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第百五十四話

「貴様ら何者だ!」

「!」


な、何…?
突然周囲の茂みが動いたかと思えば…人?


「Shit!囲まれただと…?」

「この数に気づかぬとは…!なんたる不覚…!」

「これではワシらでもさすがに分が悪いな…」


どうしよう…
これじゃ多勢に無勢だよ…!


「…案ずるな。貴様に指一本とて触れさせるつもりはない」

「三成さん…」


実質戦えないあたしを背に隠すようにして、三成さんは低く呟いた。
…こんな時に考えることじゃないけど、細身の背中がたくましく感じる…



「愚民共が…。我らを何者だと問うならば、まず己の名を名乗るがよかろう」

「確かにな!てめぇらこそ何モンだって話だぜ」

「小十郎!相手がやる気なんだ、こっちもド派手にpartyといこうぜ!」

「この小十郎、政宗様の命とあらば」

「構えよ佐助!名も名乗らぬ無粋な輩に遠慮は無用!」

「はいはいっと。無粋には俺様も同感」

「そんじゃ!いっちょ力比べとしゃれこもうか!」



…さすがはみんな。
ここまで数が圧倒的に不利でも弱音ひとつ吐かない。

でも、そうだよ。
みんなが負けるはずないもん。
こんなピンチだって、絶対に乗り越えられるんだから…!


「………」

いよいよ両者一触即発という時…


「待て!」


…誰かが叫んだ。




















**********


みんなピンチの時も笑いそうな人ばっか。





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