スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

第百六十六話

『市はここ…。ここでずっと、待っているの…』

「誰を?どこで待ってるの?」

『……ああ…来てはだめ…。今の市は、みんなみんな消してしまうわ…』

「お市さん…?」

うーん…今ひとつ会話が成立してないような…


「おいおい千里、一体何を話してんだ?端から見てると不気味だぜ?」

「あ、うん…。お市さんがね、誰かを待ってるみたいなの。でも来ちゃダメって…」

「何だそりゃ。要領を得ないなぁ…」


慶次くんが首をひねるのも仕方ないよね…
あたしだって全然わかんないし…


「お市さんは今どこにいるの?」

…って尋ねても亡くなってる人だからな…


『市は……ここ…』

「…っ?」

「千里!?」


え…な、何…?
急に体が動かなくなって…
地面に倒れたの…?
意識はあるのに…金縛りみたいに動かない…!


「What happened!」

「千里!どうしたというんだ!」

「ふふ……楽しそう…」

「……千里…?」


えっ…あたししゃべってないのに…!
く、口が勝手に…!?


「光と闇が混じっているのに、こんなにも色とりどり…綺麗ね……」

「…まさか…!」


あたし、お市さんに体を乗っ取られたの…!?



















**********


こんな展開想定してなかったんですけど←
あとさ、ゲーム3の市ってほんとなんとも言えないよな






おまけ

こないだから何回この絵載せるねんっていうね\(^O^)/


ペンだけ抜いてみたらまた違う雰囲気の絵になったんで、こゆのもいいかなと←

だいぶ感じが変わりますよね。
デジタルはこれだからおもしろい。


少しは色塗りに慣れたかしら。
このクオリティーだが。
かかった日数は2日くらいか?
もう少しスピードアップできたらなー。

毎回言ってるけど数こなさねば何にもならんし。




とりあえず忙しすぎて拍手SSのメドもなんもたたないけど、4月になってみないことには何もわからんので。
なるようになればいい。




第百六十五話

「千里!もう大丈夫なのか?」

「心配かけやがって!」

「この際だ。十分に体を休めとけ」


あ、みんなが揃った。
また心配させちゃったみたい…



『…そう…そうなの…。市、こわくないわ…』

「へっ?」

「どうした千里」

「え…」


今確かに声が聞こえたはずなんだけど…
みんなには聞こえなかったってこと…?

…でも「市」って……


『夢に、置いてきたの…。市…もうひとりきりなんだもの…』


「お市さん…?」

「千里?」

「何を言っている…?」

「やっぱりみんなには聞こえないの?」

「Huh?お前には何か聞こえてんのか?」

「某には何も聞こえぬが…」

「えーと……」


とりあえず、夢で見たことや聞こえたお市さんらしき声のこと…みんなに説明してみる。
すごく信じがたいだろうなぁ…
…っていうか、声が聞こえるって軽くオカルトだよ…!
今更だけど怖くなってきた!



「やはりあの大規模な浄化が原因なのかもしれないな」

「さっき家康が言ってたやつかい?正の気を放出しきった千里の体は格好の器だって…」

「ああ、その隙に遺されたお市殿の念が入り込んだ可能性がある」

「…死してなお厄介なものよ。魔王の眷族というのは」


うーん……
そこまで邪険に扱わなくても…

苦笑した瞬間、また声が聞こえた。
…あれ?
さっきよりも大きくなってるような…























**********


想像以上に怖いと思うよそれ←
ちなみに前作の遙か婆娑羅は162話完結なのに、これまだまだ続くよ\(^O^)/あーうち





前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2012年03月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31