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小ネタ(ルキマラで夏の日)

「ねぇ、マラリヤ見て見て!
水着を新しくしたんだけど、似合うかな?」

朝早くからルキアはマラリヤの部屋を訪れて、水着姿を披露している。
部屋に訪れて来るなり、ルキアが服を脱ぎ出したことには驚いたが、そんな様子を微塵にも見せずにマラリヤは一通りルキアの水着姿を見てみる。
シンプルなデザインでルキアの健康的な素肌が強調されており、にこやかなルキアの表情がまぶしくて、マラリヤはすぐに視線を反らしてしまった。

「…まあ、その、可愛いわよ。いきなり服を脱ぎ出したのには驚いたけれど」
「ありがと。マラリヤに一番に見せたかったし、驚いてくれたから満足だよ」

ルキアは始めからマラリヤを驚かせるつもりで水着を着込んでいたらしく、マラリヤは呆れたようにため息をついている。

「…まったく、心臓に悪いわ。
ルキアが可愛いから、思わず他人に見せるのがイヤになったじゃない」


マラリヤは頬を染めて、顔を背けてしまう。そして、再びマラリヤが口にした「可愛い」という言葉に、ルキアは思いっきり瞳を輝かせると、マラリヤに勢いよく抱きついていった。

「マラリヤ大好き!」

抱きしめられてしまったマラリヤは頬を紅くしたまま固まってしまっている。

「…その、ありがとう」

マラリヤはなんとか声を振り絞るのがやっとな状態で、ただルキアに力強く抱きしめられていることを心地よく感じている。
しばらくの間、ルキアはギュッとマラリヤにくっついていたけれど、ようやく満足したのか名残惜しそうに離れていく。

「それにしても暑いよね」
「…その姿で言われると、こっちも暑く感じるわ」

ふと出てきたルキアの言葉に、マラリヤは呆れた表情になってしまう。
なんだか急におかしく思えてきて、二人は顔を見合わせて微笑み合っていた。
すると、ルキアは何かを思いついたように手のひらをぽんと叩いてみる。

「だったらマラリヤも水着になればいいんじゃないかな?」

突然口を開いたと思ったら、我ながら名案といった表情で、ルキアは何度も頷いている。

「…イヤよ」

しかしながら、マラリヤは間髪入れずに否定すると、恥ずかしそうに頬を赤らめて拗ねたようにそっぽを向いてしまった。

「………やっぱりダメ?」

小さな子犬が甘えるような上目遣いでルキアはじっと見つめてくる。
そんなルキアの様子に、マラリヤは困ったように顔をしかめて心の中で葛藤してしまう。
やがて、マラリヤの方が折れてしまい、ただただ息を吐いていた。

「…仕方ないわ。去年の水着でいいなら探してくるわね」

そう言って、マラリヤは水着を探しにいこうとするが、ルキアはそれを止めに入ってくる。

「せっかくだから街にまで新しい水着を探しにいこうよ。それで一緒に泳ぎに行こ?
この間、いい湖を見つけたんだ。二人っきりで泳ぐには最高なとこだよ。
マラリヤに似合うとっても可愛い水着を見つけるから、ね?」

まるでこうなることになるようにルキアが考えていたと思うと、マラリヤは苦笑いを浮かべてしまう。
同時に、これからルキアとデートすると思うと胸の高鳴りが激しくなってしまい、自然と顔が紅潮していった。

「…ルキアがそう言うのなら」

最後は消え入りそうな声音でマラリヤは頷くと、ルキアは楽しそうにマラリヤの手を握り締める。
ルキアの心の底から嬉しそうな表情は、マラリヤにとってとても印象深いものだった。
マラリヤの心臓の鼓動は激しく、これからのデートのことを考えるととても心地よく感じられた。









まず、ルキアがマラリヤに水着を見せにいくという光景が思い浮かんでこの小ネタができました



始めは部屋の中で水着のままいちゃいちゃするつもりだったんですが、さすがになんかえろくなってしまいそうな気がしてこうなりました



なんで始めの方でやらなかったの?



…とか言わないでください
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