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弾めるおみなご



スーパーで精算を終えると、Tシャツの鮮やかなミントグリーンに目を引かれた。サッカー台にいたのはそれを着ている十二、三歳くらいの少女と、両親と思しきふたり。お母さんが、買った品物の袋への詰め方を少女に教えている。詰め終えたら買い物袋を持つのは、そばでイラつきもせずじっと見守っていたお父さん。少女はスキップしながら父親の後を追って腕を絡ませる。ひとり娘だろうか。顔をほころばせたお父さんと、何事か話しながら駐車場へ向かっていった。

お父さんの気持ちを想像
甘えては腕(かいな)組まんと寄る吾子(あこ)の膨らみ初(そ)めし胸ぞ眩しき

吾子 : わが子
「眩しき」は違うか? 「嬉しき」か? 「寂しき」か? よくわからない…。

娘と腕を組めるのなんて今だけかも。そのうちそばに寄って来なくなったり、笑顔も見せてくれなくなったり、臭いとかうるさいとか言っていやな顔されてしまったりして…。
父親を疎ましいとまでは思わなくても、思春期過ぎてもべたべたしてる仲のいい父娘って少数派じゃないかと。そういう時がきてお父さんが寂しさを感じるのは、それだけ娘との距離が近かったってこと。子へのかかわり方にも色々あるけれど、触れ合って子供が笑顔を見せてくれるなら愛情は浸透しているはず。彼女は幸せだ。
私はスキップしながら腕を組むなんて考えられなかった。一応大人にはなったけれども、

1(ワン)ピース失くして替えが嵌らずに コンプできないジグソーパズル

って感じ。
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