※骸さんがあまりよくない人です。そして出て来ません。獄が女である必要はないです。お好みによって獄→←山で呼んでください^^












「なぁ、お前、最近女の入れ替わり激しくねぇ?」


2人きりで残った、夕焼けの光が射し込む教室で、ポツリと、しかしながら俺に向けてはっきりと告げられた言葉。


「……そうか?」


自分でもその自覚はある。

「あんま遊んでっと後ろから刺されるぞ。」


ニヤニヤと笑う獄寺は、いつもの意地悪い顔を崩すことなく、淡々と話す。俺が後ろから刺される心配なんて全くしてない顔だ。

「ま、山本に限ってそれはねーか。」

「……まーな、」

別に刺されたって良い。
もとはといえば俺が元凶だし。

「つか、何でそんな荒れてんだよ。」

「…前からこんなんだけど?」

「嘘言うな。」

じっ、と射抜くように見られる。正直、獄寺にそうゆう目で見られると、嘘がつけなくなる。というか、つきたくない。
でも、

「本当、何でもないんだって。」
言えない。
お前があんな奴なんて選ぶから。他の女で鬱憤を晴らしてる。
なんて、そんなこと言えない。



++++++++++

俺は、ずっと中学の頃から獄寺のことが好きだった。いや、今でも好きだ。

だけど高校にあがった頃、獄寺には恋人が出来た。
ショックだった。

好きで好きで、ずっと側で大事に守ってきたのに、一瞬のうちに横から取られてしまった。


嫌だった。大好きな野球すら手につかなくなるほど。
それでも、獄寺が幸せそうに笑うから、自分を無理矢理納得させて、他の男が隣にいても、守っていこうと決めたのに、



俺は見てしまった。
獄寺の彼氏なはずなのに、他の女と腕を組んで歩く、六道骸を。




このことを獄寺に言ってしまえばいい。そう思う自分がいるのに、獄寺の傷つく顔が見れなくて、何も言えない自分が嫌になる。

獄寺に言わないということは、間接的に六道の肩を持ってしまうことになるというのに。


それからだった。俺がいろんな女と遊ぶようになったのは。



「…なぁ、なんで六道なんだ?」

俺でも良いじゃねぇか。
獄寺に対する腹いせのように、六道がしていることを、他の女にしている俺でも。


……なんて言えないのに、こういう質問をする俺は狡い。

獄寺がもう一度考え直してくれたらいい。たったそれだけの為に、俺はこうして駆け引きをする。


「……さぁ、なんでだろーな。」

そう言って顔を背けてしまった獄寺が、今どんな顔をしてるのか俺には想像もつかない。

なぁ、お前、本当は六道に他にも女がいること気付いてるんじゃねーのか?だから最近、俺と一緒に放課後を過ごすようになったんじゃねーの?


「山本……ありがとな、」


俺には獄寺が気付いているのか、何に対してのお礼なのか分からなかったけど、
もし時間が戻るのならば、俺じゃなくても良い、
雲雀でもツナでもいいから、獄寺だけを愛してくれる人を選んでくれたら、
もう少しまともな道を歩めた気がする。





end



暗くなってしまった(´・ω・`)
山獄好きです。山→獄好きです!!
骸さん悪者みたいにしてごめんね(´;ω;`)雲雀さんか悩んだんだけど君に決めたっ☆
いや、本当ごめんねorz

山獄書こうとすると、どうしてもシリアス目になってしまう奇跡^^^^^