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第百六十八話

「千里……?」

「…三成さん…」

「戻った、のか…?」

「無事なんだな!」

「千里!」

「第五天は消えたのか…?」


わっと押し寄せられてなんだかもみくちゃだけど、あたし…戻ったんだ…


「…?何があった?」

「いや、新九郎殿。お騒がせして申し訳ない」


あ、やっぱりあのお兄さんが新九郎さんなんだ。
…やっぱりどこか気品を感じるんだけどなぁ…


「腹が減っているなら何か運ばせる。大した物は用意できんが」

「あ、ありがとうございます。…あの、新九郎さん。お部屋まで借りちゃってすみません」

「構わない。私達はこの辺りで小さな集落を作って暮らしている。この部屋は好きに使うといい」


そう言い残して、新九郎さんはまた部屋を出ていった。
ちょっと仏頂面に見えるけど、優しい人なんだなぁ…


「Um……」

「政宗さん?どうかしたの?」

「…あの新九郎って野郎、何者だ?」

「あ、実は俺も気になってんだよなぁ。なんか…引っかかるっていうかさ…」

「慶次くんまで…」


確かに謎が多い気がするけど、悪い人じゃないと思うなぁ…
…よし、後で話を聞いてみよう。























**********


新九郎さん、好きですよ私は(笑)





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