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レス☆

04:05『リッセさんの書く〜』の方



おはようございます!
素敵なコメントをいただいて朝から有頂天です☆
時々無性にリンアレが書きたくなる事があるのですが、大好物なのでしたらどんどん書きましょう!!(爆)
せっかく美味しくポジションですしねリンク氏は☆

こちらこそ嬉しいコメントごちそうさまですVv
今日1日頑張れそうですVv

拍手&コメントありがとう御座いました!

夜空に吐いた息は白いけど(リンアレ会話文)

 


「ただいまー」

「あらアレン君、どこかに行ってたの?」

「えぇ、雪が降り出したので外で見てたんです」

「えっ、雪降り出したの30分も前さ!? その間ずっと見てたん?」

「えぇ、まぁ」

「そんな薄着で外に居たの!? ダメじゃない風邪引くわ!」

「でもそんなに寒くありませんでしたよ?」

「うっそだぁ、さっき俺外から帰ってきたけど、けっこう寒かったさ」

「ほら、アレン君もこんなに冷えて‥‥、ないわね」

「は? 何でさ?」

「あっ‥‥」

「なに?」

「どした?」

「えっ、あーいや‥‥あの、僕寒さとかに強いから、たぶんそのせいですよきっと!」

「うそぉ、いくら寒さに強いからって‥──」

「─‥あーっ、明日任務で早く起きなきゃいけないんですよねだからおやすみなさいリナリーラビ!!」

「えっ、ちょっとアレ‥‥」

「うん、じゃあおやすみなさいアレン君」









* * *



「寒さに強い、ですか」

「だ、だって他に何って言えばいいんですか! ホントの事言ったらリンクだって困るでしょ!」

「別に私は困りませんよ」

「〜〜〜〜っ」





(言えるわけ無いじゃないか!)



底冷えする教団の廊下。
顔を暑くして睨む僕の横で、笑っているリンクが憎らしい。



(雪空の下で、リンクがずっと背後から抱きしめてくれてたから寒くなかった‥‥なんてっ)



それに、この憎らしい男の腕の中で見る結晶が、あまりにも綺麗に見えたなんて。
この憎らしい男がホントは凄く暖かい事なんて。


リンクにだって、言ってやるもんか。






end









後ろからギュッ、が大好きですVv



 

レス☆

『蝶子様☆』


神田可愛かったですか!?
ちょっとヘタらせすぎたかなと思っていたので安心しました(笑)
リッセこそ嬉しいコメントにやられましたよ〜Vv
機会があれば続きも書こうと思います☆

拍手&コメントありがとうございました!

知らない想いと(神アレ)

 

知らない傷との続きです






「あーっ、コレも美味しそう!!」



嬉々として叫ぶアレンの手元には、薄いが幅広の、色鮮やかな本。
ページを開けばこれまた色鮮やかなケーキの写真が所狭しと載せられて、事細かな詳細まで記してある。
その一つを指差して叫ぶアレンに、隣に居た神田は返事すら返せなかった。

ここは食堂、目の前には食べ終わった蕎麦の器。
神田がお気に入りの緑茶で一息ついている時、不意に自分の隣に座ってきた者が居た。
神田の隣に座る変わり者など限られている。
口うるさい幼なじみと、やはりうるさい赤毛の青年を思い浮かべて眉を寄せたが、隣を見て飛び込んできた顔に、眉を寄せたまま神田は固まった。
それがつい先ほど想いを告げた相手ならば致し方ないだろう。

不安と期待と戸惑いと、その他もろもろの感情をポーカーフェイスになんとか押し込めて、アレンの出方を待てば、出して来たのは『世界のケーキ』と、分かりやすいタイトルの書かれた本。
『美味しそうでしょ!』と言ったアレンの笑顔が忘れられない。


それからはずっと神田の隣に居座り本をめくるアレン。
時折自分好みのケーキを見つけては、指差し喜ぶ。



(何やってんだ俺は)



そしてコイツは何してんだ、と思う神田だが、ふとある考えに辿り着いた。



「おいモヤシ」

「アレンですってば。何ですか?」

「お前、何でここに来たんだ」



初めは告げた想いへの返事をしに来たのかと神田は思っていた。
だが一向にその様子を見せないアレンに、もしや伝わってなかったのかと言う考えに辿り着く。
しかし、それならそれで、わざわざ決して多くは無い自由な時間を使って己の所に来てくれたのであれば、それなりに嬉しいのだが。



「だってリナリーもラビも任務で居ないんですもん」



あっけらかんと言うアレンの言葉に、神田の期待は音をたてて崩れた。



(俺はアイツらのかわりかよ)



おまけに、予想した通り己の想いなどまったく伝わっていないのだと思い知り、疲労と脱力感が神田を襲う。
どこか遠くを眺める神田をよそに、アレンは本を片手にはしゃいでいたが、相手がまったくの上の空だと気づき、袖を引っ張った。



