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電車男

甲子園をかけての試合だとかで、隣町の大きな球場で行われる大きな大会。
あと1戦か2戦勝てばなんと甲子園に行けるらしい。
 
そんなこんなで、とにかく俺に応援に来て欲しいとかどうとかで鬱陶しいくらいに頼み込まれ、渋々了承した結果、折角の休みだというのに、わざわざ制服を着て、全くと言っていいほど興味の無い試合を応援しに行く。
 
(だるい。しかも面倒臭い。)
 
ただでさえ行きたくないというのに、その球場に行くにはどうしても電車に乗らなくてはならない。
しかも無理矢理押し込まれたようなぎゅうぎゅうの車両に、40分間ノンストップで、だ。
10代目が一緒だと言うなら、例え揉みくちゃにされようと至福の時なのだが、あいにく京子とデートしながら行くと言われてしまったので邪魔するわけにもいかず一人きり。
ちくしょう。こんなことなら雲雀にでも頼んでバイクの後ろに乗っけて送ってもらえばよかったぜ……いや、ダメか。そんなコト頼んだら野球場には何時間経っても連れて行ってもらえないだろう。(拉致的な意味で)
そうこう考えている内に、ホームに電車が滑り込んできた
すでに3回ほど目的の電車を見送っている為、これ以上の時間をロスしてしまうと山本の試合の時間に間に合わない。
……嫌だけど、乗るしかないな。
意を決して満員の電車の中へ身を進める。しかし、普段乗らない満員電車に、どこへ移動したらよいか分からない獄寺は、他の人が作る波に飲まれ、出入り口とは一番遠い壁側に押しやられてしまう。
そして押しやられるだけでなく、案の定他人に押しつぶされるような形になってしまった。
あー、暑苦しい。
しかし獄寺には有難いことに、車両の角に押しやられる形となったので、自分に触れている他人は2人だけ。角に押されて若干は苦しいが、四方向を他人に触れられる体制ではないことが唯一の救い。それに一人は自分に背を向けて立っていて、尚且つひ弱そうなサラリーマン風の男だ。暑苦しい体系の男じゃなかっただけマシだろう。
もう一人は同じくらいの年齢に見えるチャラい感じの頭の悪そうな男。背が頭1つ分ほど高く、獄寺の方に体が向いていて、向かい合うような形になっているのが若干不満ではあるが、加齢臭の心配もないし、まぁ40分くらい我慢するか、と肩の力を抜きかけ……
(ん……?)
ふと、自分の耳元に掛かる息に顔を上げれば、先ほどの頭の悪そうな男が自分に覆いかぶさるように壁に手をついている。
……なんだコイツ。具合でも悪くなったのか?
凭れられるのも嫌だが、それよりももしこの体勢で吐かれでもしたら堪ったもんじゃない。野球の試合にはルールがあるとかなんとかで、今日の獄寺は指定の制服を着ている。制服に吐かれるなんて、明日から着るものが無くなるし、ゲロ臭いまま試合になんて行けないし、勿論もう一度電車になんて乗れるわけもない。
……仕方ねぇなぁ、
 「ちょっと、あんた具合悪いのか?」
「……大丈夫、」
「おい本当に大丈夫かよ。座るか?」
 
耳元で小さく返された息が思いのほか熱かったので、本当に具合悪いんじゃねーか、と判断し座るように勧めるが、
 
「いや、大丈夫だ。少しじっとしてれば直る……、」
 
そう言われ、この体勢が嫌なんだけど…と言いかけそうになったが、それは人間としてどうなんだろうと思い直し、とりあえずその男の言葉を信じ、それ以上は追求しない。
 
そして、俺たちの話が聞こえたのか、傍にいたサラリーマン風の男はチラリと一度こちらを見て、そのまま視線を戻してしまった。それに、この頭の悪そうな男の周りに立っていた奴らは、コイツが具合が悪いのを悟ったのか、全員がコイツに対して背を向けてしまった。
 
