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小ネタ(ボーカロイドで大晦日)

「マスター、除夜の鐘ってなんですか?」

大晦日の朝、ルカと朝食の用意をしていたら、ミクが台所までやってきて唐突に質問してきた。
いきなりどうしてこんな質問をしてきたのか分からなかったが、ミクの真面目な視線に手を止める。

「急にどうしたのよ?」
「あのですね、妹さんとお話したら、メイコさんが除夜の鐘で思い切り清めてもらった方がいいって」

ちなみに妹というのは私の妹でミクとルカと仲がいい。メイコとはよくケンカばかりしている。
それはさておき、多分メイコへの当てつけなのだろうと思いつつ、私はミクの前にしゃがみこんだ。

「ミク、除夜の鐘というのはね、毎年年の変わり目にお寺の鐘を撞くことで煩悩を取り除いてもらうのよ」

うろ覚えの知識だったが、ミクは納得した様子でこくこくと頷いてくれる。
ふと隣を見やるとルカがそんなミクの様子を楽しそうに眺めていた。

「まあ、メイコはとことん煩悩を振り払ってもらった方がいいかもね」
「そうなんですか?」

何のことか分からないといった表情でミクが不思議そうに訊ねてくる。

「ほら、メイコはその…、なんていうかスキンシップが過剰過ぎてセクハラみたいになってるし」
「…そうなんですか?」

ルカまで不思議そうに見つめてきたので、私は思わず言葉に詰まってしまった。

「いや、ほら。メイコって隙があれば人の胸やらお尻やら触ってくるでしょ?
ミクやルカにだって変なこと教えたりしているし」
『…そうなんですか?』

二人からじっと見据えられて、私はこれ以上何も言えなくなってしまう。
そんな私を見て、ミクはルカにべったりと抱きついていった。
ルカは一瞬驚いた表情をしていたけれど、ほんのりと頬を染めてミクに寄り添っていく。

「煩悩があるのはマスターの方じゃないんですか?」
「……へ?」

そんな中、ミクが言ってきた意外な一言に思い切りたじろいてしまう。
まさかミクの方からそんなことを言われるとは思っていなかった。

「わたしはルカさんが大好きだから、こうしてくっついているだけです。
きっとメイコさんもおんなじだと思いますよ?」
「…マスターが恥ずかしいというのはきっと煩悩があるからですよ」

ミクとルカに集中砲火を喰らわされて、私は逃げ出したくなったが、二人はそれを許さない。

「わたし達がマスターにぎゅっとしたりするのもマスターが大好きだからですよ」
「…だからマスター、これは自然なことなんです。
マスターも恥ずかしがらないでください」

そんなことを言われても今までの行為から納得しろというのは無理な気がする。
かと言って間違っているのかと問われても、私は首を縦に振ることは出来ないだろう。
いつの間にか二人に抱き着かれながら、そんなことを思っていた。

「まあ、いっか。ルカ、さっさと朝食仕上げるわよ。
ミク、食器を出すのを手伝ってくれる?」
『…はい』

すぐに二人は離れて、朝食の準備に取り掛かってくれる。
しかし、どうして煩悩云々でこんなことになったんだろう?
大晦日とはいえいつもと変わらない出来事に私は小さく笑って、再び朝食の準備に取り掛かっていた。









煩悩云々とはなんぞや?

世の中に投げかけるテーマとして、この小ネタは出来ました



…嘘です。煩悩でなんか考えてたらわけのわからないものが出来ただけです


ちょっと除夜の鐘で煩悩を取り除いてもらった方がいいですね



今年も残りわずかとなりましたが良いお年を

小ネタ(ボーカロイドでクリスマス)

「それで相談というのは?」

十二月も半ばまでやって来たある日のこと、ハクとネルが訪ねてきた。何やら相談事があるらしい。
今、リビングにいるのは私とメイコと訪ねてきたハクとネル合わせて四人だ。
ちなみにミクとルカは所用で出掛けている。

「えっとですねえ、ネルちゃんにリンちゃんとレンくんのサンタさんになりたいと言ったら…」

のんびりとした口調でハクが話そうとしたのをネルが制止していく。

「ハク、ちょっと黙ってて。ハクがしゃべると話が長くなる」
「ネルちゃんひどい…」

ハクは非難がましくネルを睨み付けているけれど、ネルは特に気にした様子もなく用件を簡潔に述べていく。
ネルの話はこうだ。リンとレンは毎年サンタがやって来るのを楽しみにしているらしい。
しかし、去年サンタ役だった私の父親が疑いをかけられていて、父親を見張るらしいとのこと。
それでハクとネルがサンタ役を買って出たのはいいが、要領がよく掴めないので、以前私達がサンタをやっていたことを聞きつけて相談に来たそうだ。

「ネルちゃんすごい。十分もかからなかったよ」
「ま、ハクが説明したら一時間でも終わらないからね」

先ほど失礼なことを言われたにも拘らず、尊敬の眼差しでネルを見つめるハクに隠すわけでもなく、私達は肩を震わせる。

「それで?私達に出来ることなら協力するわよ」
「実はいづる達がやったことを教えてほしいの」

やってきたことと言っても、せいぜいサンタ服を着てミクとルカが寝ているところにプレゼントを置いたぐらいで、そんな大したことはしていない。
それを伝えようと口を開こうとしたら、急に悪寒して身が震えてしまった。

