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荒ぶる神

私の仕事中に、母親と姪っ子がハムスターを見に来るというので、
昨日は帰ってから部屋を掃除した。

ハムスターはケージの端に作った寝床から、気前よくケージに向かって糞を投げていた。
ハムスターがよくやる一人遊びらしい。
ポンポン投げる。
餌入れにも入る。

ハムスターがケージの中に慣れるまで、1ヶ月くらいはケージの大掃除はせずに、自分の匂いを付けさせて安心できる場所なんだと理解できるまで、置いておいたほうがいいと云われているけれど、
さすがに寝床の周りが糞だらけなのはいただけないと思い、割り箸で糞掃除を始めた。



もうね、
荒ぶったわー。


タタリ神かと思った。
さぞかし名のある山の主と見受けたんだけど、荒ぶってたわー。

寝床を荒らされるんだから、そりゃ、怒り狂うのも無理はないんだけど、基本ビビりなので、私に対して歯向かうことも出来ず、
「もうイヤ!ホンマあり得んし!あり得んし!ホンマ腹立つ!」と言わんばかりに、
トイレの砂を掻きに掻いてた。
餌を口の中に詰めに詰めてた。
毛繕いを繕うに繕ってた。

本当に申し訳ない。
あまりの発狂っぷりに、途中で掃除を切り上げて、
母親に「ケージの中、キレイじゃないけど、そういうものだから」とメールした。


母親を納得させるほうが早いと思った。

部屋に行った母親から、荒ぶったメールが届かなければいいのだけれど。
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