……案外、人間て薄情なモンだよな。
 
獄寺自身ですら、この覆いかぶさってくる男を邪魔だと思っていたくせに、他人に対しては随分な言いようだ。
 
 「はぁ……、」
 
耳元にかかる男の息が熱さを増して、余計気持ち悪い。それに男に覆い被さられて密着しているせいか、足や手が全く動かせない状況なってしまった。
せめてもの救いはこの男がとんでもなくイケメンだということくらいだ。チャラそうに見えたけど、意外にも顔は整っている。きっと俺以外の女なら、こんなに密着されたら一撃で惚れてしまうのではないかというほど。(それでも多分山本の方がかっこいいんだろうけど。)
 
そんなどうでもいいことよりも、身動きが取れないこの状況で万が一痴漢にでもあったら太刀打ちできねーな…ま、そんなことにでもなったらいくら体調が悪かろうと、この目の前の男が助けてくれるだろうけど。
そう、今みたいに人の太股を撫で回すような野郎がいたら…、
 
「…………は?」
 
今、みたいに…?
ってちょっと待て!!
 
「っ、てめ……!」
「おっと、大声出さないでよね。」
 
あらぬ感触に慌てて声をあげれば、それに制止をかけるように履いていた下着をスカートのラインぎりぎりまで下げられる。
 
「ちょっ……!」
「大人しくしてろよ、天国見せてやるぜ?」
 
結構です!そう言ってブン殴ろうとして気付く。……俺、身動きとれねーんじゃん!ちくしょうこんな奴、腕さえ自由ならコテンパンにノしてやれるのに…!
それに、さっきから会話している男は俺に覆い被さる男と同一人物、つまり……
万が一痴漢されたら助けを求めようとしていた男が正真正銘の痴漢。
冗談だろ……!!
「お、まえ……!!体調悪いんじゃ…!!」
「あぁ?いや、…前から獄寺さんのこと狙ってたから、ついつい息が上がっちゃってたよ…、」

なんだコイツ気持ちワリィ…!!
「おいっ…!」
「他の人に助けを求めるなら大声だしても良いよ。そのかわり…君の恥ずかしい格好、皆に見られちゃうけどね。」
 
前から狙ってたとか、全く訳のわからない事をほざく男は無視し、自分でなんとかできないこの状況をなんとかしようと、不服ではあるが他人に助けを求めようとした獄寺。
しかしその男の一言に恐る恐る下を見れば、シャツを捲り上げられ、露になった下着が目に入る。
 
「〜〜〜っ!!!!」
ちくしょうてめぇ!このド変態が!!
 
もしここが電車じゃなかったら間違いなく叫んでた。いや、本来ならば叫ぶなりなんなりしてでも助けてもらいたいのだが、パンツは下ろされ、ブラは丸出しのこの状態を他人にみられたら、これから先、生きていけない。
 
「〜っくしょう、てめぇ後で覚えとけよ…」
「おー、怖っ」
 
さも思ってなさそうな声色でニヤリと笑うと、男の不躾な手が当初の目的を思い出したかのように、脚の付け根を撫で回す。
 
「っ、」
「くくっ、声は自分で噛み殺してね。」
 
誰が声なんか出すか!と言ってやりたかったが、不意に剥き出しになった胸を掴まれ、情けない声を発してしまいそうになり、ギリギリ押し止める。
「ふっ……ぅ、」
確信を持って動く手は、やめろやめろと念じても止まる様子は一切無い。
本来ならこの程度の愛撫でなど感じる女は少ないが、他の男の手によって飼い慣らされた獄寺の体は、意図せずとも快感を拾ってしまう。
そんな獄寺の反応に気をよくしたのか、慣れた手つきで獄寺の大きくは無いが小さくもない胸を掴み、優しく撫で上げるように揉み、中心にある芯を持って硬く立ち上がったソレには時折触れ、焦らすように快楽を与えていく。
そんな男の手淫を嫌がる獄寺の意識に反して、若い身体は敏感に快感を拾ってしまい、男が触れば触るほど、その手を喜ぶようにピクリ、ピクリと反応を返してしまう。
 
