ケイトさんこの度は沢山のお言葉をありがとう御座います!
Lの誕生日の記事は、お気付きの通り、実は番外編の「君が生まれた日」の続きです。
水族館に行きたいと言ったLの言葉はその年のうちに叶えられたと思うので、その翌年はみんなで旅行して世界遺産を巡ろうという内容です。
イギリスはロンドンを外れると、田舎の街並みになりますし、世界遺産の遺跡も沢山ありますよね。昔の遺産の城をホテルにしていたりするので、そういうところに泊まるのも三人には似合いそうだなぁと思っています。
手を繋いで丘を登って、遺産を眺めたり、美術館を巡ったり。
とても素敵な思い出になりますよね!
足湯、三人三様の反応が面白そうですね。ケイトさんの言葉からまた妄想を膨らませてしまいました。
それは最後に載せますね。
君ゼロは、メロニアマットが大好きなお兄ちゃんに会いに行く!という計画を立てて、それにヒロインが乗った!となってロジャーの許可を取り、いざ出発!となった話です。本編には書いていませんが、ロジャーとヒロインは本当に仲が悪いので、子供を連れ出すという時にも一悶着ありました。
簡単に言うと、
1.経費は出さない
2.何か問題があった時は全てヒロインの責任
3.三人は優秀でヒロインはワイミーズハウスの底辺だった存在。命を守るべきは三人なので何かあった時はヒロインが命に代えて守れ。
です。
それを聞いて、どこまでも自己擁護だな!と思いつつ承諾して三人を連れ出します。
「おっし!おチビちゃん達、お姉さんが今から君達を此処から連れ出してあげよう!」って。
こうして、三人がLの誕生日を祝いに行けることになりました。
拍手の跡継ぎの物語ですが、実は私も物凄くおばちゃんスタイルしか浮かばなかったです。
Lは見た目は気にしない人間だと思うので、あれこれつけていたらこうなった。と言う感じですよね。
麦わら帽子をかぶる時にタオルを挟んで首の後ろを日差しから守って、子供用の軍手(花柄とか)をした軽装のLも可愛いなぁと想像を膨らませました。
本編ではまだまだですが、番外編や拍手では自発的に動くLを書けて、本当に楽しいです。
拍手の君ゼロは、彼女の強さと言うか、意地が垣間見える物語ですよね。他人からの優しさを斜に構えて「お恵み」と言うのは、彼女らしさだと思います。
持つ者から与えられている。私は今はただの憐れな子羊だ。でも、将来は持つ者側になるんだ。と言う意識がこうやって芽生えるのだと思います。
彼女はどこまでも強く突き進むので、書いていて、とても爽快です。
私の持たない強さを持っているので、憧れが強いのですが(苦笑)
人を愛した死神は、何を買ったのかは後々話題となります。色々と伏線を用意しているので、回収時にああ成る程ね。となっていただけたら幸いです。
トムにとって自分を初めて受け入れてくれたヒロインなので、離れ難く、また『紅い瞳』が大勢の目に晒される事になるのに恐怖を覚えています。このまま穏やかに、あの家だけでどうにかしたいと望むトムですが、彼は賢いのでこのままではダメだと言うのも理解していて、自分の中で気持ちが分裂してしまっている状態です。その為、同じ質問(学校に行くメリット等)を度々問い、自分の気持ちのブレを補正している状態です。
理解は出来ても納得できない時って、同じ質問を何度もして、何度も何度も自分に言い聞かせるようにしますよね。
対するヒロインは、自分の気持ちよりもトムの未来を気にしている為、まずは受けてみよう。それで受かれば儲けものだし、通い始めてつらければやめればいいと言うスタンスです。
色々な人が居る世の中を、二人がどうやって生きて行くか。楽しんでいただけたら幸いです。
本当に、たくさんの感想ありがとうございました!
とても嬉しかったです。
そして、下に妄想を書きます。
ご了承下さいませ。
〜〜〜
やってきた街並みにLがほぅ、と息を吐いたのが印象的だった。
街並みの外壁は全て同じ、薄い蜂蜜色。此処はかつてローマ人が愛した温泉が未だ湧き出る地域である。
街の至る所に遺跡や昔の城があり、城は今ではホテルに改装され、星がいくつかつく程となっている。
街道を歩いていると、不思議な光景を目にした。
側溝のような所に足を付け、座っている老若男女の姿である。
「……あれは何でしょう?」
Lの問いに私も周辺を見回して、何をしているのか、を調べる。側溝の淵は椅子とでも言うように綺麗な黒曜石である。そして溝を流れる水の量は多く、湯気が出ている。
足を、湯につけているのだ。それは分かるが、それがなんなのかが分からない。
「あれは足湯と言って、足を付けて温める場所ですよ」
ワタリが出した助け舟に、だそうだよ。とだけ付け足す。足湯と言われて、単語と辞書が頭の中で合致した。
成る程、これが足湯なのか。
公共の場で足を出すのは恥とするイギリス文化の中であるけれど、此処では誰もが足を出して、気持ち良さそうにしている。もしかしたら、イギリス人ではないのかもしれない。もしくは「旅の恥はかき捨て」というやつなのだろう。
ワタリの元、イギリスのマナーを身につけて育って来たけれど、私自身に国という概念がないし、家でも靴を脱ぐスタイルだ。足を出す事に抵抗はない。それはLも同様だ。
「足湯、やってみようか」
Lは驚いたように目を瞬かせて、それから良いんですか?と問うてきた。
何に遠慮しているのだろうか。それが判断付かなくて、何事も経験だよと返せば嬉しそうな顔。
源泉近くに腰を下ろして、靴を脱ぎ、靴下も脱ぐ。ズボンをたくし上げて足をつければ少し熱めのお湯が心地良い。
Lも隣で私の真似をして、足をつける。
ほぅ、吐息を吐いたのは、適温というサインだろう。
「ワイミーはどうだ?」
温かい湯に足をつけて、腰を下ろす私達を眺めるだけで動かないワタリに声をかければ、おやおや、という言葉。
ワタリはいつもと変わらぬ服装である為か、若しくは潔癖症が故なのかは分からないけれど、そんな私達を眺めるだけで温泉に足をつけようとはしない。
それも選択肢の一つだから、強要はしない。
「お二人が並んでいる姿は、カメラがあれば、撮りたいと思わせますね」
その言葉は、決して叶う事はない。
私もワタリもLもそれは分かっているけれど、それでも、私は自分の目からは決して見ることが出来ない3人が並んだ姿の写真に想いを馳せた。
旅行の思い出は、すべて心の中に。