※ゴッキーが苦手な方はご注意下さい
「神田ぁぁっ!!」
昼食を済ませた昼下がり、背後に俺の名を呼ぶ(俺の)モヤシ。
速まる鼓動を抑えつつ、ゆっくり振り向けば、(俺の)モヤシは顔を見る間も無く胸に飛び込んで来た。
モヤシが
俺の胸に‥‥
(俺の時代がきたー!!!!)
しかし俺はポーカーフェイスで、あくまでクールにモヤシの腰に手を回す。
あと少し下にズラせばモヤシのし‥‥し、しししししし────‥‥‥り
「神田!」
「!、──し、シリウスがッッ」
「は? 誰ですか」
「え、いや‥‥。ハ〇ーポッターの名付け親がだな‥‥」
「そんな事より神田助けて下さい!!」
つい口走った言葉をスルーされて肩を撫で下ろす。
が、よく見ればモヤシは目を潤ませ、すがるように俺の服を掴み、その手は僅かに震えていた。
何かに怯えるようなモヤシに、これはただ事では無いのだと目を見開いた。
「何があったモヤシ!?」
いまだ震える体を引き寄せ、落ち着かせようと背中を撫でる。
もしや誰かに迫られた‥‥とかだったら。
モヤシはそう易々良いようにされるたまだとは思えないが、食い物が絡むと他に目が行かなくなる癖がある。
モヤシは俺の腕の中でキツくまぶたを閉じた後、意を決したように再び開いた。
そして、言葉に出すのも恐ろしいと言うように、口を開いたのだ。
「ゴキ〇リが‥‥出たんです‥‥!!」
「‥‥‥」
「ゴ〇ブリが出たんですよ!! 神田聞いてます!? ゴッキーです!」
「‥‥へー」
「へーじゃありませんよ!! ゴッキーですよ!? あの平たくてドコにでも侵入してくるカサカサ動く害虫です! 妙にテカってて長い触角を怪しく動かす得体の知れないGですよ! 怪盗Gのほうがまだ可愛いです! 世界の敵です! 滅するべき存在です!」
ゴッキーだって必死で生きてんだよ。
「追い出すなり退治するなりすればいいだろ」
「無理です近寄れませんもん!」
「お前それでもエクソシストか!」
「そんなの関係ないでしょ! それにヤツは小さい上に素早い仕草で攻撃を交わし身を隠して、逃げ場が無くなったら顔に向かって飛んでくるんですよ!?」
「ンな事でいちいちビビって──」
「神田ぁぁ」
何とか自分でさせようとした、その時。
モヤシは俺の服を強く握りしめ、涙を溜めた輝く瞳で上目遣いに俺を見る。
「神田だけが‥‥頼りなんです‥‥」
「俺に全て任せろモヤシ」
そして俺は戦場に向かった。
***
モヤシの部屋をそっと覗くと、慌てて出て来たのだろう、床には無残に砕け散ったマグカップの欠片が散乱し、中に入っていたと思われる紅茶が同じように散らばっていた。
そして、
(‥‥いやがった)
その紅茶でも飲んでいるのか、ゴッキーは散らばっ滴の一つに気を取られている。
気配を消し、そっと部屋へ滑り込む。
背を向けた獲物は、長い触角をアンテナのように動かすが、完全に気配を消した俺は感知出来ないらしい。
スラリと、六幻を抜く。
真っ直ぐに狙いを定め、ピタリと位置を決めたら、一度息を長く吐き、少し吸って
ザンッッ!!
六幻は獲物を貫いた。
抜いた六幻の先で、まだ足をピクピク痙攣させる獲物を高らかに上げて振り返るとモヤシと目が合う。
あの目は間違いない、俺に惚れた目だ!!
「モヤシ!! ゴッキーをしとめ──」
「僕から半径10メートル以内に近寄らないで下さい」
「ひでぇッッ!!」
Gなんて滅すればいい。
end
今日、朝っぱらから見てしまいました。
早朝6時ぐらいから叫んでしまいました。
すみませんご近所さん。
話は変わりますが今日予約していたロールケーキが届きますVv
大きさはケーキハンホールぐらい☆
一人でもしゃもしゃ食べます☆
至福の時ですVv
コレで隣にアレン君が居たら言うことなしですよ!!
そう考えるとリンクってホンッットにおいしいポジションですよね。
毎日ケーキを山盛り食べて、しかも隣にはアレン君‥‥羨ましすぎるよキミ!!!!