「わたしとマスターの熱い熱いクリスマスの出来事を知りたいのね?
わかったわ。わたしで良ければあの日のことを話すわね」

案の定、メイコが口元を歪ませながら嬉々とした表情で余計なことまで話そうとしている。
とりあえずメイコを黙らせようと手刀を振り下ろしていったが、気付かれたのかメイコに触れる一歩手前で止められてしまった。

「マスター、何をしようとしているんです?」
「こっちのセリフよ。前回のように好き勝手にさせるわけにはいかないからね」

前回は四対一と圧倒的に不利だったけど、今回はメイコとの一対一で条件は互角のはず。
ネルとハクは中立だろうし、メイコにさえ気をつけていれば前回のような惨劇にはならないだろう。

「あ、でもメイコさんのお話聞いてみたいです」

そう考えていたのも束の間のことで、ハクが興味津々といった表情で私達のやり取りを眺めていた。

「えーと、…ハクさん?」

何やらさっきよりも激しく警鐘が頭の中で鳴り響いて、私はメイコとハクを交互に見やる。
ハクは笑顔でこちらを見つめていて、メイコはというと水を得た魚のように機嫌良く含み笑いを浮かべていた。

「ねえハク、話が聞きたかったらマスターを押さえてくれると嬉しいんだけど」
「…え?いづるさんに悪くないですか?」

少し戸惑い気味なハクを前にメイコが食い付いたとばかりに拳を握り締めたのが見えて私は声を荒げてしまう。

「ハク、メイコの話に耳を傾けたら駄目!」
「ハク、大丈夫よ。わたしの話を聞いたら今まで以上にネルと仲良く出来るわよ」

…しまった!

こう言われたらハクは協力するしかないではないか!
がらがらと崩壊していく現実をなんとか食い止めようと、私は残ったネルをなんとか味方に引き入れようと声を掛けていく。

「お願いネル。ハクだけでも取り押さえて!」
「いづるは少し大げさだと思うわよ?
別に減るもんじゃないし、メイコに話ぐらいさせたら?」

…………………。

…終わった。
私の中でがらがらと崩れさっていく音がはっきりと聞こえてしまっていた。
後はハクが私を押さえ付けて、メイコが勝ち誇った笑顔であれこれと話し始めていく。
私はただ、顔が真っ赤になっていくのを自覚しながら、メイコの話をじっと聞いていた。





「メイコさんすごいです…」
「…聞かなきゃよかった」

メイコの話を聞き終えて、表情を輝かせているハクとあまりの内容に耐性がなかったのか真っ赤になっているネルとすっきりした表情のメイコがそこにいた。

「ありがとうございますメイコさん。参考にさせてもらいますね」
「参考にするの!?あれを!?」

さすがにネルも驚いて、わたわたと慌ててしまっている。

「だから言ったのに…」

聞こえないように小声で呟いて、私は盛大にため息を吐いていた。
こうなっては私にはネルの無事を祈ることしか出来なくなってしまう。
…いや、別に根に持っているとかそういうのではなくて。

「とりあえずネル、ハクには気をつけなさいよ」
「……いづるもね。今年もクリスマス、ミクとルカにプレゼントするんでしょ?」

ネルの表情にはすでに諦めの入ったものが写し出されていた。
私も似たようなものだろう。
未だ私達の目の前ではしゃいでいるメイコとハクを見つめながら、私とネルは再び大きなため息を吐いていた。









お久しぶりです

小ネタからいらっしゃる方、さらにお久しぶりです



ゲーム用のシナリオにネルハク(ハクネル?)を書いたので、なんだか書きたくなってしまいました



あの後、マスターさんとネルはどうなったのかは言うまでもないような気がします



念のため言っときますけど、えろい展開とかにはなりませんからね…多分

大阪に行くことになりました

もちろん仕事でですが
orz

しかし、幸いなことにいろいろ調べてみたら大阪のイベントに参加できそうです
(`・ω・)o彡


冬コミに参加できなくなった分、こっちで発散するんだい


そんなわけでComiCon楽しみにしています

間に合ったー!

原稿ようやく終わりました



…………………長かった、本当に長かったです

無事に提出も終わって後は出来上がるのを待つだけです





…………………締め切りを間違えてなければ

一応、ネルハクは確定だし、企画者様曰く少し遅れるけどちゃんと作りますからと言ってるから大丈夫とは思いますけど



あそこの住人全てを敵に回すことはしないでしょうし


まあ一番の問題はゲームが出来ても自分は出来ない可能性が高いということなんですが

気がついたら一月近く放置しとったんか!

そんなわけで生きてます。原稿終わりません。ついった面白いです。なんか年末指向でいろいろやってます

簡潔に現状を説明したところで今年もあと一月ありません


とりあえず、年末にはっちゃけられるように頑張っていきたいですね


…いろいろと問題は山積みですがw
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