スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

第三百二十一話

「…あ、れ………?」


…覚悟なんて、嫌というほど決めたはず。
後悔なんてしない。
しちゃいけない…

…なのにどうして、今更涙が止まらないの…!?


「…ああこれ、自業自得なんだ…」


黒と白…それはあたし達が呼び出した龍神。
そして赤い色…みんなが流した血の色。
青はきっと、今この世界を包む…怖いくらい澄んだ空。

たくさんの雨は、そう…涙のことだった…


鶴姫ちゃんの占いは当たってる。
すごいな…ほんと、に……


「…っ……」


こんなつもりじゃなかった…でもそれなら、あたしは一体どういうつもりでこの道を選んだっていうの…?
泣く資格なんてない。
今更後悔なんて許されない。
そんなこと、とっくにわかってる……!



「う、あああ……!千里…っ!」

「馬鹿な真似しやがって…!」

「貴様ほどのからすを、私は見たことがない…!」


でも………!



「千里…!千里っ…!」

「……」

…三成さん……
三成さんの涙はいつも、あたしをえぐるように貫くの…!



「愛していた…!誰よりも、愛している……!」

「………!」



…あたしも……
あたしもだよ、三成さん…

























**********


たった一度だけですよ。
彼がそんなこと言うのは。






君とおめでとうを【男主注意】

・黒バス夢
・青峰誕生日おめでとう!
・…だけどコレ、青峰夢か…?
・男主注意
・会話ばっか
・完全に腐
・下品
・キャラ崩壊すぎておかしい
・みんなド変態
・こんなキセキは嫌だ
・赤司様フェードアウト
・完全にオチが迷子
・夢主「緋賀千早(ひがちはや)」


以上を了承してくださる方はどぞ。







続きを読む

君におめでとうを

・黒バス夢
・青峰誕生日おめでとう!
・というわけで一応青峰夢
・短時間クオリティー
・ざかざか乱雑
・いろいろ酷い
・俺得
・お前ら誰←
・夢主「藍沢雛(あいざわひな)」


以上を了承してくださる方はどぞ。




























「……」

「ん?お前一人か?」


手招きをするので寄っていくと、少しそわそわした様子で青峰を見上げる雛。


「なんだよ。つーか珍しいな。お前が一人で部室にいるなんてよ」

「………あの」

「?」

「……ごめん、ねっ…」

「は?」


…その瞬間。


「隙ありィイイイイっス!」

「うおおおおッ!」


タイミングは絶妙。
しかし影から現れた黄瀬の放ったクリームたっぷりのパイは、ギリギリのところでかわされてしまった。


「黄瀬てめえええ!何のつもりだ!」

「うわー!なんでよけるんスかぁ青峰っち〜」

「よけるに決まってんだろ!つか雛をエサに使うんじゃねえよ!何考えてんだ!」

「なんスか!オレからのサプライズより雛っちの心配スか!」

「比べるまでもねーだろが!」

「…きいくん、残念だったね」

「お前もこんなくだらねーことに加担すんな!」


さっきのごめんはそれか!とため息を吐き出した。


「雛が黄瀬のアホな悪巧みに付き合うこともあるんだな」

「アホは余計っス!」

「…えっと……」

「あ?」


雛が何か言いにくそうに口を開いたその時。

……べしゃっ。


「…あ………」

「……」

「………」


青峰の黒い顔が一瞬にして真っ白に染まった。


「あー、ミドチンすげー」

「…ふん、オレが外すわけがないのだよ」

「あっ!紫原っち!それ食べるために用意したんじゃないんスよ!」

「んー…味はイマイチ…」

「…むっくん、かじっちゃったの?」

「てめえらぁあああ…!」


……べしゃっ!


