『こうぐち』の後に書くのもアレですが(苦笑)、『テガミバチ』以外の浅田弘幸先生の作品が収録されたイラスト集『Water』です。
早々と手に入れられた方の感想を至る所で読んでいましたら、いても立っても居られなくなりまして、発売日前日にフラゲして参りました。
私にとって9割(むしろ97%)程が初見の作品だったので、じっくりじっくり観賞させて頂きました。
うん。
素晴らしすぎでしょぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
いやぁ。やはりまずは、表紙のこのイラストにニヤリとしてしまいます。
本当におめでとうございます!!
浅田先生がどのようなお父さんになろうとしているのかが一発で分かるような一枚だと思います。
さて。購入して以降、何度も眺めてきての印象と言いますか感想と言いますか。
私に語らせると戯れ言になってしまいますが、そのような事を書いてみます。
(あくまでおつむの弱い私個人の見解ですので、支離滅裂ですがどうぞ悪しからず)
テガミバチでのカラーは、何気なく流し見しただけでも温かく、優しい印象を受けるものが多いのですが、こちらでは浅田先生の「こころ」の底から湧いてくる優しさと共に、毒っぽさや死の匂い、寂しさ等々、色々な感情や空気を受け取れるような気がしまして、私自身の人生観などを改めて色々と考えさせられました。
この画集の中では、様々なテーマ(『I'll』を始め、本やCDのジャケットであったり、他作品への寄稿であったり)が設けられていています。
どれもこれも美しすぎて、放っておかれたならいつまでも見とれて1日を過ごしてしまいます。
その中でも特に『勝手に名作解釈シリーズ』では、浅田先生の世界が爆発していると言いますか、もしかしたら『I'll』よりも先生らしさが出ているのではないかと、テガミバチからファンになった新参者が勝手に予想しています。
先生が幼少の頃より慣れ親しんだであろう童話であったり物語であったり、現在の浅田先生を作り上げた作品たちが、先生の手により料理されて集約されていると思います。
幼き日の先生には、世界を臨むためのファインダーであった名作たちが、大人になられた今は被写体となり、新たに浅田弘幸流の世界として産みおとされたと感じました。
…。私の半端じゃない程に弱いおつむをフル回転させて書いてみましたが、やはり何が言いたいのかよく分からなくなってしまいました。
…それにしても、『クララのいくじなし』は衝撃的でした。
一番先生に影響を与えたであろう中原中也さん関連の作品は、先生ご自身がブログで語られているように、やはり別格ですね。
絵を生活の一部にする身としましては、この画集を眺めれば眺める程に、私自身のデッサン力の無さと人生観の薄さに絶望いたします。
技術や人格を向上する期間は充分あっただろうに、私は一体何をしているんだと痛感しました。
先生の描かれるもの全てが私には完璧に映り、高校以来、久々に創作意欲が掻き立てられました。
(対抗心と言いますか、周りに同じように絵を志す人がいると頑張れるアレです)
これほどまでに素晴らしい作品を産み出せるのは、生まれながらの才能は勿論のこと、並々ならぬ鍛錬があっての事なのだろうなと素人目でも感じます。
技術面に関しましては本当に、デッサンをやり直さなくてはと痛感させられます。
高校時代から、デッサンの時間が辛かった(ここからして絵描きとしてダメだ…)のですが、『ちゃんとデッサンやったら、こんな絵が描けるのよ』と、この画集を糧にして行こうと思います。
人生観に関しては…。
これはまぁ、明確な正解はどこにもない話なので、とにかくまぁ、たくさん本を読んでたくさんの経験をしろと言う事ですよね。
おつむに関しては中学時代のお勉強からやり直すべきかな…(苦笑)
画集の感想と言いつつ、自分語りが混じってしまいまして申し訳ございません。