スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

披露宴の夢


ご祝儀に3万は出しすぎたかしら。
と、考えてしまうのはお呼ばれした彼女とは友人でもなんでもない、高校の同級生だからだ。
しかも親まで呼ばれてる。
小さくて見たことある人たちばかりな披露宴には新婦はいても新郎はいない。上座にいるのは新婦の親戚で、親戚たちは披露宴が始まるとともにご祝儀を数えに席を外してしまった。
慶 應のなんとか先生人形を作ってね、と言われる。練習試合で使うらしい。いつの間に練習試合の予定を組んだのか、聞いても教えてくれないんだろうなあ。
ご飯に味噌汁、漬け物?え、精進料理なの?これで終わりって、ご祝儀3万返してほしいわ新婦!


----------
もしかして親戚逃げたんじゃなかろうか、と考えてしまった夢。

【創作】旅人証のはなし/彼女と彼の友人の2

【旅人証を受け取ってきました。】


電源を切りっぱなしだった携帯を久しぶりに開く。着信お知らせが何件か、家を無視すると彼女からの着信が紛れていることに気づく。
彼女にはメールを送ったっきりだ。旅人証について、はなしたことはない。ただ受け取りに行くときに連絡しておきたいと思ったのだ。心配をかけるだけかもしれない不審なメールを彼女だけでなく彼にも送った。
幼なじみの彼女には知らせる理由があった。母親は帰ってこない娘を心配したら警察ではなく彼女に泣きつくだろう。旅人証について全てを語ることはできないが知らせておきたかった。
その同じメールを彼にも送ったのはどうしてだか。彼とはネットを介した友人であり、おそらくわたしを男だと思っている。ずいぶん前に勘違いされたまま、不便もないので放置しておいたのだ。メール友だちというのでもない、ただメールを交わす友人であるだけの彼とは妙に気が合い、予定帳代わりのブログのアドレスも何とはなしに教えていた。
彼女へのメールにCc.で彼のアドレスをつけたのは思うところがなかった…わけでもない。

新しいメールアドレスを知らせるついでに旅人証の報告をする。彼と彼女、同時にすぐさま返信がきた。
珍しいこともあるものだ、と開くと内容はほぼ一緒だった。

【創作】旅人証のはなし/彼女と彼の友人の1

【旅人証を受け取りに行ってきます。】


メールを一通、友人ふたりに送ってから出発した。母親にはちょっと出掛けてくると言い残しておく。ちょっと、がどれだけになるのか分からない。
鉄道を乗り換えバスを乗り継ぎ、小さな駅舎で夜を明かし、始発に乗り込みうたた寝した。
一日経っても返信がないのでアドレスは変更した。メールアドレスは自分にとっての旅人証みたいなものだ。変える度にひとつ、好きなところに行っていい。
ということにしている。

旅人証。
その存在を知ったのは最近ではない。噂は聞いたことがあった。ふらふら目的もなく旅をするものたちが立ち寄る食堂がどこの土地にもある。安くて旨い定食が食える、色気も素っ気もない店だが、旅人が自然に集い自らが知るはなしを語りあう。
旅人証のはなしは三夜に一度はだれかが語った。実物を見たことがあるものは少なく、持っているものはいなかった。
旅人証が何であるのか、語るものによって異なった。旅人としてのステイタスであるとか、鉄道のフリーパス、旅館に特別料金で泊まれるだとか、旅人証を持つものの特別の集会があるだとか。
しかし旅人証がどんなもので、証書なのか勲章なのか、はたまた口伝であるのかは皆知らず、旅人証の発行店があるというはなしだけは共通して知られていた。
旅人証発行店の住所は公になっているがその店に旅人証があるとは限らない。旅人証のほとんどは人の手から手へと伝わるものらしい。
旅人証の存在を知ってから旅に出る度に譲ってくれる人を探した。連絡があったのはつい最近だ。

譲ってくれるというその人は、久しぶりの帰国だとゆかりの地を移動していて、掴まえるのに十日程かかった。

酔っ払いには夢がない


大学の構内には大晦日にも咲く桜がある。夜桜のむこうは立ち入り禁止の、よくわからない研究をしている。

ライス‘メッグ’マフィンが新発売、堂々の試食会は200人で池に浮く。腰に浮き輪を巻きつけ微妙な浮き沈みをしながらの試食。メッグなので女性しか買えないんだけどライスなマフィンなので大人気間違いなし。

タクシー強奪自爆が流行っていて例の交差点は張り込みでいっぱいだ。チームを名乗る男たちは弱い。単独な私とリーダーにモデルガンを奪われ、あっという間に全滅した。これが本物だったらどうすんだよ。タクシー強奪に失敗したチームはヒッチハイク自爆に切り替える。チームのトップのこめかみに本物つきつけながら、ざけんじゃねぇよと啖呵を切った。何人死のうが私らには勝てない。
つーか武器が拳銃の時点で難しいよ。ライフルくらい用意しな。

実弾は空中で止まってて、母がくわえて遊んでいた。取り上げて捨てたら煙が上がる。爆発するかも、水だ水、と湯のみにお湯くみぶっかける。母は呑気にお茶入れてー、とのたまうのでお湯を沸かしつつ、庭先で煙ふく実弾に水をかけにゆく。
実弾は兄が置いてったらしい。レジスタンスのトップは兄か。全滅させてやる。しかし兄はスナイパーライフルをもっている。素手では分が悪い。

駅の方角でまた爆発。抗争で交戦か。行かなければ。
だからまだお湯沸かないってお母さん!

音楽活動には興味がない夢のはなし

アマチュアで音楽(単独かバンドかはっきりしないんだけどギター抱えてた)やってる先輩がデビューするとかしないとか。

曖昧。

先輩の彼女(はわたしの後輩)はわたしの元カレの前カノでそこそこ仲良し。長らく同棲してたから結婚するのしないのと訊いてみるが答えがない。

だから新幹線に乗っちゃえばいいのに(というはなしの飛躍が夢のはなしである)。

新幹線から先輩の音楽仲間が手を振る。
それに先輩のギターが応える。
後輩が寂しそうな目でわたしに問いかける。

妬けませんか。
妬けねえよ。


だってわたしは音楽活動にも先輩にも興味がない。目での会話はとても疲れる。
だから新幹線に乗っちゃえばいいのに(新幹線が何の象徴なんだか不明)、と思うんだけど。

わたしのポケットの中には新幹線の乗車券1枚と特急券2枚がある。自由席だけど、と後輩に無理やり渡す。

乗車券の1枚くらい自分で買いなね。

新幹線はいってしまったのに、先輩はギターをかき鳴らし、先輩の音楽仲間は手を降り続け、 後輩は乗車券を買うためにアルバイトを始めた。

わたしはエンディングのためにタップダンスを踊ろうかと思う。駅舎から聞こえる警笛が予選突破を知らせていた。



と、いう夢を見た(ような気がした)ので‘mezzo alto’を書いたのさ。
前の記事へ 次の記事へ