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※アラGスペな気持ちで見ていただけると有難いですが、先に注意しておきます。
Gがガチホモです。もう一度いいますがGがガチホモです。
この時点でダメだと思われた方は、このまま静かになにもなかったかのように戻ってください。
※降ろしてましたが再掲しました
豊かな胸より、硬く平らな胸筋。
小柄で柔らかな肉体より、大柄な身長に引き締まった筋肉。
女の香水より、男の汗の匂い。
甘い誘惑より、獣のような欲望。
「――――え、G、ちょっと待ってください、すみません、………一体なんの話ですか?」
「あ?お前が俺の好み聞いてきたんだろ?」
「いや、そうですけど……」
「何だよ。ここまで言やぁわかんだろ。」
ここまで言えば…って、いや何が言いたいのかは分かりましたよ。
正直、分かりたくなかったですけど。
っでもでも、
「いや、ちょっと待ってください!街に行くと、いろんな女性から声を掛けられ、愛想良く笑ってお茶したり、恭しく手を戸ってエスコートしてるアナタはどこへ!!?」
「はっ、あれは仕事用のオレだ。」
「で、では部屋に連れ込んだ相手とかはどうしてるんです!?夜に何度か現場に居合わせてますけど!」
そうだ、アジトの廊下を歩いているとき、Gと腕に絡みつく女が共に自室に入っていくのを何度も目撃している。しかも不特定多数の女と。
「酒に酔わせてるか、クスリ盛って寝かしつけてる。女相手じゃ勃つもんも勃たねぇからな、当然だろ?」
「ッ、じゃぁ連れ込まなきゃいいじゃないですか!!!!」
「なぁに、怒ってんだよ。カモフラージュだよ。ボンゴレの右腕が男色家なんて部下に言えねぇだろ。」
だってアナタ、生粋の女好きとか、百戦錬磨の女喰いとか、目が合うだけで妊娠させるとか、
影で散々言われてるのに、……あの噂は全部ウソですか??!!
「あ、何、お前もしかして俺がゲイだって本当に知らなかったワケ?」
「……えぇ、っていうか誰も気付きませんよそんなこと。」
なんだよ、知ってて聞いてきたわけじゃワケじゃなかったのか。じゃぁ黙っとけば良かったなぁ〜ハハっ………て!ゲイとかストレートに言わないでください。まだ僕は現実を受け入れ切れてないんです!!!!
「オレが町で、長身の男と歩いてるの、お前何度も見てるだろ?」
「……ええ、何度か遭遇してますが。いつも別の男ですよね。………え?それは、まさか…」
「そう、そのまさか。アイツ等、オレの相手。」
「〜〜〜っ、」
固定の相手じゃないんか!!!!いつも雰囲気似てる男性と連れ立ってるな、とは思っていましたけれども!一体何人相手いるんですか!!!
「つーか、お前オレに興味あって、好きなタイプなんて聞いてきたんじゃねーの?」
「…ストレートに言わないでください。そうですけど。」
「じゃぁオレがゲイで願ったり叶ったりじゃねーか。」
「………いえ、」
違います。願ったり叶ったりじゃないです。
僕は単純にアナタとシたかったワケじゃなくて、少し抵抗されながら未知の快感にグズグズになるGを見たかったんです。ぐちゃぐちゃに溶かして差し上げようと思っていたんです。なのに……とんだ計算違いです。
「それにオレ、長身で整った顔の奴なら誰でもいいし。お前合格。さっさとヤろうぜ。」
「っちょっと待ってください!!節操ないですね本当に!!」
節操なしの淫売と来た!
マフィアですし、綺麗なイメージをGに抱いていたわけでもないですけど、それにしてもこれは想像とのギャップがあり過ぎます!
って、ちょ、僕を奥の寝室に連れ込もうとしないでください。
確かに、前から狙っていたアナタを、どんな形といえモノに出来るとあればこんな嬉しいことはない……ハズでしたけど、予想外過ぎて、今日は是非ご遠慮願いたい!僕のライフはほぼない!余裕ない!きっと勃たない!!!!
っていうか、もし今コトに及んだとしても、
「男慣れしてるアナタを、満足させられるとはとても思えません!!」
「はッ、安心しろ。オレが天国見せてやるよ。」
Gめ、このイケメンが!
ちょ、こんな狭いソファで押し倒されたら身動きとれない、……って力強ッ!!
押さえられた腕がビクともしないって、この細い身体のどこにそんな筋力があるっていうんですか!
待って待って、ボタン外すの慣れすぎ…!!!
「あー、やっぱお前いい身体してんなぁ。常々お前とはヤってみてぇと思ってたんだよ。」
な、なんてハシタナイことを…!
いつもクールにボンゴレに仕事をやらせてると思ったら、その冷たい仮面の内側で、いやらしいことをずっと考えていたワケですね!
