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【二次創作小説】私はヒエラルキーだから

*実話脚色で行きます。キャラは勝手に使いました。イメージが壊れたらごめんなさい。

「皆には、悪いとは思うが」

 こう切り出すとき、いい話は続かない。

「こんな仕事、いいとは言い切れない…他人に出来ない激務なのに、感謝はされないし、思うように、業績も認めてもらえないし…昇進も保証されていない」

 いつも通り、カール君は愚痴を言う。食事になると何故かこういう、飯が不味くなる話を始めるのだ。

「ぬか喜びして何も分かっていない」

 優等生で通っているカール君は、明るく勝ち気に見せていて、実は毒を溜め込みやすい性格をしているのかもしれない。

「そんなこと言うなよ、カール。悲しくなるだろ。やってみなければ分からないじゃないか」

 こう言う、ダン君は楽天家で、子供のように真摯で純真なところがある。

「将来、私は弁護士になるんだ」

 夢は大きいほうが健康だとは言うものの、いきなりそんなことまで言い出す辺りは、世間知らずの坊っちゃんそのものだ。

「普通は、将軍になるとか言うんじゃないのか?我々は士官なんだから」

 ウェルナー君が尤な突っ込みをする。影は薄いがなかなか実直で、冷静に考えられる青年である。無口が基本の彼だが、たまにいいことを言う。

「……ストレートな道だけじゃないんだよ。考えが狭いなぁ」

 とりあえずそう返すのがダン君らしいところだ。

「カールも弁護士を目指せばいいじゃないか」

「司法試験?…何年かかるか知れたもんじゃない」

「旧のほうでいいだろ。それなら何年かかっても構わないじゃないか」

 そのやり取りに、ウェルナー君がにこやかに賛同する。

「いいアイデアだな、それがいい」

 カール君は複雑な顔だ。

「ダン…君は実に楽天家なんだな……」

 隠し切れずに言うと、ダン君は笑いながら、

「だって私は、ヒエラルキーだから」

と言う。

「ヒエラルキー?」

 少し苛々していたカール君は、言葉の誤りを捕らえて、冗談めかしながらも、すかさず絡む。

「おいおい、その頂点だと言うなら分かるが、ヒエラルキーは三角形じゃないか。君は三角形なのかよ」

 今、気づいたかのようにダン君は

「私はピラミッドなんだよ」

と可笑しげに答える。

 ウェルナー君も笑う。

 笑いながら、カール君の絡んだことも、愚痴もどうでも良くなっていくのだった。

 例えば鬱になりかけても、こんな三人だから回避できるのかもしれない。似非ブルジョアらしさも、ご愛嬌。たとえ周囲がムカついても、彼らはそれでバランスが取れている。

 三角形の底辺も、ひっくり返せば弦となる。転がしてみれば楽になる。
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拍手レス

>マイヨさん関係の小説をもっとお願い

あっ、ありがとうございます。涙
こんな椰子の書く二次創作を欲してくれて…

マイヨをタネにするのは、何ていうかハードルが高いです。
でも需要があるなら気張って生産しないと。

一応アイリたんのも彼ネタだったんですが、違う趣向をお望みなら拍手からでも色々意見どうぞ。^^

【夢小説】藍璃たん(父娘もの)

 わたしの名前は、藤原藍璃(ふじわらあいり)。
 本当は、もう一つ名字があるけど、日本では、お母さんの名字を使っているの。
 下の名前は、パパが、草の青と、石の青という意味の漢字を選んでつけてくれたの。パパは、青色が好きなんだって。でも、かき氷は、ブルーハワイじゃなく、苺シロップのを食べているけどね。

 夜、眠るときは、時々怖くなるの。
 パパは、外国の人だから、パパに似て私も眼の色が青いの。それに、髪の色も灰に近いくらい薄い。周りと同じじゃないのは、やっぱり少し気になるときもあるんだ。からかう子もいるしね。
 だから、明日も学校があるな、って思うと眠れなくなるときがある。

 そういうとき、パパは、何も言わないで傍に居て、髪を撫でていてくれる。

 わたしが、そっと目を開けて顔を見ていると、

「お父さんは、ママと藍璃が世界で一番大切なんだ」

って言う。

 藍璃のパパは、偉い軍人さんなんだって。
 いつもは厳しくて、怒らせると恐いけど、枕元に来てくれるときは優しい。その内、落ち着いてきて、知らないうちに眠くなる。
 たまにお休みのキスをしてくれることも…あったかな。寝ちゃうから、よく覚えてない。

 朝は早くに仕事に出かけていくよ。
 だから枕元には居ないんだけど、少し、気配が残っているような感じがする。わたしも笑顔で、安心して学校に行けるの。

 パパも頑張ってる。だからわたしも勉強頑張らなきゃ、って、思う。
 窓の外は、気持ちいい、青空。パパはこの空を飛んでいく。きっと、この空が好きだから、青が好きなんだよね。
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ある書き込み

私の心に最近残った書き込みに、

「傷付いたっていいんです。それを隠すことが出来れば」

というのがありました。

私は、隠すのも本当は不自然かな、と思うのですが、ある程度は、隠して(というか、気にしないように努めて)いることが、生きていく中では必要なときもあるんじゃないかとも思い、この言葉には力をもらいました。

きっと、色々我慢して、表に見せずに(見せまいと)頑張っていらっしゃる方なんでしょうね…。

あまり隠しすぎるのも、本人の負担になるので、うまいこと、小出しにしていくのが一番いいんじゃないかなと思いました。

他人の書き込みをたねに、うざいことを言ってすみません。
直接レスは付けられなくても、何か、感想を言い、伝えたかったので……

為になる書き込みをありがとうございました。

さらばA村!しばしの別れ

蝉の鳴く声。
じわじわ…

でも、雨の後だから、
涼しいかも

あと5分で
ここから
しばらくさよなら。

お祖母ちゃんが私を
思い出してくれた。

良かったと思う。

タイトルは、
わざと古いノリで
付けました(笑)
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