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万年筆

アタシ21年間も生きてきて
今まで一度も
真剣に物事に
取り組んだことがないのかも


だから苛々もしない

腹も立たないし


心から泣いたりしない




こだわりがない


なんでもいい
結局人任せ


絶対失くしたくない
って思うことがない
無関心
自分のことでさえも



そんな気がしてきた











んー…



今のは嘘かも



心から泣いたことは
一回だけある





それにしても
就活でさえ
こんなに真剣になれないのは
悔しいって思えないのは
不味いよなぁ……



自分の人生
なんだと思ってんだろ




全部人のせいか

深山




必要以上に
空っぽなふりしてたら




自分は本当に空っぽなのかもしれないって気がしてきた



物分かりが良すぎること
自分のためにも
誰かのためにも
なりゃしないのにな





自分のこだわりとか
これだけは譲れないとか
これだけは負けないとか


そういうもの
昔はたくさん持ってた
はずなのにな





人を知れば知るほど
それが胸張って言えなくなって
むしろ隠すようにまでなってる



この程度で
自慢できないって
思えばまたひとつ自分が
空っぽになっていって
いつか何もなくなっちゃうんぢゃないかって思う




自分の欠けた部分は
よく知ってるのに
突き出た部分を
どうしてこんなにも
認めてあげられないんだろう



その態度を謙虚って
言われれば
言われるほど
身を切り刻まれてるみたいだ




最近息苦しい





地球から
酸素減ってきてんのかな






また自分の輪郭が
溶け出してる

心で笑うことや泣いたりすることが一人じゃできないことを教えてくれた

昨日X'masの日記を
更新しながら
あったこと全てや
本当に書きたかったことの
切れ端とか
そういうもの
全然書けてないことを
思った



伝えようとしてくれた言葉だとか
アタシには出来ないような
些細な気遣いだとか
そういうものは
上手く文章にならない


というか
読み直してみると
X'masの日記が
一番今までで
下手な文章のような気がする




アタシ、就活始まったら
こうやってゆっくり
会ったりお泊まりしたりとか
できないょ??

そう言ったとき


「ぢゃぁこの先ライブでオレを見たときどう思うの??年明けに別れたとして、すっぱりオレのこと忘れられるの??」


そうやって
言われたことを
今朝思い出した



この言葉に
一番胸を撃たれたのに
どうして昨日思い出して
書かなかったんだろう





もらった指輪には
花がついている


18金なので
材質が柔らかいので
傷つきやすく
曲がりやすい


つまり
少しでも乱暴に
扱えば
直ぐに壊れてしまう



ポケットに
手を入れるとき
鞄から財布を
取り出すとき



……あっ

と気づく


この時点で
気づいているようでは
遅い





この指輪に
傷ひとつ付けることなく
いられたら
ただでさえ雑なアタシの
精神面が強化される気がした





物を大事にできない


「そんなんぢゃ、いつか本当に大切なものを無くしちゃうょ」



ユウトに言われた言葉



信じられる要素なんて
無いんだょなぁ


待っててくれる保障も
この先というか
明日既にどうなるか
わからないんだから


でもそれは
みんな同じなのかな


せめて
今を大切に出来たらいいのかな





元々長く続くなんて
思ってなかった
アタシは全然いい女ぢゃないし
ドンくさいし
がさつで雑だから
すぐ飽きられちゃうんだって
でも、それでもいいから
とりあえず伝えてみようと
思ったから
伝えたんだけど…



やっぱり
考え過ぎなのかな
素直に喜んで
いいのかな



いや
嬉しいことには
変わりないんだけどさ


もっと素直になれたら
良いのにな



可愛くないんだ
そーゆーとこが

ディサローノ・アマレット

ディサローノ・アマレットは
あんずのリキュール

杏仁豆腐みたいな
味がする



たっぷりの荷物を抱えて
ゆうじクン家に
到着


七面鳥とフルーツ達を
冷蔵庫に入れて
近くのスーパーに行った


生クリーム三本と
雪見大福と
トッポを買いった



帰ってきて
着替えて
七面鳥をレンジに入れた



ナイフで解体しようとしたら
いまいちどうしたらいいか
わからず
なんとなくで
分解して食べた

鳥の味がしっかりしてて
スッゴク美味しかった´ω`
お肉の中で
鶏肉が一番好きだから
夢中で食べた
自然と会話が少なかったけど
スッゴク楽しかった



しばらく食べてから
ケーキを作り始めた

タルト型の中に
円柱型のパイナップルを
立てて
周りを生クリームで
コーティング!!
パイナップルが
見えなくなってから
表面を馴らして
フルーツを盛り付けた



摘まみ食いを叱りながら
最後、てっぺんに
雪見大福とトッポを
乗せて
チョコレートクリームで
仕上げたら
完成


うーん…
ケーキぢゃなくて
フルーツ盛り合わせみたいだな笑
やたら高さもあるし(爆)


後はひたすら
フォークで
つっついて食べた!!
パイナップルと
苺が甘くてスッゴク美味しかった(TωT)


一年分の生クリームと
フルーツを接種したと思う!!!