「っ、ふ……」
「へー、獄寺さんて結構感度良いんだ。」
 
ニタニタと嬉しそうに笑い、熱く高ぶった吐息と共に耳元で囁かれる。
――――気持ち悪い。
いくらイケメンといえど、知らない男に熱い息を吹きかけられるなんて堪ったもんじゃない。そう頭では思っているのに、熱くなってしまった身体には、その吐息にさえも反応してしまう。
このままでは本当に男の良い様にされてしまうだけだというのに、抵抗しようにも何も出来ない。
 
実際、女子高生は痴漢に狙われることも多く、被害にあっている女友達の話を聞いたこともあるが、みんな「怖くて声も出せなかった」と言っていた。だが、今の獄寺は、言えることならやめろと叫んでやりたい、こんな奴微塵も怖くなんてないのに……、悔しさとやるせなさ、それと漏れてしまいそうな声を抑える為に唇は噛締めてしまっている。悔しいが、完全に男の言いなりだ。
 
「…は、っぁ…」
「…他のコト考えるなんて余裕あるじゃん。」
 
そういうや否や、焦らすように触れてこなかったピンクの突起を強めに抓る。
 
「ひっ、…!!」
 
いきなりの快感に、自由にならない手で口を抑えることもできず、慌てて唇を噛むが後の祭り。隣に立っていたサラリーマンがこちらを振り向くのが服の擦れる振動で伝わってくる。
 
(――――――…見られる!!)
 
こんなところで胸を丸出しにして痴漢されているだなんて、こんな頼りなさそうな男にバレたくない…!!
悪いのは全部この男で自分はただの被害者なはずなのに、公共の場で下着を露出させられ、あまつさえこの男の手淫に感じてしまったという事実に、
恥ずかしさと居た堪れなさで身を堅くしている獄寺に、先程から痴漢を働いている男が上から覆いかぶさるように凭れ、
「…すみません、ぶつかってしまいました……」
 
サラリーマンから獄寺の体が見えないように隠し、その男にも聞こえるように謝罪の言葉を獄寺に掛ける……ような演技をした。
 
その台詞をどう解釈したのかは分からないが、
サラリーマン風の男は、どうやらこの男の体調不良の演技にまだ騙されているらしく、その言葉を聞いてあっさりと視線を逆側に戻した。
 
「良かったね。バレなくて。」
 
こっそりと耳打ちしてきた痴漢男の言葉に、心底ホッとする。
コイツ…なんだかんだ言ってバレないように助けてくれ……って、何イイ奴みたいに考えてんだ俺!元凶コイツ!!
 
「っ、誰のせいだと…!!」
「オレオレ、間違いなくね♪」
 
ムカつく…!!こんなフランクな痴漢がいていいものなのか…!!
 
「やだなー獄寺さん、睨まないでよ。」
睨むに決まってんだろ馬鹿がっ!っつーか、
「さっきも思ったんだけど、何で俺の名前知ってんだよ。」
「……あー、本当はさぁ、もっと早くに手ェ出したかったんだけど、獄寺さんいつも彼氏と一緒に電車乗ってるじゃん?そいつがいつも君のこと『獄寺』って名前を呼んでたから知ってるワケよ。」
「……?」
「あ、意味分からない?ずっと、君のこと痴漢しようと思って結構毎日近くに乗ってたんだけど、いつも彼氏に守られるみたいに電車乗ってたから、なかなか手を出せなかったんだよ。んで、だから名前も知ってるんだよ。」
「……つまり、俺は最初から狙われていたと…?」
「そうそう、そういうこと♪」
 
………マフィアになろうとしている者が、こんな頭の悪そうなカタギの男一人の視線というか企みにも気づけないなんて…!!!!
っていうかコイツ、いつも俺の近くに乗ってたのかよ。一回も見たことねぇぞこんな奴。
 
