駅のホームに電車が入る。
扉が音を立てて開き、電車に乗り込む。
二人用の席が並んでいる内の、前から二番目。
迷わず進み、腰をおろす。
(今日も居た)
真っ白い髪をした、知らないヤツ。
いつもココに座って、いつも本を読んでいるコイツ。
そんなコイツの横顔をいつも見ている俺。
長いマツゲが揺れる度、胸がざわつく。
認めたくないが、俺はコイツが好きなようだ。
今日も俺はコイツを見る。
今日も俺はコイツを見るだけ。
人間とは強欲なもんで、毎朝見つめているだけでは、満足出来なくなってきた今日この頃。
なんて考えていれば、もう降りる駅じゃねぇか。
(明日こそ)
明日の朝、隣に座るその前に。
(一言でいい、一言話しかけるだけで)
何度目か分からない決心を今日もして、俺は学校に向かったのだった。
電車に乗る。
ずいぶん早くに乗るから席はガラガラ。
いつもの同じ席に座って、必ずする事。
鞄から本を取り出し、その鞄を隣の席へ。
(今日も来るかな)
三つ目の駅に到着したら、窓を横目でチラリ。
長い黒髪を確認して、鞄を膝に戻す。
(来た!)
誰も座らないようにしていた席に、黒髪の彼が座る。
その瞬間から、本の内容が分からなくなるんだ。
(彼はドコの誰なのかな)
ほんの些細な事で良いから、彼を知りたいと思うのはナゼだろう。
だけど、視線すら合わせられない僕。
(だけど、明日こそ)
一言、おはようの一言だけでも告げられたなら。
そんな何度目かの決心をして、僕は本をとじたのだった。
追記はリッセのくだらない叫びです。
Dグレと関係ないくだらない叫びです→
「おいモヤシ」
「アレンですよ、何ですか?」
「お前左手は手袋してるくせに何で右手にはしてないンだ」
「左手はイノセンスを守る為に付けてるだけですよ」
「ついでに右手にもはめときゃいいじゃねぇか」
「ンー、めんどくさくて」
「この季節はさみーだろが。俺でも寒いンだからな」
「じゃあ神田こそ手袋買えばいいのに」
「めんどくせぇ」
「はあ‥‥」
「お前も付けたくねぇなら別にいいが寒くないようにしとけよ」
「そうですね」
「モヤシだからすぐ風邪ひくぞ」
「だからモヤシじゃありませんってば」
「今は寒くねーのか」
「ちょっと冷えてますがこれぐらいなら平気です」
「俺も少し冷えてる」
「‥‥‥そうですか」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥お前ホントは寒いンだろ」
「‥‥‥ねぇ神田」
ギュッ
「要するに手が繋ぎたいンでしょ?」
「‥‥‥ンな事言ってねぇ」
「じゃあ止めときます」
「だがお前がそこまで言うなら繋いでてやるよ」
「‥‥素直じゃないンだから」
真冬になっても二人は手袋を買いませんでしたとさ。
終われ
『みゆぅさん☆』
お久しぶりです〜Vv
アニグレ、終わってしまいましたね‥‥。
なんとなく気持ちが沈みます(泣)
わわっ、ティキアレのために拍手を!?
ティキアレ書いてよかった☆
もうホントに彼はあんぽんたんな事しかしてませんね。
彼の愛情は常に空回りしてます(爆)
まぁアホの子ですから☆
アレンが時折チラッと見せる黒い部分も感じ取って下さったようで‥‥さすがみゆぅさん!
アハハッあの神田は確かに気の毒でしたね☆
なんと言いますか、アレンを好きなのは神田だけじゃないんだからなぁッッとか思ってあんな展開にしたような気がします。
ラビのセリフはリッセの心の叫びです(!?)
彼等の三角関係は永遠ですよ☆
それでは!
コメントありがとうございましたVv
気が向かれましたらいつでもいらして下さいね♪♪
『リュウさん☆』
こんばんは!
アハ、笑ってもらえました?(笑)
彼の目は定価の物なんか見えませんからね☆
スーパーに行けばタイムサービスになるまで買わない子です、たくましく生きてます!
確かにちょっと切ないですけどね(爆)
もちろん将来は旦那が贅沢させてくれますよVv
いやむしろ、アレンが贅沢をさせなさそうな気もしますが‥‥。
神田が新車を買おうとしたら、もったいないと叱ってそうです(笑)
ではでは!
日々に笑って下さってありがとうございましたVv
彼らは今日も元気です♪(?)
『雛様☆』
はじめまして雛様!
以前からリッセの話を!?
もうその事だけで嬉しいですVv
自分の作った話を誰かが読んで下さる事は本当に嬉しい事ですね!
ほのぼのを中心に扱ってますが、そんな神アレを好きだと言ってもらえて良かった☆
もうアレン君はみんなから愛されているんです!!
そんなアレン君を可愛いと思って頂けたのであれば光栄です!!
もちろん、これからも頑張らせて頂きます〜Vv
特に更新速度を(爆)
ホント、更新遅くて申し訳ないです;
ではでは!
拍手&コメントありがとうございました☆
またいつでもいらして下さいね♪♪