作 畠中 恵
朝日新聞出版


大変申し訳ないことに友人から数年単位で借りたままだった本です。
畠中先生の本はしゃばけ等で何度も読んだことがあったのですが、何故かこの『明治・妖モダン』はなかなか取り掛かれずに眠ったままになってました。しかし、自由に出来る時間も限られてきた為、今の内にと読みかかりました。
するとしゃばけとは時代が異なるものの、内容はやはり畠中先生ワールド。しかもしゃばけ読んでる人間的にはこの辺りの人はもしや…?と勘繰り入れてしまいました。
しゃばけでは妖は妖とはっきり分かった上で登場人物として出てくるのですが、こちらの方では時代は明治で、皆ただの人のように暮らしている。どこまでが人で、どこまでが妖なのか…と思いつつ、読んでいる内に、最後のお話では巡査の一人である滝さんを探していたというご婦人まで現れた。さて、滝さんはどんな決着をつけるのかしらと読んでいたらまさかの終わり方で、えええ?!ってなったのが正直なところです。
調べてみたら最近続編が発売されたみたいで、その辺りについてちょこっとのっているのか…気になる…。
個人的には他の人物も気になりますが、滝さんの設定は大変おいしいのでどうするのかなーと、わくわくしております。機会があれば続編も読みたいなあ…。