「千里……?」
「…三成さん…」
「戻った、のか…?」
「無事なんだな!」
「千里!」
「第五天は消えたのか…?」
わっと押し寄せられてなんだかもみくちゃだけど、あたし…戻ったんだ…
「…?何があった?」
「いや、新九郎殿。お騒がせして申し訳ない」
あ、やっぱりあのお兄さんが新九郎さんなんだ。
…やっぱりどこか気品を感じるんだけどなぁ…
「腹が減っているなら何か運ばせる。大した物は用意できんが」
「あ、ありがとうございます。…あの、新九郎さん。お部屋まで借りちゃってすみません」
「構わない。私達はこの辺りで小さな集落を作って暮らしている。この部屋は好きに使うといい」
そう言い残して、新九郎さんはまた部屋を出ていった。
ちょっと仏頂面に見えるけど、優しい人なんだなぁ…
「Um……」
「政宗さん?どうかしたの?」
「…あの新九郎って野郎、何者だ?」
「あ、実は俺も気になってんだよなぁ。なんか…引っかかるっていうかさ…」
「慶次くんまで…」
確かに謎が多い気がするけど、悪い人じゃないと思うなぁ…
…よし、後で話を聞いてみよう。
**********
新九郎さん、好きですよ私は(笑)