「あー…でも獄寺さんは俺のコト見たことあんまないかもしれないなー。」
「?」
「ほら、君の彼氏がさ、どうも俺が獄寺さんのコトそーいう目で見てたの気付いてたみたいでいつも俺の視線に君が映らないように身体で隠してたもんね、獄寺さんのこと。」
 
……彼氏彼氏、って言ってる奴ってもしかして山本のことか?たしかに毎日あいつと電車に乗って登校してるっちゃぁしてるけどアイツ別に彼氏とかじゃねーし。っつーかアイツがこの変態に気付いてたのに俺が気付けなかったなんて…!!って今はアイツに嫉妬(?)してる場合じゃねぇ!
 
「ま、そんなことはどうでも良いよね。あの男が君の事『獄寺』って呼んでたから名前は知ってるってワケ。あれ?でもおかしいよね。付き合ってるのに苗字呼びなの?」
「うっせー、どうでも良いだろ。つーかテメェ退けよ、いつまで俺の胸触ってるつもりだ。」
「んー、確かにさっきので萎えちゃったしね。」
 
 相変わらずニヤニヤと笑いながら、それでも言葉とは裏腹にその場から退く気配は全く無い。
 
「だったら尚更退け。」
「んー、そうだねぇ……」
 
 何かを探しているのか、ゴソゴソとズボンのポケットを探っている。

「やー…普通女の子ってさ?こういう状況にあったら、可愛く目とか潤ませて上気した頬で見上げてくるもんだと思ってたんだけど……なんか、獄寺さんは違うね。凶暴さが微塵も隠せてない。痴漢してるって気分が無くなる。」
「は?意味わかんねーコト言ってんじゃねぇぞ。」
「うーん……今まで痴漢してきた女の子達は嫌がりながらも実際ノリノリでヤらせてくれたのになぁ。」
「お前…これが初犯じゃないのか……」
「こんな手馴れた初犯はいないよ。……お、あった。」

何故か世間話なんかをしていると、男がとうとう見つけたのか、ポケットから何かを取り出した。
………まさか、如何わしい玩具じゃねぇだろうな!!?

「これこれ、携帯。」
「……けーたい…、」

うわー…俺ナニ考えてるんだ恥ずかしい。全然健全なモノじゃんか。
つか、まさか番号交換でもしようっていうのか?

「……教える気なないぞ。」
「は、何?」

…違うのか。

「携帯で何するつもりなんだ。」
「え?携帯と言ったらコレしか無いじゃん。…………カメラだよ。」

そっちかー!!!?

「ふ、ふざけ…!!」
「えー?だって何か脅すモノないと、後から報復してきそうだし。第一、次獄寺さん呼び出す時の材料がないと来てくれないでしょ?」

報復は普通に考えてするだろ!……つーか次って…!!

「いやーやっぱ今日これ限りなんて勿体無いじゃん?脅す材料さえ持ってれば……ね?」

殺す…!!コイツぜってぇ殺す…!!!
世の中の女の為にも、否、俺の為にも殺す…!!

「はいはい。そんな睨まないの。つーか、どーしよ。どのアングルで撮る?」

馬鹿かコイツ…!本当信じらんねぇ…!!

「そうだなー…折角だから、下着おろされてるのも見えるように下のアングルからも何枚か撮っておこうか。」
「ちょ、やめろってマジで…!!」
「えー、やめないよ。獄寺さんが俺のモノになってくれるんなら話は別だけど。」
「なるか!!俺は10代目のモノだ!!」
「じゅーだ…?ははっ面白いね獄寺さんは……ほら撮るよー!」
「っ!!」

ふざけんなこの野郎…!!つか、こんな写真撮られたらマジでコイツのいいなりになっちまうじゃねーか…!!

(ちくしょうちくしょうちくしょう!)

