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永遠はいつでも形の無い儚い影

井の頭公園の近くの
古着屋を一通り回った

その中で
素敵な缶バッチを売ってるお店をみつけて
二人でイケテる缶バッチを
必死に探した

そこでユウジくんが
革ジャンを試着していた
お店のお姉さんが来て
その革ジャンの良さを
説明していた

アタシは邪魔にならないよう
近くで見守りながら
古着を選ぶふりをしていた


そうこうしてるうちに
今度は
ライターのことで
レジのお姉さんと
話が盛り上がっていた

アタシは缶バッチを
選ぶふりをしながら
話をきいていた



これが
嫉妬なのだろうか…




古着屋を出た後
ユウジくんのうちに
行くことになり
電車で向かった



着いてから
スウェットを借りた



ミルクティ色のTシャツと
おっきな赤いパーカーと
おっきな灰色のスウェット



正直スウェットに
着られていた笑

袖は長すぎて余るし
フードに首が埋もれ
スウェットに足首が沈没した



とにかく
笑われた

ひたすら
笑われた


「でかすぎだろ!!!」
って
恥ずかしくなるほど
笑われた


その恰好のまま
外に出て
スーパーに向かった


夕飯はオムライス
一緒に作ることにした


材料+ユウジくんの日々の食材を購入し
帰宅


ご飯が炊けてから
作り始めた
アタシが補佐で
ユウジくんがシェフ

途中でお互い助け合いながら
なんとか完成した
最後の玉子は
それぞれ自分の分を
担当した


ケチャップをかけるとき
さりげなくハートマークを
書いてみせると
「サラッと書く割に上手いんだね」
と褒められた
なんだか
アタシのすべてを
褒められたかのように
嬉しくなってしまった


食べ終えてから
じゃれあって
疲れて
抱き合って
寝て
キスをした


シャワーを借りて
上がってくると
何の違和感もなく
毛先に
椿油をつけてくれた
髪がシットリ
サラサラになった



今が怖いゎ
と言ってみた
「なんで??」
と聞かれたので
こんなに楽しい日も
いつか無くなっちゃうから
と答えると
「今は考える必要ないょ」
と抱きしめられた


確かに
考える必要ない
というより
考えてもどうにもならない
出会いがあれば
必ず別れがある




それに怯えるより
今を大切にした方が
良いに決まっているから


それを
スグルさんから
教わったはずだったのだけれど
どうして忘れてしまうのだろう


欲張りだ

それを名付けよう

「じゃぁ吉祥寺の漫喫で朝まで待ってるゃー笑」





っていうメールが
来た




というのも
18日は
明け方まで深夜練が
あるから
遊べるっちゃ
遊べるんだけど…
というメールを
送ったからだ




それ、本気??
って送ると


「本当にやっても良いよ(・∀・)笑」
と返ってきた


んー…
若いな笑



五時間深夜練をしたあと
まだ夜も明けてない
吉祥寺の街を
携帯片手に歩いた


電話が
繋がってから
どこにいるの??
と位置を確認し
その場に行ってみると
アタシを見つけるなり
背中を向けて走り去る
アイツの姿が…笑


珍しく履いてきた
ヒールをカツカツ言わせながら
無我夢中で走った
人のいない吉祥寺
パルコ前を全力疾走(のつもり)



すぐに捕まえて
おい!!!なんで逃げるの!!
って聞くと
「なんとなく笑」
って笑われた




とりあえず
店は開いてないし
人はいないしで
歩くことにした


宛もなくブラブラ歩き
たわいもなく話す
井の頭公園の辺りに行き
梅津カズオの家を探し
発見し
ピンポンダッシュしかけて
辞めた




そうこうしてるうちに
幽霊の話になり
今まで聞いたことがなかった話を聞いた

アタシは
ただただ
うん、うんとしか
聞けなくて
そんな自分の不甲斐なさを
呪った


人の死は
その人の存在を
より際立てる

何か伝えたかったのに
言葉にならなかった




隈無く吉祥寺を
歩き回ったあと
何もすることがなく
結局漫喫で
仮眠をとることにした


三時間パックを使い
10時頃
吉祥寺の街に復活


そこから
お買い物がスタート
順番は覚えていないが
向こうが
ヘッドホンと(ギターの)シールドと帽子を欲しがっていたので
全部見に行って
ヘッドホンとシールドを
購入した

ヘッドホンのコーナーには
ユウトにX'masにあげた
オーディオテクニカが
あって
胸が苦しかった


もう少しで
一年が経つのか…
元気にしてるのかな
体とか壊してなけりゃ
良いんだけど…

途中ビレバンや
ビレバンのハンバーガー屋さんとか
ドトールとか
行った



買い物中
ハンジロウ近くで
ロケをしてるオードリーを
見つけた

すごい人だかり

二人でそのあとを
着いていった
春日はテレビで見るより
でかかった
若林はテレビで見るより
イケメンだった


着いてくのが飽きて
また歩き出した


そうこうしてるうちに
バンドの話になった

「まゆのバンドはいつも見てると楽しいよ」


お世辞でも嬉しかった

あまり他人に興味を
示さない人だから
見てくれてるのが
意外だった

昼間の陽射しが
眩しくて
目を細めた


朝焼けを見たことがある??


不意に聞いてみた
「朝焼けはよくわからないけど、朝日なら地元で毎日見てたよ」
って返ってきた


そっかぁ
朝焼けは
綺麗なんだょ


アタシはいつか
ファミレスの帰り道
スグルさんと
見た朝焼けを
思い出した


スゴく綺麗で
息ができなかった


あれはあれで
スゴく良かった



だけど
そんなものがなくても
ただこうして
歩いて買い物してるだけでも
楽しくて嬉しかった
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