Honey Bee Smile

電車の窓から
桜が見える


ちらほら


そのたびに
目がそれをおいかける


去年の桜は独りで見た
今年は友達やら
部活のみんなで
見ることになりそうだ


花は桜が好きだな


日本人だから
っていうわけぢゃなくて
一年間我慢したら
必ず会えるから

単純に
綺麗だから
なんだけどね








昨日自転車を飛ばして
電車を乗り継いで
ゆうじクン家に着いた

ゆうじクンが
教習所に行ってる間に
作って
ご飯出来てるょ〜
ってしたかったから
スゴく急いだ


だけど
家を出てから10分くらいのとこでとワイシャツを忘れたのに
気づいて
取りに帰ったら
少し遅くなった



ポストから
鍵を手に取ると
中に入った


ゆうじクン家の匂いがした


上がって
上着を脱いで
すぐに作り始めた


だけど
冷蔵庫を開けて
ハッとした


玉ねぎとニンジンが…ない


鍵を握りしめて
家を出た
それで
近くのスーパーで
買った


玉ねぎとニンジンなら
多少残っても
問題ないだろう



すべての準備が
整ったのが20:30頃だった

21時に帰ってくるみたいだから
間に合わないかもしれない
って思ったけど
とにかく作ろうと思った




軽く味付けをして
一煮立ちしてるとこで
ゆうじクンが
帰ってきた




肉じゃがと
豚肉のチーズ巻きを
作った


早速食べてくれた
まだジャガイモとかに
味が染みてなかったから
心配だったけど

「美味しい」


って言ってもらえた


びっくりした

グルメな
ゆうじクンに
美味しいって
言ってもらえたら
それはスゴいことだと
思ってたから





「突っ込みたいとこはたくさんあるけど許容範囲でね。」



…あ、すいません 笑



確かに肉じゃがにしては
汁が多くて
しらたきが多くて
「肉じゃが風しらたきスープ」みたいだった笑


ふーむ…
まだまだだな
自分´・ω・


カクテルを作ってもらった


大好きな
マリブを使ったカクテル


ジュースがなかったから
一緒に買いに行った

ゆうじクンは
半袖の上から
皮ジャンを着ていて
見るからに寒そうだった

歩きながら
じゃれあってるときが
一番楽しい

同時にゆうじクンが
じゃれあいに
付き合ってくれる人で
良かったって思う


そういうの
めんどくさい
とか
キャンキャン煩いな
っていう人を
好きになったら
きっとアタシは
アタシを殺しちゃうんだと思う


彼に合わせて
物静かでおとなしい
つまんない女の子に
なるんだと思う



近くのスーパーと
コンビニなのに
遠出したみたいに
楽しかった

そもそも
一緒に出掛けられるだけで
楽しいんだ


ビデオ屋さんで
映画を借りた

アタシとゆうじクンは
見るジャンルが
正反対だ


ゆうじクンは
パニック系、サスペンス、ホラー

アタシは
邦画で題材が身近なもの
極力人がむごい死に方をしないやつ


それにアタシは
映画を見始めると
一人の世界に入っちゃうから
(ただ、単に二つのことを同時進行させられないだけなんだけど。あと映画は感情移入する)
一緒に見るとなると
心配だった


