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第百六十話

…いつの間にか何も聞こえなくなっていた。
ただ…昔の白黒映画みたいに、音のない断片的な映像が流れて…

……違う。
あたしは今、「誰か」なんだ。
誰かの視点をそのまま、あたしは見てる。


目の前の背に、「誰か」は持っていた武器を振りかぶった。

「えっ……!?」


…でもその腕は途中で止まって、震える手で薙刀をぎゅっと握った…

斬らなきゃいけない。
でも本当は斬りたくない…
…そんな思いが痛いほど伝わった。



場面が少し変わって、目の前の人が振り向いて…
…あれ?
顔に…もやみたいなものがかかっててわからない…
この「誰か」の記憶が曖昧なのかな…?


「あ…」


不意に、ぶっきらぼうに差し出されたのは一輪の花。
「誰か」は少しためらうように手を伸ばして…両手でそれを受け取った。


声が聞こえないから、何を言ってるのかはわからないけど…
…なんだろう。
胸が、締め付けられるの…

幸せなのに苦しくて…
嬉しいのに悲しくて…



…でもその理由を考える暇もなく、あたしは突如思い知らされることになった。






















**********


……すごくわかりにくいですね←





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