食べ終わってから
カクテルを作ってくれた
ひとつがプースカフェスタイルの
緑と赤のカクテルで
ゆうじクンオリジナル
スッゴク綺麗で
写メったんだけど
綺麗に写らなかった(T_T)
だけどその分目に焼き付けた!!


もうひとつが
チョコレートリキュールを使った
ジェントルマンズ・ショコラ
っていう濃厚なカクテル
最後にホワイトチョコを
削って浮かべてくれた
ちょっと苦めで
大人な感じだけど
美味しかった´ω`




カクテルを飲んだあと
プレゼントを交換した
まずゆうじクンが
ピンキーリングを
指にはめてくれた


よくわかんなくなるくらい
嬉しかった


そのあと
プレゼントを渡した
古着屋で見つけた手袋と
思いつきで作ったウサビッチのキャップ

どっちも
喜んでくれた

特にキャップは
しばらくかぶっていて
今度、外にもかぶっていくつもりらしい笑








鏡の前で
指輪を見てると
後ろから抱きしめられた


ビックリして
ドキドキして
動けずにいると
ゆうじクンが言った



「まだ年明けに別れようと思ってる??」



えっ


何にも言えなくなった




頭の中が真っ白になった





でもアタシ
年が明けたら
今までみたいに
こうやって会ったり
出来なくなるょ??


「大丈夫、遠距離(恋愛)のつもりでいるから」




でも…


そう言いかけて
言葉が出て来なかった
言いたいことは
たくさんあるのに
何にも言い出せなくて
喉が詰まった


「何にも考えなくていいからさ、まゆは嫌??」




付き合い出して
三ヶ月

短いようで
充実してたからか
長く感じた



もう別れるものだと思ってた



指輪だって
X'masだって
全部
最後の良い想い出にしようと
思ってた



嫌なんかぢゃないょ
むしろ嬉しいょ
だけど
うん、って簡単に言えないょ…








片付けをしてから
寝る支度をした


寝るときに
さっきの話をした

就活が始まったら
本当に会えなくなること
そうなったときに
お互いに良くない結果に
なってしまうんぢゃないか
ということ

ポツポツ話した

ゆうじクンは
うんうんと
聞いてくれた



「オレはまゆといると楽しいよ。まゆのことが好きだし、例えばいま別の女の子が誘ってきてもまゆの方が絶対好きだょ」


暗がりで
どこからともなく
ゆうじクンの声が
聞こえた



「オレは自分の気持ちをちゃんと伝えたから、あとはまゆが決めていいょ。」



アタシは黙った


ふとある友達のことを
思い出した

その友達は
好きな人が
その友達の友達のことを
好きで
その恋愛を応援していた



好きな人が片想いしてる
しかも自分の友達に

「彼には幸せになってほしい」


そう言って
涙を流す友達を見て
思わずアタシは言った


もっと自分のことを
考えてあげなょ!!
自分の気持ちをそんなに
犠牲にしてどうするの??

すると友達は言った


「なんでだろうね…自分のことより彼の想い方が大事に思える。どうしても(片想いが)成就してほしい」


アタシは
その言葉が
信じられなかった


綺麗事だと思った

実際は
友達がそこまでして
傷ついてる姿を
見てられなかったんだと思う



だけど
今なら友達の気持ちが
少しはわかる気がした



ありがとう
嬉しい
これからも
ずっとヨロシクね


そうやって
言えたら
抱きつけたら
どんなに楽なんだろう




だけど素直になるには
あと一歩が出なかった


「今日はもう寝ようか」


そう言って
寝ることにした



アタシは枕に顔を
うづめながら
しばらく
眠れなかった

プースカフェ

プースカフェスタイル
というカクテルの
形式がある



密度の違うカクテルを
敢えて重ねて
入れることによって
混ざらずに
色とりどりの層を
作る

カクテルの本を
眺めながら
本当にこんなこと出来るのか
と思っていた








新宿 10時待ち合わせ
のはずが
11時になった

アタシのせいだった
起きたら電車に乗る時間だった
焦りながらメールしたら
しばらくして返事が返ってきて
寝坊はお互い様だった


新宿に着くと
いつものアルタ前集合になった


アルタに
駆けつけると人がまばらに
立っていた
携帯を片手にその場に
とどまってみる

すると
立ち並んだ
人の壁の間から
笑顔でこちらに来る人がいた



ゆうじクンだった


キャップをかぶって
いなかったせいか
別の人に見えた
真正面にいたのに
全然気づかなかった


お互い朝ごはんも
お昼ごはんも
食べてなかったので
おひつ屋さんに行って
定食を食べた


ごはんを食べてから
ぶらぶらしていると
ふとゆうじクンが
「指輪探しに行こうか」
と言ってくれた

アタシは
グッと身が引き締まった気がした
そして、うなづいてみた


まずルミネに行って
軽くお店を見て
それから高島屋に行った


高島屋、伊勢丹といえば
マダム達の憩いの場
指輪はおろか
有名ブランドのお店が
立ち並び
お値段のケタが違う


ぶるぶる身震いしているアタシの手を引いてゆうじクンが
「行ってみようょ!!」
と笑顔でお店に入っていった


中に入ると
ティファニーがお出迎え
シャネルやヴィトンの
お店が大きな口を開けて
構えている

中を覗くと薄暗くて
キラキラしていて
店員さんは
スーツを着ていた

自分との身分差を
リアルに感じる
青冷めたアタシを見て
相当面白かったのか
ゆうじクンはさらにアタシの手をとってティファニーに足を踏み入れた!!

