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お礼小ネタ(ボーカロイドで拍手 ルカの場合)
「…マスター」
家に帰ってくるなり、ルカが丁寧にお辞儀をしてきて私は何事かと目を瞬かせてしまう。
なんとなくルカの表情が機嫌良く緩やかになっているのを感じられた。
「いきなりどうしたのよ。やけにご機嫌じゃない?」
「…はい。初めて拍手というものを頂きました」
ルカはふんわりとした笑顔を浮かべて、私の手をキュッと握りしめてくる。
ルカの表情から嬉しさが十分過ぎるほど伝わってきて、私もまた嬉しさで心がぬくぬくと温まっていった。
「よかったわね」
「…はい、これもマスターのおかげです」
メイコの時もミクの時もそうだったけど、ルカの初々しい笑顔がまぶしくてなんだか照れくさくなってしまう。
「ありがと。でも、それは私じゃなくてルカ、貴女の実力よ。思い切り胸を張りなさい」
「…ありがとうございます。マスターと出会えたことを誇りに思います」
あくまで生真面目にルカがお礼を言ってくるものだから、私はなんだか照れくさく感じてしまった。
「あ、ありがと。それよりも、このことをミクに伝えなくてよかったの?」
おそらく、一番に伝えたかった想い人の名前を出すと、ルカの表情がほんのりと薄紅色に染まっていく。
「…はい。今からミクさんを捜しに行くところです。それではマスター、失礼しました」
口調は静かで丁寧なものの、ぱたぱたと嬉しさを隠せずに足音を立てながら歩く姿が可愛らしくてなんだか微笑ましい。
ルカを見送り、着替えて、夕食の準備にと出かけようとするとルカとミクの姿が目に飛び込んできた。
「おめでとうございます!」
ミクの威勢のいい声と、ミクのルカの両手をギュッと包み込む様が見えて、安堵の表情を浮かべていることを自覚する。
どうやらめでたしめでたしといったところで、私は機嫌よく買い出しに出かけて行けそうと心穏やかな気持ちで一杯だった。
「さてと、今日はお祝いしないとね」
足取りも軽く献立もすんなり決まって、今日は奮発しようと気合いも入ってくる。
ルカとミクの笑顔を想像しながら、私は最高級のマグロを手に取った。
というわけで拍手をテーマに簡単ではございますが小ネタを仕上げさせていただきました
拍手でなにか書きたかったので、やはりここだろうと(笑)