「っ」
く、首を舐めないでくださいっ、そんな体中手を這わされてもっ、
「そんな緊張するなよ。どうせコッチは初めてなんだろ?痛くはしねぇから。」
……………………ん?
「………G、ちょっと待ってください、G!」
「あんだよ。」
「ちょ、まさかと思いますけど、まさかと思いますけど!」
「ははっ、動揺しすぎだろ。ゆっくりヤるから大丈夫。」
「違います!まさかアナタ、僕に突っ込むつもりじゃないでしょうね!」
「そうだけど。オレ、バリタチだし。」
「っ!?」
「あれ?さっき言わなかった?長身で細身の男を組み敷くのが好きだって。背の小さい可愛い顔した男とか、組み敷いても全然つまんねー。お前みたいな、『自分が掘る側だ』と思ってる奴を舐め回してガンガン突いてアンアン言わせるのがいいんじゃねーか。」
「っっ!!ちょ、本当、やめてください!」
「ま、いーじゃん。新しい扉が開けるかもしんねーよ?お前ケツの才能ありそうな顔してるし。」
「そんな扉は開く必要ありません!っていうか、そんな才能ないです!」
「ははっ、抵抗すんなよ。余計燃えるだろ。それに、最近忙しくて溜まってたんだ。」
「っ」
最っ低ですねG!!見損ないました!
っていうか、そんな綺麗な顔して、細腰なのに、あなたタチなんですか!え、じゃぁいままで連れ立って歩いていた男達も啼かせてきたんですか?!普通、逆ですよ!
それに、僕が喘ぐ姿なんて誰も見たくないです!今すぐやめましょう!っていうか完全に真性ですね!見くびってました!
「ちょ、本当に…!!」
もう誰でもいいから助けてください…!!!
「ちょっとG、そんな男相手にするのやめなよ。病気うつされるよ。」
ふっと、自分の身体に乗るGの体重が軽くなったかと思えば、
憎き金髪のアラウディがGの身体を両腕で引き剥がしていた。た、助かった…アナタに助けられるのは正直癪ですが。
「あ、あらうでぃ」
「なんだよー、いいとこだったのに」
大嫌いな相手に助けられ、最悪の現場を目撃されてしまったワケですが……正直、今はお礼を言いたい。
僕の処女を守ってくれてありがとう…!!
喪失する予定の無いものを、失うところでした…
邪魔されて頬を膨らませるGはやはり可愛いですが、もう僕はこの男に手を出したりしません。喰われる。
手を出すなら、それ相応の準備をして縛り付けてから致します。
「ねぇG。そんな男のどこがいいの。」
くっ、なんですかその汚い物を見るかのような目は。今日は何も言い返せませんけど。
青い瞳だからか、余計に冷たく見えるんです。綺麗な顔した方の無表情は気持ち悪い。
「長身で細身なとこ。」
「……僕じゃダメだね。」
「だ、だめじゃねぇよ。そんな顔すんな。」
出ました!Gのアラウディには甘い癖!!
さっき好みの話してた時と、全然違うこと言ってますね!
しかもアラウディ、アナタがそんな悲しそうな表情してるの初めて見ましたよ!
Gの前でだけ猫を被るとジョットから聞いてましたが、ここまでとは。
「じゃぁ、僕の相手して。」
「は?お前マジで?」
「うん。」
「いや、……いやぁお前には手出せねぇよ。」
「何で」
「今まで可愛がってきた奴に、そんな酷いコトできるわけ無いだろ。」
「…………」
「あー!もう分かったよ!泣きそうな顔するな!奥の部屋行け、明日動けねぇぞ。」
「うん。」
「悪いなスペード、今度相手してやるから、今日は帰ってくれ。」
Gは若干名残惜しそうにしながら奥の寝室へ行きましたけど、今度とかありませんから。
今度があるなら掘る準備万端で来ますから。
そもそもあのアラウディが黙って下をやるとは思えないんですけど。
第一既に、手錠のボックス構えてましたよね…?
僕、どうしましょう。一応、助けられるようにここに残っていた方がいいんでしょうか。……Gを。
まぁいいか、Gの初めてはアラウディに譲ります。Gに後ろの快感でも覚え込ませてやってください。
その男真性につき
「あ?おい、何でお前オレの手拘束して…、こんなんされたら優しくしてやれねーじゃん。」
「大丈夫だよ。」
「大丈夫って……え、お前、何して……っ嘘だろ!!?」
「嘘じゃないよ。大丈夫、優しくするから。頂きます。」
「ちょっ、待っ、違う、それはオレがっ……!!やめっっ…!!!」
end
あとがき
お、おかしいな……
アラウディ×ガチホモバリタチG様を書く予定だったのに、気付いたら殆どスペードしか出てきてない…www
ちくしょう、ギャグに使いやすい奴めwww
せっかく、twitterで「こっち!」って選択してもらったのに情けない。
アラウディがクールなイメージが強すぎて出せなかった…!!!
