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第百六十七話

「千里!おい!何を言っている!」

「無駄だ三成…!姿形は千里だが、これはお市殿なんだ!」

「第五天…!そうまでして我らを愚弄するか…!」

「お市さん!なんでこんなことしてるんだよ!あんたは…まだ苦しんでるっていうのか!?」

「…?とってもにぎやかなのね…ふふ…」


……お市さん…
お市さんは、一体何を伝えようとしてるの…?


「貴様ァア…!千里から離れろッ!」

「よせ三成!中身がお市殿とはいえ、身体は千里なんだぞ!」

「くっ…!」

「Shit!どうにもならねぇのかよ!」


お市さん…!
みんなが心配してるの…!
だからお願い、教えて……!
お市さんの望みは…


「市…知りたいの…」


え…?

「知りたい…?」

「何を…」

「教えて…市の戦う意味を…」

「戦う意味、だと…?」

「し、しかしお市殿は亡くなっておられるはずでは…?」


そうだよ…なのになんで…


「あなたなら、教えてくれる…?」

え、あたし…?

「そう…。市、待ってるから…」



…微笑むように、消えそうな声がした。
同時に、突如扉が開いて…


「神子は目を覚ましたのか」

「…な………」


……っ?

全身が、大きく脈打った。
…あ…あたし、体…
も、戻った…!?

















**********


お市さんは何を言っているかわからないのが基本スタンスだと思う←





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