だけどゆうじクンは
歩み寄ってくれる
元々オールジャンルなのかもしれない
一緒に邦画のコーナーも
見てくれた


ゆうじクンは
人に合わせるのが上手い
人付き合いが上手いのは
こういうところから
なんだろうなぁ
って思う


一緒にいられる間に
その気配りを盗みたい



一緒に映画を見ながら
お酒を飲んだ


最近は
すっかりウィスキーが
好きになった

影響に違いない

部屋の中でも
ゆうじクンは
半袖で
長袖のアタシですら
寒さを感じていたから
一緒に毛布にくるまって
映画を見た


一本見終わってから
ひたすら
ネコが旅する映画を見た





ネコになりたいなー
って思った


ネコになって
ゆうじクンのうちを
出入りしよう

たまに餌をもらって
撫でてもらえたらいい
三日間居座るときもあれば
一週間行かないときもある



そのうち
ゆうじクンは
何匹も別のネコのことも
同じように
可愛がるように
なるだろうから
そしたら
ひっそり去ろう


そのあとは
どっかで恋をして
子どもを
産んだりするのかもしれないし
子どもを
産むことなく
一生色んな場所を
転々とするのかもしれない


最後に死ぬときは
家と家の間の
塀に横たわって
一人で死ねたらいいな




映画を見ながら
一人でそんなことを
考えていた









肉じゃがは見抜かれると
思っていた
だから見抜かれない部分で
驚かせようと思った

これについては
詳しく書かない
かなり恥ずかしい事だから



まさか昨日役に立つとはねー…

あー


















もういいや!!!!!


自分めんどくさい!!!!!


いいぢゃん
会いたいなら
会いたいでさぁ!!!!



会いたいんだもん




向こうが
会いたくない
って言ってるわけぢゃないんだ
むしろいつでもおいで
って言ってくれてんのに
勝手に考えて
頭でっかちになって
壁作ってんのは
自分ぢゃんよ!!!!




会いたい会いたいって
素直に思えるときは
会いに行けばいいんだょ


駆け引きとか
なんだ!!!
お前不器用なんだから
できねーょ
つーか
できてねーょ
ばーかばーか








昨日川越で
買い物しようとしたら
メールしてたバイトの人と
待ち合わせすることになって
一緒に買い物した



そしたら
ドライブ行こうって言われて
隣り街まで
連れてってもらった





好きな人とは
どうなの??


って聞かれたから
半年過ぎたよ
って答えた


順調ぢゃん


って言われた


この人と
一緒にいる間



ずっとゆうじクンのこと
考えてた





栗原クン
ごめんなさい



笑顔のアタシの裏側では
全然別のこと
考えてました




今度美味しいラーメン屋
連れてってあげる


そんなことを
言われた

ありがとう
楽しみにしてる

って
答えた





せっかく
ラーメンを食べるなら
ゆうじクンとがいい
って思った








説明会が終わって
うちに帰ってくると
ゆうじクンから
メールが入ってた



今日これから
ゆうじクン家行っていい??



「来る??良いよ」


文面見た瞬間から
準備を始めた


明日は
説明会だから
スーツを綺麗に畳んで
紙袋に入れた


キャンセルはしない


キャンセルして
ゆうじクンと
一日過ごすことも
出来るけど
それは違う


シャツとストッキングも
入れて飛び出した

途中
近くのスーパーで
肉じゃがの材料を買った


お母さんにメールした


彼氏に
肉じゃが作ってきます



急だったし
怒られるかと思った


だけど違った


「ちゃんと作ってきなさい」




涙が出そうになった



こんなバカ娘でごめん




お母さんに
甘えてばっかりで
ごめんなさい






自転車を漕いでると
ゆうじクンから
メールが入った


「これから教習所あるから鍵はポストに入れとくね」


チャンス



一回しか練習してないけど
肉じゃが
作ってやる!!!!




恋の力を
見せてやるーっ!!!!
ウガーッ!!!

イヤホンが壊れた



自分で買おうか
買わないか
悩んでいる矢先に
メール便の速達が
届いた



中はイヤホンと
アタシが好きなバンドの
コピーのCDだった





ちょっと前から
mixiで
ある友達に
使ってないイヤホンを
ちょーだいと催促していた


別に
本気ぢゃなかった


大学一年のときから
知り合って
四年近く経つ友達なんだけど
ある程度気兼ねなく話せて
しかも
いじるのが面白いから
とにかく
言いたいだけだった




昨日その友達から
メールが来た

「感謝しなさいょ」


さっぱりなんのことか
わからなくて
なにが??
と送ると

「そのうちわかるょ」


と返ってきた


そして今日
メール便が届いた


マジかぁぁ


って思って
電話をかけた


呼び出し音を聞きながら
自分が思った以上に
喜んでることに気付いた


「はい」

向こうが
電話に出た


なんか届いたぁ〜!!