ショーケースの中には
小さなダイヤの散りばめられたネックレスや
シンプルなわりに
ケタ外れな指輪が
こちらを見上げていた

アタシは呼吸できなかった
呼吸をしたら
自分が蒸発して
消えてしまうんぢゃないかとさえ思った

お店を出てから
やっと息を吐いた
そんなアタシの姿を見て
ゆうじクンは
楽しそうだった


色々見たけど
ピンと来るものがなくて
高島屋を出た
そのあと丸井に行き
アクセサリーが無いことを知り
伊勢丹へ向かった

伊勢丹も高島屋と並ぶレベル

また凄まじいことに
なってるに違いないと
思った

ところが
入口を入ってみると
意外なことに
若者もいたりして
マダム達の楽園という感じではなかった

ホッとしたのも束の間
やはりティファニーさんや
ヴィトンさんたちは
いらっしゃった

例のごとく
お店に入ることになり
足を踏み入れると
床がフカフカしていて
この時点でまた格差を突きつけられた気がして
青白い顔のまま
100万円相当の指輪を見て
頭が真っ白になった




上の階に行くと
4℃や組曲など
決して安くはないけど
まだ親しみあるブランドの
お店があった


デザインも
若者向けで
スゴく可愛いかった

途中4℃で
気になる指輪を
見つけたので
指にさせてもらった

デザインは良かったのに
サイズがいまいち
合わなかった

そして人生で初めて
自分の指のサイズを
はかった
自分の指は平均より
少し太いことがわかった

サイズを合わせるために
作り直しだと
一ヶ月かかってしまうらしい


それだと意味がないので
辞めて
お店を出た




なかなか良いのが
ないねー

そんなことを
言い合ってると
普通のお店の前に
ショーケースが出ているのを
見つけた



とりあえず見てみよう
ってことで
ショーケースの前にいた
店員さんに
指輪を見せてください
と言った

店員のお姉さんは
感じが良くて
気軽に話してくれた


話してるうちに
段々と打ち解けていき
指輪を見せてもらった

アタシは普通のより
ピンキーリングが
欲しかった

やっぱりいつでもしてたいし
普通の指輪だと
何かと邪魔になって
大事に扱えないからだった

ピンキーリングは
小ささが可愛い
あと控え目さ
さりげなさ


やっぱりピンキーリングを
紹介してもらった

ひとつ、普通のサイズで
リボンのデザインの可愛いやつがあったのだけど
勧められてるうちに
ピンキーの花のデザインのが
気に入ってきた


アタシが店員さんと
やり取りをしている間
ゆうじクンは
黙っていた
少し話を振られて
話すか
ちょっと会話に参加する程度だった


「まゆが主役だから」

最初ルミネに行ったときに
そう言ってくれた

アタシに選ばせて
くれてるんだなぁ…


静かに見守るゆうじクンは
なんだかアタシなんかより
ずっと歳上のように感じた


色々見たけど
花のデザインされたピンキーリングが一番気に入った

それにしてもらった

18金で花の真ん中に
ダイヤモンドが
一粒埋め込まれてる


初めて金とか
ダイヤが可愛いかも
と思えた



そしてとにかく
嬉しかった




お店を後にしてから
地下の食品売り場へ行った


イブだからか
人が溢れていた



帰ったらケーキを作る予定だったので
材料を買うことにした!!


伊勢丹の食品売り場


言葉の響きだけでも
高級な気がする!!


売り場を何周かしてから
フルーツを買い込んだ
おっきな円柱型のパイン
とちおとめの苺
フルーツの盛り合わせ
全部タルトにのせるものたちだった


主食をどうするか
という話題になり
チキンが目に入った

一羽まるごと
チキンの丸焼き



七面鳥が食べたい!!


思い切って言ってみた


昔から
ちょっとやってみたかった
X'masイブに
七面鳥を食べる

それがどんな感じなのか

どんな味なのか


アタシの言葉に
ゆうじクンが笑った

「食いきれる気がしないんだけど!!」


確かに…笑


家族で
とかならまだわかる
だけど二人っきり
二人で一羽を食べる
もはや挑戦のレベル



うー…


にっちもさっちもいかなくなり
唸ってると
ゆうじクンが
ちょっと笑って
「こうやって言ってると、まゆはチキンに(妥協)しそうだからな。七面鳥がいいんだょね??」
と言ってくれた


えっいいの!?

思わず顔が綻んだ


「七面鳥がいいんでしょ??」


うん
七面鳥がいい!!!


こうしてアタシ達は
七面鳥を買った
ズシリと重たかった
荷物はみんな
ゆうじクンが持ってくれた

あとは帰って
ケーキを作るだけだった


続く
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