スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ハニーシロップと標本棚

はちみつを見ていると理科室の標本を連想する。


はちみつははちみつでも、加糖され調整されたさらさらとろとろのはちみつで、レモンやなんかの皮が入っている、ハニーシロップと私は呼んでいる、それ。
おおさじスプーンでくるくる掻き回して、とろっとカップにそそぎ入れる。お湯を注いでまたくるくる、はちみつは溶けて沈むレモンの皮。
ハニーシロップの瓶はべたべた、蓋をしてふきんで拭く。
空気の粒を含んだはちみつは、白っぽく濁りその中をレモンがゆっくり浮き沈みしている。

理科室のホルマリン浸けの標本たちは、酸化したのか濁って、中がよく見えない。
ラベルの文字は消えかけで、しかも英語だから小学生には読めないんだ。
いたずらされないように棚に入って、鍵がかけられていた。
でも知ってる、あの鍵は壊れていてちょっとしたことで開けられてしまう。
放送委員は給食時間にお昼の放送を流す。だから給食は理科室で食べる。放送室の隣にあるからね。放送室はもちろん、飲食禁止。
昼前の授業が長引くと給食はだれかに運んでもらうことになる。理科室に置いておいてね、ってクラスのだれかに言う。
男子のだれかはね、わるふざけをする。食べ物には手をつけないけど、理科室の机の上、給食トレイの隣に標本が並べられていたりした。
暗い放送室から出ると、眩しすぎる理科室のホルマリンたち。


ハニーシロップの瓶はきらきら蜜色、湯気の中がとても甘くて。

並ぶ標本たちの命を止めて土にかえさないホルマリンの白と、喉を通る苦しいくらい甘い空気を閉じ込めた蜜色の瓶の白が、重なる。


カップに残ったレモンを噛むと苦くて、少しだけ、悲しいことを思い出した。

feel3を借りてきた。
imageは聴いたことがあったが、feelは初。3なのは1・2がなかったから。

それでエニグマに嵌り、エニグマのベストを借りにいく。なんか、一枚聴くと変なきもちになる。

結局、feel2も借りてくる。アディエマスもいいなあ。泣いてしまいそう。
流れでheartも。思いっきり泣きたいのかしら。

映画を見に行って、予告編で泣いてしまった。元々涙腺緩いけど、そりゃないよなあと思った。だって本編見ても泣かないだろうし。

映画は見たいのが多い。西の魔女が死んだと奇跡のシンフォニー、グーグーだって猫である、などなど。ミニシアター系のああ映画だなあってのが多くて迷う。
行きたいのの半分も見ないんだけどさ。
前の記事へ 次の記事へ