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羨ましいのはどちらか2(リンアレラビ)

 


アレンと監査官が歩いていた。
いつもの光景だ。
自分は監視されてるって言うのに、アレンはそいつにさえ笑って話し掛ける。

アレンはあぁ見えて強<シタタ>かだ。
あいつに監視につくと言われても全く動揺しなかった。(俺の方が動揺した)
そしてあっさり受け入れてしまうのだから、さすがはクロス元帥の弟子と言うべきだろうか。

そんなこんなであいつがアレンの監視について随分経つわけだが、いまだ監視が解かれる気配は無い。
今じゃ二人で居るのが当たり前の光景で、稀に一人で居ようものなら出会う人出会う人にどうしたのかと尋ねられるほど。

アレンと居るのが当たり前。
それがあいつの仕事で義務。

分かっちゃいるし、どうしようも無いと思っているけれど、二人を見る度、当然のようにアレンの傍らに居るあいつが



「‥‥‥腹立つさぁ‥‥っ」



俺がどれほどアレンの傍に居るために努力してるか、お前に分かるか?
いきなり俺らの前に現れたお前が、なんでアレンの傍に居るんだ。

「アレーン、今から朝メシ?」

驚かせるように背後からギュッと抱きつくのが俺の挨拶。
ついでにあいつをアレンから遠ざけるのにも丁度いい。

初めこそ驚いていたアレンだが、今じゃ慣れたもんで、俺が抱きしめたままでも笑って返事を返してくる。
そんでもって、

(なんちゅー目をしてるんさ)

アレン越しに俺を見るあいつの目の、なんて冷ややかな事だろうか。
日頃は無表情なようでそうでもなく、フと表情をゆるめてアレンを甘やかしているくせに。
文句を言いながらも良き保護者のような顔をしているが、こいつの中にも男がいるのだ。
今のこいつの目をアレンにも見せてやりたい。

なーんて、
俺も人の事は言えないんだけどさ。





end

羨ましいのはどちらか(リンアレラビ)

 


「アレーン、今から朝メシ?」

「おはようございますラビ。僕達は今食べ終わったんですよ」

変わらぬ日常。いつもの光景。
朝食を済まし、食器を片付けた所でブックマンJr.がウォーカーを呼び止めた。
彼がウォーカーを呼び止める時、驚かせるように悪戯に背後から抱きつくのもいつもの事。
ウォーカーも慣れたもので、とくに驚きもせずに挨拶を交わす。

「じゃあ今から部屋戻るんさ?」

「いえ、談話室でも行こっかなって思って」

歩きだすウォーカーと肩を組んで、共に歩きだしたブックマンJr.は当然ついて来るようだ。

「キミは朝食を食べに来たんじゃないのですか?」

私がそうブックマンJr.に問うたが、「んー、そんな腹減ってないしー」と私に振り向きもせず、またウォーカーと話し出す。

いつもの事なのだ。
ウォーカーが歩いていれば、どこから嗅ぎ付けるのかひょっこり現れてはウォーカーに引っ付く。
ウォーカーに寄って来るのはブックマンJr.だけでは無いが、こうもベタベタと人目も気にせず引っ付くのは彼ぐらいだろう。
しかし彼はそれが許させるキャラなのだ。
人懐っこい、と、笑って見てもらえる、そんな人物だから。

しかし私はそんなブックマンJr.を、



“羨ましい”



「‥‥などと思う事など断じてありませんからね」

「?、何か言いましたリンク?」

「いいえ、気のせいでしょう」

振り返ったウォーカーの目に私が写った事で、少し安心する。
しかし同時に振り返ったブックマンJr.の目の、なんと冷たい事だろう。

(ウォーカーにもその目を見せてやりたい)

きっと一発で彼の本性が見えるだろうに。

まぁ、
私も人の事は、言えないのだろうけども。





end





リッセはあまりリンクと神田を同時に出さないと言う事に気づきました。
たぶんリンアレも神アレも同じぐらい好きだからリンアレ寄りにも神アレ寄りにも出来ないんだと思います。
しかしラビの位置は丁度いいんですよね(笑)
これからも彼が犠牲になっていくと思います☆


 

半分は下心でできています(リンアレ会話文)

 


「リーンークー」

「何です?」

「疲れました」

「ですから早く帰りましょう」

「今日はこの街に泊まりましょうよー」

「キミがゲートを開ければすぐに教団に帰れると言うのに泊まる必要がどこに?」

「だから疲れたんですよ。そりゃホームは落ち着くけど、ちょっとくらい教団から縛られたくない時もあるんです」

「却下です」

「うわひっど! 一晩ぐらい何か適当に言い訳して宿とったっていいでしょ!」

「言い訳と言いますが、どんな言い訳をするつもりですか? 帰る手段はあるのにわざわざお金を払い宿に泊まるんですから、それなりの理由が必要ですが」

「それを考えるのがリンクなんじゃないですか」

「では『今晩はウォーカーと二人っきりで居たいので泊まります』と連絡しましょうか」

「‥‥‥帰ればいいんでしょ、帰れば」

「冗談ですよ、半分は」

「はいはい、分かってますよそれぐ――‥‥‥半分?」

「まぁ私は宿でも教団でも夜は二人っきりになれるのでどちらでも構わないのですがね」

「何が構わないんですかリンクっ!!?」





End






暑い‥‥。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
熱中症にはお気を付け下さいませ。
アレン君はきっと大丈夫でしょうね。
なんたって優秀な執事‥‥いえ、監査官が付いてますからVv
きっとアレン君が外に出る度に日焼け止めは塗ったかとか水分はとったかとか言って世話を焼いてくれるんでしょうね(笑)

‥‥リンアレに飢えてます。


 
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