「礼を言われるようなことはしていない。…むしろ」

「むしろ?」

「私が千里を護るのは当然のことだ」

「へ……」


そ、それってどういう…


「三成さん…?」

「理由などない。ただ私は、千里を傷つけるものはすべてこの手で残滅すると誓っている」

「……」


三成、さん……

互いに、ふと手を伸ばす。
触れるか触れないかの所で、三成さんがあたしの手を取った。

…心臓がさらに大きく脈打った、気がした。

















**********


ようやくフラグか…?←





第百六十二話

「千里!」

「っ!」


…………え…


「…三成さ、ん…?」

「千里っ!私がわかるか…!?」


ここは…家の中…?
…いるのは、三成さんだけ…?


「あたし……?」

「怨霊とあの地を一度に浄化した後倒れた。…もう何ともないのか」

「うん…」


あれは夢…?
リアル、なんてものじゃない…
…あれは記憶だ。
お市さんの…この地で見たもの、感じたこと、すべて。


「っ…」

「千里…!?泣いているのか…?」

「なんでも、ないよ…」

「そんなわけがあるか!何があったというのだ…!」


…ただ泣くしかできないあたしに、三成さんはあからさまに戸惑ってる。
そりゃ目の前で泣かれたら困るよね…
ただでさえ三成さん、こういう時どうしたいいかわからなさそうだし……


「っ…!」

「…え………」


三成、さん…?
…あたし、三成さんに抱きしめられてるの…?


「泣くなとは言わない…!だが!」

「……」

「一人で抱えて泣くな!」

「!」


三成さん…
どうしてそんな…苦しそうに言うの…?


「千里が泣くと…歯がゆい。たまらなくなる…」


…その言葉に、あたしの方がたまらなく胸が苦しいよ…























**********


ねえ知ってる?(まめ●ば)
連載当初と扱いがまるっきり違うんだぜ?←






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