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父方の叔父叔母


父の弟の一人は、父が逝く一年前に病死した。その叔父と奥さん(叔母)は、互いに社会生活を営む上で欠けている部分を補い合って生きていた。子のできなかった夫婦で、今、叔母は独りでいる。元々テンションの高い叔母は、会えばいつも笑わせてくれる愉快な人。叔父の亡くなったあとは一時期、常にも増した躁状態になって周囲を心配させたけれど、昨年の父の葬儀で会った時には落ち着きを取り戻していたので安心していた。

そうしたら父の死後半年くらいしてから、叔父名義の預金が下ろせないでいることを、母が電話での話の中で知った。大した額ではないけれど、余裕のない生活を送っている叔母にとっては大事なお金だ。下ろすには、叔父の兄弟全員の戸籍謄本、実印、印鑑証明がいるという。叔父がなくなったのは父が亡くなる前だけれど、手続きをするのは今なので代襲相続で私にまで波及してきて、叔母のためならと思うも、非常に面倒なことになった。

子がいなければ、相続は叔母一人で済むはずなのに何故…?
叔母は亡くなった叔父から生前に、その預金には絶対に手を付けるなと釘を刺されていたらしい。そのお金は兄貴たちに分けてあげるお金だからと。絆の強い仲の良い兄弟で、叔父には守ってくれた兄たちへの強い感謝の気持ちがあったのだろう。健在の叔父たちは、お金なんて受け取る意思はない。生きていれば父だってそう言うに決まっている。それはいいのだけれど、どうやら叔母は銀行サイドにその話をしてしまったらしいのだ。ハァァ・・何で言っちゃったかなぁ;;

死亡がわかれば銀行口座は凍結される。叔父は病気で入院していたのだから、危ないと告げられた時点でさっさと下してしまえばよかったのに。叔父の言っていたことが気になるなら、いったん下ろした後で兄弟に相談すればよかったのに。叔母から、何か月もかかって漸くお金が下せたと報告があったとのこと。無知でいると損をしたり、人にも面倒をかけてしまうことがあるのだと思った出来事。叔母の先行きが心配だ。悪い人に騙されなきゃいいけど…。

女(め)が独り 如何におわすや 語り合う人のなければ寂しかるらむ

そしてその件で銀行と掛け合い、関係親族全員に説明・依頼をしてまわった、父のすぐ下の叔父が入院したと聞いた。本当にいい人で私も大変尊敬している人だ。子どものころから可愛がってもらっていたのにお見舞いに行ける状況になく、実は前述の叔父の葬儀にも参列できていない。本当に申し訳ない限り。

遣る瀬ない 思い溶かせば マンゴーの酒の甘さに 気咎め増しぬ

マンゴーの酎ハイ。アルコール分4%だけれど、めっちゃ甘い。こりゃジュースだね。
こういう心境の時に甘ったるいお酒は合いませんな…。

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