電話の向こうで
笑い声が聞こえる



そういえば
うちのパソコンが
おかしくなったときも
この友達に
助けてもらった


電話をかけて
教えてもらってたんだけど
アタシぢゃわからなくて
結局お父さんにかわった


友達とお父さんは
5分くらい話していた


あとから
お父さんは
「いい子ぢゃないか。とても丁寧な人だったょ」
と褒めていた

笑いが堪えられなくて
吹いた



下心なく
人を喜ばせられる人って
スゴい


アタシはいつでも見返りを
求めてしまうから
下心でいっぱいだ



アタシも
こういう人に
なりたい

素直になれたらいいな。



一緒にいられるなら
いつでも一緒にいたいけど
うざったく思われたり
飽きられたりするのが
嫌だから
わざと離れたくなる




ってか
離れなきゃって思う



距離を置いて
自分の時間を
持って


って思う




うーん…





自分
不器用過ぎ




こういうとき
別の人に
(例えば駆け込み寺みたいな人とか、スゴく仲の良い友達とか)
頼れたらいいんだけど
そうもいかなくて
なんていうか…
会いたいって思わない人に
会っても
それは相手に失礼なんだな
ってそう思う




とりあえず



自分のこの変な性格


めんどくさいから
直したい

アタシは基本
人を嫌いにならない



ならないのではなくて
なれないのかもしんない


人を嫌いになるのって
体力使う


悪口とかも
言いたくない


誰かの悪口を
いちいち言い触らしてる人を見るとめんどくさくなる


まゆみもそう思うでしょ??
とか
話をふられたら
なおさら
めんどくさくなる


例えその人と
同じ感情を抱いてても
お前たちとは
同じにならないぞ
って反発したくなる



だからこそ
アタシは情報に疎い


興味がないから
覚えてないし
自分から
突っ込んだりしない


人が話してるのは
静かに聞く
だけどアタシから
発信したりしない



嫌いな人が
ゼロではない


悪意で人を陥れる人が
一番嫌いだ

あとは
都合のいい人
要領のいい人
これは自分に無いから
単に羨ましいだけかもしんない



とにかく
嫌いな人はいる
あと
関わりたくない人もいるし
羨んだり
嫉妬したりもする


だけど滅多にない


最初から人を
信じてるからかもしれないし
まるきり信じてないから
興味が無くて
好きにもなれないのと
同時に
嫌いにもなれないのかもしれない



自分のことが
一番よくわからない


楽しいはずなのに
涙したり
悲しいはずなのに
心の中では
大笑いしてるときもある


意味もなく泣いて
あとから
アタシなんで
泣いたんだろ
どうしたの??
って自問自答するときが
あるけど
よくわからない



人を好きになるのもそう


この人の
こういうとこ
好きだなって思うと
その部分だけが輝く



この人の
こういうとこ
好きだけど
こういうとこ
嫌いだし苦手だな

だけど
それさえも愛しい


そんなときに
男女問わず
人を好きになる


そういう人って
スゴく少ない




初対面
親しみやすいとか
第一印象がいいとか
言われるけど
自分の場合
最初だけだったりする


慣れてくると
急に甘えてたり
ダレてくる

そのくせ
面白くない
って思われるのが
一番苦手だったりする


「ブス」とか
「チビ」とかよりも
「面白くない」って
言葉の方が
アタシにとって
よっぽど暴言だ


だから
常に「面白く」いたい
人から「飽きられ」たくない






やっぱり
好きな人と
一緒にいるのがいい


一緒にいたい
って思わせてくれる人の
側にいたい


アタシもそんな人になりたい


だから
頑張りたい
努力したい
ダレてきたなら
引き締めたい
変わりたい


こんな気持ち
久しぶりだから