またリベンジしたいなぁ〜、というか、書かなかった拘束からエロまでを書きたいです。というか、嫌がるG様が書きたいだけです。
もう何言っても言い訳にしかならないので、この辺でノシ
2013/03/20
夕菜
梅雨。
ほとんど毎日雨が降り、愚かな草食動物達が建物の中に引き篭もる季節。
馬鹿を叩きのめすのは好きだけど、標的をいちいち探し回るののは面倒だ。
しかし並盛中校内には、風紀を乱す輩が一人いる。
「獄寺隼人、」
退屈しのぎには丁度いい相手だ。
この男と暴れるとなると、当然彼の獲物であるダイナマイトが飛んでくる。
校舎を壊されるのは腹立たしいので、屋上にくるよう言うと、案の定渋ったが、沢田の名前を出したとたん黙って後をついて来た。 実に扱いやすいが、全くもって面白くない。
屋上の扉を開けると、思った以上の雨が降っていた。 肩に掛けていた学ランは水に濡れると重たくなるので床に投げ捨てた。 外に出ると、雨が容赦なく身体を叩く。 梅雨というよりか、むしろ嵐のような雨足だ。
「キミ、嵐の守護者だからって台風でも呼び寄せたのかい?」
「…たしかに俺は嵐だが、お天気の守護者じゃねぇ。」
「それもそうだね。」
怒らせたかな?と思って顔を見ると、眉間に皺は寄っているが怒っているわけではなさそうだ。
彼は短気ですぐキレるが、頭に血が上っている時よりも冷静な判断ができる状態のほうが格段に強い。 頭が回らない彼と対峙したところで何の面白みもなくなってしまうのだ。
「すげー雨だな…。」
「怖気づいた?」
「うるせぇよ」
なかなか外に出ようとしない彼に声を掛ければ、挑発に乗ったというよりも、しぶしぶ自分から出てきた。 豪雨に近い雨はシャツを瞬く間に濡らし、素肌に貼り付ける。 動き難くはあるが、お互い特に問題もないだろう。
獄寺が屋上の扉を閉めたところで、己の獲物を懐から取り出した雲雀に、咄嗟に獄寺も身構える。
「ずっと暴れてなくてイライラしてたんだ。ここで発散させてもらうよ。」
「っ、八つ当たりかよ…!!」
右、左と順番に繰り出される容赦も迷いもないトンファーに、素早く反応し間一髪のところで全て綺麗に避ける。 どれだけ無理な体勢で避けたとしても、軸のブレない獄寺のボディーバランスも見事だが、反撃する隙のない獄寺の間合いを詰めてくる雲雀に、一歩ずつじりじりと後ろに追い詰められていく。
「っ、」
左頬を掠めたトンファーの、風を切る音に思わず背筋が凍りつく。
(コイツ、本気じゃねぇか…!!)
今日の雲雀はいつにも増して殺気が凄ぇ。 相当ストレス溜まってやがんなコイツ……。 ま、余計なこと考えても埒あかねぇ。 背がフェンスに当たるのも時間の問題だ。 どうにかしないと……だが、雲雀の背後を取るのは、今の俺には難しい。 横、頭上…どこを通っても確実に一発は受けることになる。 となると……アイツに一撃入れる為には懐に入るしかねぇ。 だが、アイツの懐に入るまえに必ずトンファーが頭の上に振り下ろされる。 そうなると…、まぁ避けきれねえから腕で受け止めるとして、その後鳩尾に一発……、だが待てよ。 アイツは急所を突くときは必ず利き手で振り下ろしてくる。 となると、俺は左手でアイツの一撃を受け止めることになるな。 つまり俺の利き手は使えねぇってことだ。 いきなりの俺の攻撃に雲雀がたじろいで、うまく鳩尾に入ったとしても、トンファーを受け止める俺の方がどう考えてもダメージがでかい。 ……分が悪ぃ。
「うおっ、」
そうこう考えているうちに、背が思いっきりフェンスにぶつかった。
「っ、」
右腕から振り下ろされるトンファーに、ヤバイと思い咄嗟に身構える。 しかし、なかなか訪れない衝撃に目を開けると、首もとに金属独特の冷たさがあたる。
「……どうして武器出さないの。」
ぐっと、咽元に金属を押し付けられて、独特の強い瞳で問われる。 その瞳には先程まではなかった、明らかな嫌悪が浮かんでいた。
「煙草も咥えないし。どういうつもり?」
どうも、獄寺自身が自分の獲物を使わないところが気に障ったのだろう。 おおかた、獄寺が本気を出しえ戦っていないという結論にでも至ったのだろうか。 ムッと拗ねたような顔は、その苛立ちの意味を、言葉にせずとも獄寺自身へと正確に伝えた。