「………」

「…テツヤくん」

「なんだか忘れられている気がしたので」

「み、見事なイグナイトパスっス…!」


緑間よりも幾分か威力の強いパイを食らい、もはやわなわなと震えるのが目に見えてわかる青峰。
しかしそんなことはおかまいなしなのがこの面々である。


「じゃーオレもー」


……べしゃ。

かじりかけのパイが正面…というより真上から落とされた。



「………」

「…やー、とりあえずうまくいったっスねー!」

「外したのはお前だけなのだよ」

「うっ!それは言わないお約束っス!つーか!オレのおかげで緑間っちも楽に当てられたんスよ!」

「黄瀬君、外したパイは自分で掃除してくださいね」

「あーあ、黄瀬ちんもったいねー」

「ううっ…!みんな酷……」

「掃除は全員だ。涼太はぶつけた壁、他は床。…雛は大輝をなんとかしてやれ」

「!?」

「…あかしくん」




…ともあれ青峰を標的としたパイ投げ祭りは赤司によって強制終了。
赤司の監視のもと、掃除にいそしむレギュラー陣。
そして……


「………あおくん、大丈夫?」


座るよう促し、もはや前すら見えていないであろう青峰の顔についたクリームをかき分ける雛。


「だから何なんだよ一体…!」

理不尽な怒りを雛にぶつけるわけにもいかず、拳を震わせる青峰。


「…えっと、ね…」

「?」

顔のクリームを丁寧に拭い取りながら、雛がそっと顔を寄せた。
青峰の顔を拭うのに必死だったようで、雛自身の顔にまで所々クリームがついてしまっている。


「これ…みんなからのお祝いなの」

「…は?」


「お誕生日、おめでとう」

「………」


へら、と笑う雛に思わず固まった。
…だから、これは、自分の誕生日を祝うためにアイツらが計画したもので……


「っは…嬉しくねー……」

「…え、え?」


もっとマシな方法はないのか。
そう文句を言いたい反面、困った顔をする雛を見て思った。
彼女のことだ。
おそらくかなり前からこの協調性のない面々に相談して考えて、結局黄瀬辺りが言い出したであろうこのくだらない案に流されたに違いない。
彼らはともかく、雛はきっと心から祝おうとしていたのだろう。


「……まー…、いいわ。ごっそさん」

「え……」



雛の頬についたクリームを舐め取り、甘ぇ…と青峰は笑った。





































**********


あー……無茶したぜ…。
とりあえず青峰おめでとう!
こうやってキセキに祝われるといいよ!

雛はだいぶ前に黄瀬に相談しようとしてたよね。
8月上旬の「…あのね【夢絵】」がそうです。
あれから紆余曲折あってこうなったと。

でも雛はいたって真面目にお祝いする気だったと思われ。
あとの全員は悪ふざけですが。

どっちが舐めるかは最後まで悩んだ←
…だってどっちでもかわいいかなって(笑)

あと相変わらず赤司様の立ち位置ごめん。
どうもやりにくいんだよ(酷)
出番は作ったので許して!




今日は青誕ということで、夢二つ書きました。
ホントは追記にしようかと思ったけど、男主だし次の記事へ。


青峰おめでとう!
ピュア峰もワル峰もアホ峰もエロ峰も大好きだ!








話題:名前変換無し夢小説。

第三百二十話

「うぁあああああッ!」

「!?」


この、声……幸村くん…?
…それに、あれは…


「なぜ…!なぜにござるかぁああっ!」

「旦那…」


みん、な…?
…あんな所で何を……


「これがっ…!白龍の神子の運命だっていうのかよ!」

「あまりにも惨い…!」

「ワシらが立つこの世界は…千里の犠牲の上に成り立っていると…!?」


「……!」


「う………ああ…!」

「…三成…どうか、気を…」

「…千里……っ!」


…三成さん…泣いてるの……?


「どうしろと、言うんだ…!お前まで失って…こんな世界を、私にどうやって生きろと言うんだ!」

「……!」

「必ず護ると誓った千里を…私は目の前で失った…!どんなに世界が平和であろうと…今の私に一体何の意味がある!」

「石田…」

「なぜいないんだ…!どうしてここにいない!私の隣で…!なぜ笑っていてくれないっ…!」


…今のあたしは、きっと霊体というやつで…ただ空中を浮いてるだけの存在…
いくら手を伸ばしても、いくら声を上げても、みんなには届かない。


「こんな世界を…!私に生きろと言うのか…!?」

「くっ……!なんでなんだよ千里っ…!」

「お前のいない世界など…!」

「っう…!」


「………」


どうして…?
お願いだから、みんな…泣かないでよ…

違う…
やめてよ…!
こんなはずじゃない…!
ねえ、泣かないでよ。
違うの、あたし…!



「あたしはこんな終わりを、望んだんじゃない…!」














**********


思うようにはいきませんとも。






第三百十九話

「っ………!」


…あれ…ここって…?


『…目覚めたか、神子』

「白龍!…え、あたし眠ってたの?」

『落ち着いて、周りをよく見るがいい』

「周りを……?」


そういえば、目の前にいた白龍に気を取られてたけど…ここって一体……


「!?なっ…何これっ…!」


あ、あたし浮いてる…!?
地面がめちゃくちゃ遠いよ!
なんで………


「…!」

まさか……

「あたしが、死んだからなの…?」

『……』


白龍は応えなかった。
………そっか、あたし…


「そっ…かぁ〜…」


なんだか、笑いすらこみ上げた。
見渡す景色はどこも綺麗だで、穢れなんて少しも感じない。
…本当に、美しい世界が広がってる…

あたし、ちゃんとこの世界を護れたんだ…


『…神子』

「え、なに?」

『世界を救うためとはいえ、我はそなたに酷なことをした』

「……仕方ないよ。あたしだってそれをわかった上でこうしたんだもん」


これからどうなっちゃうのかよくわかんないけど、とあたしは笑ってみせた。
でも白龍は悲しげな表情を崩さない。


『これを目にして、それでもそなたは同じ言葉を述べるか…?』

「え?」


わけがわからないまま、あたしは白龍に導かれて空中を流れていった。

















**********


場面が二転三転して申し訳ない







前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2012年08月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31