「ふふっ、今更堅くなっちゃって…、そーいうギャップとか堪んないよね。」

やばいやばい…!本当にまずい…!!後でコイツの携帯ぶっ壊すっていう手もあるけど…なんか上手く行きそうな感じ全くしないし…ああああああこの際、弱そうなおっさんでも山本でも雲雀でもシャマルでも、誰でも良いから助けてくれ…!!!

「ほら獄寺さん、目ぇあけて♪」
「や、だっ…!!」
「やだじゃなくてさー…ほら、「おい。」

「あー?お前、だ……ぐふっ!!」

急に訪れた、男の体に押さえつけられて壁に押し付けられるような圧迫感。
そして聞いたことがあるようなないような低く唸るような声に目を開ける……と、

「なっ…!」
「…大声出すと見られますよ隼人君。」
(……骸っ!!)

痴漢野郎の首を壁に向かって押さえつけ、奴の首元をギリギリ締め付けているのは、紛れも無い六道骸。

「隼人君、とりあえず僕の上着を着て下さい。」

男の顔を容赦なく壁に押し付けながら、自分が着ていたのだろうざっくりとしたパーカーを手渡される。
(すげー…助かった…。)

助けて欲しい人リストの中には入っていなかったが(変態だから)今はもうどうだっていい。
神様仏様骸様だ。
なんつーか、自分の服を渡してくるこの男がいつもより9割り増しでかっこよく見える…!!(実際、顔は良いのだが、何せ変態だ。)

正直、骸の服を着るのがどうだとか、男が密着した状態でこれを着るのは至難の業だとか、いろいろあるが
コイツがどいたらどいたでヤバイので黙って手を動かす。

「両手、動かせます?」
「お、おう……動く。大丈夫だ。」
「そうですか。」
「っ、おいお前誰だよ…!離せっ!!」
「……殺されたくなけば静かにしろ。」

骸らしからぬ声色に驚く。

「隼人君、この男痴漢ですよね?大丈夫でし……」
「骸?」
「……なんですかその格好。」
「へ?」

指摘されて見てみれば下ろされたままの下着と、丸出しにされているブラが骸の位置からだと丸見えだ。

(ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

み、み、み、見られた…!!
顔から火でも出るんじゃないかというくらい真っ赤になって、急いで骸の上着を着る。

「や、や、や……あの、これは…!!」
「……。」
「あの、えっと…!!」
「……もう良いですよ。なんとなく分かりました。」
(なんとなく隼人君の様子がおかしくて、もしやと思って来てみれば……予想以上にナニかされてましたね、コレ。)

黙り込んでしまった骸に、チラリと視線を寄越せば、いつもの張り付いたような笑みがない。……怖い。

「む、むくろ…、」
「え?あ、あぁすみません。……隼人君、服着ましたね?」
「おぅ、」

聞くや否や、掴んでいた男の首を思い切り引っ張り、獄寺の体から離す。

「て、めぇ…何してくれてんだよ…!」
「こっちの台詞です。」
「人が大人しくしてりゃぁ、助けに来た王子様気分かよ!」
「…なんとでも言いなさい。」

バキッという音がして目をやれば、先程まで写真がどうのとか言っていた男の携帯が骸の手によって粉砕されていた。

「お、れの携帯……」
「次の駅で降りますよ。」
「はぁ!?」
「たっぷり地獄を見せてさしあげます。」

骸が、……めっちゃ怒ってる。なんていうか、見たことないくらい怒ってる。
美人が怒ると怖いって聞いたことあるけど…まさにそのとおりだな。
骸タッパあるし、怖ぇよ……。

「二度と、日の光を見れない顔にしてさしあげましょうね…。」
「……俺も手伝うぜ。」
「勿論です。」

せっかくだ。二度と世間に出られないようにその身体に叩き込んでやらねぇとな。

「借りは倍にして返す主義だ……覚悟しろよ。」
「あ、隼人君はしっかり消毒してさしあげますので、逃げないで下さいね。」
「………」

 

骸……ちょっと見直したっていうか、助けられたときはカッコイイな。とか思ったのに…
やっぱりてめぇも最低だ!!

 

End

 

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