「ばかかお前。」
そんなことで、拗ねた子供みてぇな顔すんじゃねぇ。
雲雀の様子に怒るわけでもなく、むしろ嬉しそうに目元を緩めた獄寺に、
「いてっ、」
無言で平手を頭に落とす。 「ばか」が気に入らなかったのだろう。
「雨で濡れて火なんかつかねぇよ。」
「そうか………それじゃ、つまんないね。 やめよう。」
そう言うと、興味を無くしたかのように自分の獲物を懐にしまう。 もう獄寺のことなど眼中にないかのように、屋上の出入り口に向かう。
「あ、おい待て!」
その雲雀を、咄嗟に獄寺が手を掴んでとめた。
「………なに、」
「お前、その格好で戻るつもりか? ……やめとけよ。 全部透けてるぞ。」
「……………、は?」
目線を下げれば、確かに使い物にならないくらい濡れてしまったシャツは用途をなさず、肌に張り付いていて、尚且つ透けている。 対して獄寺は、シャツの下にもう一枚着ているため、濡れてはいるものの、透けてはいない。 しかし、
「別に構わないでしょ。 見られて困るものないんだけど。」
雲雀の言うとおり、雨に濡れて男の上半身が全て見えていたって、なんの問題もないのだ。 第一、この格好で廊下を歩いたところで、恥ずかしがるような大和撫子のような女は、並盛中にはいない。
「いや、とにかくやめとけ。 もう少しで授業始まるんだから、せめてそれまで待て。」
「……なんなの、キミ。 気持ち悪いな。」
そういいつつもその場に座り込んだ雲雀に、どうやら折れてくれたのだと思い隣に座る。 もはやどこに座ろうが立っていようが、この衣類達は水を吸わないのだから、関係ない。 雲雀ですら「どこか行け」とすら言わない。 言われたとしても、重たくなったズボンのせいで、立ち上がるのも億劫なのだが。
じゃばじゃばと頭から水を被り、じっと床に座り込んでいるこの無様な状態に、捨て猫みたいだな。と頭を過ぎった。 そろそろ何か言葉を掛けないと、雲雀はこの惨めな状況に堪えられねぇかもしれねえ。 そう思い、気の利いた言葉でも掛けようと、獄寺は知恵を搾り出す。
「……お前、結構いい身体してるよな。」
別に何か答えを返してほしかった訳でもなく、意味のある言葉でもなかったが、何も反応のない雲雀に、(聞こえなかったのか?)と隣を見ると、唖然とした目で獄寺を見ている雲雀と目が合った。
その雲雀の表情を見て、今、自分が言った言葉をどういう意味で雲雀が受け取ったのかを瞬時に理解した。
「いや、別にとって食おうってわけじゃねぇ。」
「……あたりまえだ」
弱々しく返答する雲雀に、(お前、信じてねぇだろ)と思ったが、何を言っても逆効果な気すらするので、黙っておく。
とりあえず、自分の当初の発言がいけなかったのだ。 やっちまった。 別に雲雀にダメージを与えたかったわけでもなんでもないのに。
あーぁ、と膝に顔を埋めた獄寺の態度に、
過剰反応し過ぎたな、と今更ながら少し恥ずかしくなった雲雀は、獄寺の腕を掴んで自分の方に顔を向けさせ、
「僕は…強いからいいけど、キミは弱いし外見は綺麗なんだから、とって食われないように注意しなよ。」
恐らく、気まずくなってしまった雰囲気への、雲雀にとっては滅多にないようなフォローの言葉だったのだろう。
「…………ぉぅ、」
綺麗と言われたその言葉に目をまるくし、赤面した獄寺に、雲雀が言葉と行動を間違えたと気付くころには、もう取り返せないような、とんでもなく気まずい空気が流れていた。
「………」
「………」
「予鈴なったな……。」
小さくなって顔を埋めて座っている獄寺と、
手足を投げ出し空に顔を向け、雨を一身に受ける雲雀。
「……お前、先帰れよ。」
「キミこそ、」
この気まずい空気の底にある意味をそれぞれが曖昧に気付いてしまった今となっては、
ズボンが重たいだなんていう理由では、もうここには残れない。
END
《あとがき》
微妙な終わり方ですが、
お互いが自分の気持ちに気付いたっていう終わりでも、相手の(自分に対する)気持ちに気付いたっていう終わりでも、
好きに感じていただければなぁと思った次第です^^
あとがきは6/17の日記にて(((逃
「Trick or Treat 」
獄受けえっちを真剣に考えてみたシリーズの雲獄編