………あれ…?
見覚えある場所……
これって…夢の中?
一応眠れたんだ…
…これ、三成さんに顔見られてる状態なのかな。
すごく嫌だ…!
「……き……か…」
「ん?」
声が聞こえる。
鶴姫ちゃんかな?
…でも、ノイズが混じったみたいでなんだかよく聞こえない…
「鶴姫ちゃーん」
「は…千里、ちゃ…」
眠りが浅いのかなぁ…
辺りもかなりぼやけて見えるし…
「いつもごめんね鶴姫ちゃん。あたし達これからどこに向かえばいいのか全然わかんなくて…」
「そ、な……ね。じゃ…これ…」
「うう…よく聞こえないよ…。どうしよう…」
……って言ってる間にまた視界がかすんできた!
め、目が覚める前にせめて何かヒントでも聞いておかないと…!
もう少しこのもやみたいなのが晴れてくれればっ…
「晴れて〜…っ」
悪あがきとばかりに、あたしは怨霊を浄化する時みたいに正の気をフルパワーにしてみた。
……その瞬間。
「私もあまりよく見えないんですけど…」
「聞こえたっ!」
「丑寅の方角で出逢う人に、何かあるみたいですよ☆」
「うしとら…?それって……あれ?鶴姫ちゃーん!」
け、結局いつものパターンだ!
…でも今回はちゃんと聞き出せた。
丑寅…聞いたことあるようなないような…
目が覚めたらみんなに訊いてみよう!
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鶴姫がだんだんゲームのヒント屋みたいになっている←