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そこから動かなかった5年のこと、3

そうそう簡単に死ぬはずはなく。

斜視になったり痙攣したり、湿疹でたりしながらも普通に生きていた。
吐きたいけど吐けない、が、おなかすいたけど食べられない、になり、おなかすいたから食べる、になった。
体重の減少もとまり、今では困ったことにリバウンドしている。
次に進もうと思い、短期で仕事を始める。

未だにこの5年について考えるけど、自分の意思のよわさにあきれるばかりだ。そしてこの半年のなにも動かない時間にさびしさをかんじる。

小さいころからシンデレラ願望がある。でも、いつか王子様はあらわれないほうがいい。
世界中の不幸をひっかぶったふりをして、いつか魔法使いがお城につれていってくれる日を夢みている。
わたしはそういう女の子だった。

だから、わたしは次の扉をあけなければならない。
ほんとうのシンデレラは這いずって汚れて次々と部屋を掃除しないと。とっくに燃え尽きた暖炉の灰を掻き出さなければ、シンデレラになれない。

そこから動かなかった5年のこと、2

その関係が終わるころ、受けた試験に合格した。ぐだぐだな1年を過ごしていたから、合格したときは何かが変わると思っていた。

のだが。

案外、ショックがのこっていたらしく、変わらないまま、仕事を続けていた。この前まで。
友人の結婚式とかあったりして、恋人欲しいとか恋愛したいとか、ぐだぐだ考える期間もあり、結局なにひとつ動かないまま仕事量だけが増えていった。

とった資格を活かすことはなく、4年が経った。ぶっちゃけ、もう一回受けたら落ちる自信しかない。
まあ、世の中そんなものだろう。体で習った運転免許とは違い、実務資格は使ってないと忘れていくことが多い。

動こうと思えばいつでも動けたはずだ。登録した転職サイトはメルマガを受け取るだけだった。
なにがどう転ぶか、なんて予測できない。311があり、いろいろ考えた。
体重が10sおちたとき、退職願を書くことにためらいはなかった。

ああ、自分、死ぬんだな。
漠然とそう思っていた。

そこから動かなかった5年のこと、1

別れてからたぶん5年が経つ。

思い返してみると、付き合い始めた日も別れた日も、相手の誕生日すらあやふやだ。
もっとも、付き合い始めた日については、恋人であった期間も一致したことはなかったのだが。

いまだに新しい恋をしていないのは、別れた相手に未練があるからではなく、自分が恋愛に向いていないことを知ってしまったからだと思う。

のだけれども。

5年もなにもないと、自分にあきれてくる。疑似恋愛でいいからしようと思って頑張ったときがあるけれど、まったくもって無駄だった。
そもそも頑張って恋愛できたらもっと長く続いているのだ。

彼氏欲しいとか出会い欲しいとかいいながら、結局なにも動かず仕事ばかりしていた。
仕事もたいしたことはしていない。

恋人がいた期間は、あとから考えればひたすらたいへんだったあの頃を、思い出すだけでうつになりそう。
別れ際は人間性を否定され、まあそれはいいとしても、ほかにもいろいろ言いたいようにいって去っていき、あげくのはてにSNSに事の顛末を自分視点で書きこんだ相手をなぜ好きだと思っていたのか。
何度別れたいと伝えても応じず、直接会って別れ話をすれば泣きわめき、大事な試験の前日に別れ話を切り出すような男のどこに惚れていたのか、わからない。

恋は面倒だ。

石けん三つ

石けん箱で使い終わりの石けんが三つ、くっついていた。箱のなかに水が残っているから、半透明と黄色と白の石けんがひとかたまりになっている。

掴めばくにゃりとくずれるのをタオルにこすりつける。すぐにクリーム状にほどけるから、よけいな分はちぎりとって石けん箱に戻した。
案外泡立ちはわるくない。

さんがつついたち

自分でも何が正しいのか分からなくなった。

反省だけなら猿でもできる…過ぎた年月を妬むだけでは前に進めない。

ここから先に進むには覚悟が必要だ。恥かいて汗かいて、ひっくり返ってじたばたして何も得られないかもしれない覚悟が必要です。

だからごめん、もう少し。
遅くても春になったら。
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