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泣きたい嘘

よく晴れていたのに雪が降った

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その二日前にも大きな揺れがあった。
町は壊れず、日常は日常のままだった。

雪が降った。

世界は終わるんだと思った。崩れた町並みも、震える人も、立ちすくむ人も。
よくわからないままに世界は終わるんだと思った。

ほとんど被害なし、といえる自分ですらそう感じたのだから、他の人たちが何を思ったかを知りたくはない。

やまをのぼる

愛宕神社に登った。

いろんなところが修復中で、記憶にあるより小さかった。昔、登ったのはいつだったろう。小学生か、中学生か。

小さくなった保育所や、久しぶりに入ったファミレス。近くにあるのに訪れようとはしなかった、その理由は橋にあるのだけど…


で、お仕事辞めました。


今はまったく後悔がなくて、いつか後悔する日がきたら、お酒でも飲もうかな。

必死になっていろんなことをしてみたい。お仕事も頑張ったし、でもあれは自分の一生を捧げるものじゃなかったから。だれかのために仕事したい、そう考えるのは変わってないけど、そのだれかを見つけなきゃいけないよね、自分で。

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