「ちょっと神田、聞いてます?」

「‥‥あ?」

「全然本見てないじゃないですか。こんなに美味しそうなのに」

「‥‥知らねえよ」



本来、神田は甘い物は嫌いだ。
相手がアレンでなければとっとと自室に戻っているのだから。



「もう、そんな事言わないでコレ見て下さいよ」



アレンが『コレ』と指差すのは、どうやらお気に入りらしいケーキ数点。



「この薄ピンクのイチゴムースとか、白いツルツルでフワフワのクリームとか、綺麗に光ってるフルーツゼリーとか‥‥──」



アレンは本から顔を上げ、絶対の自信を持って続けた。



「──とっても美味しそうでしょ!」



あまり向けられた事のない満面の笑みに、神田は瞬時息が詰まる。



「‥‥確かに‥‥」



その笑顔は神田の返事を待つのだが、神田の目に飛び込んでくるのは、

薄ピンクのイチゴムースのような唇だとか、白くツルツルでフワフワしたクリームのような肌だとか、おまけにフルーツゼリーなどめじゃないほど綺麗に輝かせる瞳を向けるものだから、

それは確かに



「‥‥うまそうだ」



と呟いた。

思わずこぼした言葉により、ケーキバイキングに付き合わされ地獄を見るのは、また別の話だ。






end









神田の片思いって楽しいです(笑)


そして拍手(パチ)を下さる方もありがとうございます♪
こんな場所からすみません‥‥いつも励みになってます!
 

知らない傷と(神アレSS)

 


いつにも増して眉間にシワを寄せる神田と、そのシワを不思議そうに見上げるアレン。
簡単な任務を完了させて帰還して、出迎えたアレンを見た時の神田は決して不機嫌などでは無かった。
むしろ、非常に分かりにくいが、ご機嫌な方だったのだ。
しかし、今の神田はどうだろうか。



「神田? 何怒ってるんですか?」



笑顔なんてモノは出さないが、いつもは出迎えればそれなりに喜んでくれていた。
ではなぜ今、彼はアレンを目の前にしてこうも眉を寄せるのか。
それはアレンにも理解出来ず、首を傾げるしかない。
とは言え、アレン以外の者が出迎えれば眉を寄せるどころか、そこにその者が存在しないかのように無視を決め込むわけだが、それもやはりアレンは知る由もない。



「ねぇ、神田?」

「‥‥お前、」



やっと返答があった事は嬉しいが、その先が続かない。
その代わりなのか、神田は指を指す。
アレンはその方向に視線を向けると、そこは自分の首下。
今日は蝶ネクタイを外し第二ボタンまで外しているため、鎖骨が僅かに覗く。
神田の指はそこを指しているようだ。



「コレがどうかしたんですか?」

「鏡見てみろ」



神田に言われ、鏡の代わりに窓ガラスに映る自分を見るが、特に変わった様子は無い。
しかし、良く目を凝らして見れば、確かに思わず指を指したくなるようなモノが映っていた。



「何コレ!?」



窓ガラスに映ったアレンの鎖骨上に、数本の細い跡。
細い線のような物だったが、アレンの白い肌には赤い跡はかなり目立つ。



「あー‥‥、寝てる時にかいちゃったのかな」



この鋭い跡からして、どうやら左手でかいてしまったようだ、とアレンは考える。

発動していないとは言え武器には変わりない。
以前、蚊にかまれた足をうっかり左手でかいてしまった時も同じような傷が出来たのだ。



「気をつけろバカモヤシ」

「そうですね、気をつけ‥‥って、僕はバカでもモヤシでもありません!」



始まったのは、いつもと変わらない内容の口論で、しばしお互い譲らず続けていたが、アレンの盛大なお腹の音が二人の会話に割って入り、一時中断となる。



「‥‥とっ、とにかくこんな傷ぐらいで神田にとやかく言われる筋合いはありませんよ!」



こんな時に鳴るお腹が恥ずかしいやら腹立たしいやらで、アレンは神田から目をそらして言った。
すると神田は隠す様子もない大きな舌打ちを落とし、先ほどの口論とは打って変わって静かな声で話し出す。



「‥‥人の大切なモン、勝手に傷付けてんじゃねぇっつってんだ」

「え?」



アレンは思わず顔を上げるが、もう目の前に神田は居らず、すでに横を通り過ぎていた。



「あ、ちょっと神田!」



アレンの呼びかけには反応せず、スタスタといつも以上に早足で去って行く神田を、アレンはただ見送るしかなかった。

しかし、当の神田と言えば、それは非常にありがたい。
今アレンに顔を見られるのは、とてもじゃないがたえられない。
この、どうしょうもなく赤くなってしまった顔など。

言ってしまった事への後悔と、少しの期待が入り混じり、その全てを込めたような長い長いため息が神田の口からこぼれた。
思わず強く握り締めていた拳が少し痛いが、そんな事を気にする余裕もない。

あれは、神田の精一杯の告白だったのだから。


だが、



「神田って時々よく分かんない事言うよねティム」



神田の心境も言葉に込められた意味合いも、そんな事は、やはりアレンは知る由もないのだ。







end









神田がヘタレました(笑)
ヘタレた攻めってやっぱり好きですVv
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