どうにかこうにか、前話から一ヶ月…とちょっとで更新できてほっ。
チビ二人が幼稚園に行くようになって日中自由な時間ができたものの、なかなか執筆にあたることができず思ったよりも時間がかかってしまいました。
というか、本当はもっと早く更新するつもりだったのですが、大幅に加筆した部分もあったりして、本来60話で進めようと思っていた場面まで辿り着くのにだいぶページをくってしまい…
無理に1話に収めるよりはいっそわけよう!と途中で区切ることにしました。
で、それに伴ってタイトルも変えざるを得なくなり、しばらく悩む。悩む。悩む。
タイトルにはいつも苦労するんです。日本語タイトルが決まっていても、それをわかりやすく表現してくれる英文タイトルが決まらなかったり。
ただでさえ英語の教養なんて学生時代からごっそり抜け落ちてるのに!毎回和英辞典にお世話になりまくってます。
ごく稀にすんなり浮かぶときもあるんだけど、大体はあーでもないこーでもないと転がりまわってるなぁ。
それで最終的にぴったりのタイトルが決まると、ものすごく達成感がある。
今回のタイトルも自分的にはかなりしっくりきて、「よし!60話完成!」と胸を張って送り出せました。
以下、内容に触れますので畳みますー
まず上でも触れたタイトルの話から。
今回の日本語版タイトルは、最初に書き終えたときには『虚無』でした。
目を覚ましたヒロインの胸の内を表現する言葉にしたくて。ウルキオラが虚無を司っていたということもあり、頭に浮かんだ中ではそれが一番合うかなと。
で、虚無をお得意の和英辞書で変換!すると出てきたのが『Nothingness』。
あれ!これってなんか、59話の『Happiness』と対になってるみたいじゃん。うわぁこれしかない!
とすぐに決定。
そうなると日本語版タイトルも対にしたい。
59話で『Happiness』をただの《幸福》ではなく《魂の幸福》にしたのは、ヒロインと出逢えたことはウルキオラにとって何よりの幸福で、そしてウルキオラのみならず紫苑にとっても、彼らの魂そのものの幸福だったんだ、ということを強調したくて。
私の中では特に気に入っているタイトルだったりします。
けれど、続く60話にはその幸福の欠片もない。ただただ彼がいないもの悲しさと、それを覚えていないヒロインの漠然とした虚無感だけが漂っている。
これを『魂の幸福』と対にするなら…『心の空白』、がいいかもしれない。
そんな流れでついたタイトルです。
虚無も捨てがたかったんだけど、つけてみれば「やっぱりこれしかないな」と思えたので、よかった。
さて、肝心の内容。
本音を言うと今回の話を書くのはなかなかしんどかったです。
ここ何話かはずっと『希望のため』『未来のため』そんなヒロインとウルキオラの願いを軸に書いてきたのですが、今回はそれとはガラッと違って。
ウルキオラを覚えていない、心にぽっかりと穴のあいたヒロインを書くのも、それを見る周りの人たちを書くのも、どの立場に自分を置いてもつらくて。
これを書いたその先にこそ、私が書きたいDear…のラストがあるんだ、というのをモチベーションに重い指を動かしました。
次話も早めに更新するつもりでいます。あと少し、お付き合いください!
2018-4-25 20:32