20時にベッドに入り
3時に起きよう
んで
3時に起きられなかった方が
ハーゲン(ダッツ)奢りね
という
訳の分からない
条約を結ばれ就寝
しかし
結局3時になど
まったく起きず
お互い
目を覚ましたのが11時
しかも
二度寝しようとする
ゆうじクンを
何度も起こし
結局12時起床
朝ごはん(昼食)を
食べて
うだうだし
シャワーを浴びて
出かける
古本屋を二件巡り
立ち読み
オススメの漫画を
紹介すると
素直に手にとって読んでいた
アタシも
ゆうじクンに
影響されること
たくさんあるけど
ゆうじクンに
影響与えてることも
あるのかもしれない
立ち読みする姿をみて
そんなことを思った
ゆうじクンは
何冊か
目星しい漫画を買っていた
夕飯は
回転寿司になった
えんがわと
謎の魚、「そい」が
美味しかった
食べてから
ゆうじクンのうちに
帰った
漫画を読んで
テレビをみて
YouTubeでラーメンズをみて
22時頃
帰るねと言った
「帰らなきゃいいぢゃん」
ゆうじクンは言った
「明日、今日と同じ服だって誰も気付かないしシャーペンだって貸すょ」
アタシは
一瞬
上着を着る手を
止めてしまった
ゆうじクンが
本当にそう思って
誘ってるのは
わかっている
だけど同時に
無理には引き留めないことも
知っている
前回は本気で
引き留められた
だけど今日は
なんとなく違うことを
知っている
根拠はないが
女の勘だ
それにしても…
ゆうじクンの
大人びているような
執着のないような
ある意味無関心のような
そんなところを
ガッカリしてる自分に
もっとガッカリした
アタシ
そんなこと言われたら
帰れなくなっちゃうよ
そういうと
ゆうじクンは
ちょっと笑って
駅まで送ってくね
と言って
上着を手にとった
無理矢理にでも
引き留めて
めちゃめちゃに
してくれたらいいのに
なんて考えてる自分に
苛々した
玄関で靴を履いてると
不意にキスをされた
そして抱きしめられたので
我慢出来なくて
しっかり抱きついた
ゆうじクンは
笑ってた
帰りたくなくなっちゃうょ
というか
帰りたくない
気付いたら
そんなことを
口走っていた
ゆうじクンは
何も言わず
抱きしめ返すと
ドアの鍵を開けた
帰してくれようとしているのか
めんどくさいから
帰そうとしているのか
読み取れなかったが
どっちにしろ
アタシのが大人気なかった
と思う
ブーツの踵が
カツカツ鳴った
アタシは迷う暇もなく
玄関から
一歩踏み出していた
そして
相変わらず引き留められないことに
ガッカリしてる自分が
ただの女でしかない事を
目の当たりにされ
余計ガッカリせずには
いられなかった