スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

黒悪人(D、山、雲→獄)


「恭弥っ!久しぶり!」

家庭教師を理由に、よく訪れるようになった日本。

「……また来たの。」

鬱陶しそうに目を細める恭弥をダシに、獄寺に会いに来るようになったのはいつからだったか。
いや、最初からだったかもしれない。

悪名だけは昔からゆく聞いていたが、ツナの家の玄関で、初めて見たときから、きっと俺は惹かれていた。

俺と対になる銀の髪、白くて幼い顔立ちに、ビー玉でも埋め込まれたかのような綺麗な翡翠の瞳。


全てが俺を魅了して、
虜にした。



いつだったかこの気持ちが恋だと気付いたとき、
アイツの隣には目障りな黒がいた。

獄寺の隣を悠々と陣取り、馴れ馴れしく肩を抱き、親友という座を一番に手に入れた男。

獄寺自身、アイツを親友なんて思ってないし、
同性である男に劣等感を抱くなんて、おかしいなんて分かっている。



でも、アイツは獄寺の横に並びながら、
挑発的な目で俺を見て……笑ったんだ。

まるで、勝ち誇ったように。


(俺に勝ち目は無いってか?)

そう告げているような視線に、俺の心に火がついた。


親友の立場を利用して、いつまでも恋人に昇格を望まない奴なんかに、獄寺は渡さない。


「…そんなことで眺めてるくらいなら、本人のところいきなよ。」

「わーってるよ。」

分かっている。
言われなくとも分かっている。

「じゃぁ行けよ。」


でも行けないんだ。


獄寺に、
拒絶されるのが、
鬱陶しそうな目で見られるのが、

怖い。きっと耐えられない。


それならいっそ、
このままの兄貴分の方がどれだけマシか。


(結局俺も、ビビって手を出せない臆病者だ。)

力ずくで親友の座を手に入れた山本の方が、よっぽど勇気があって優秀だ。

認めたくないけど、
俺なんかより、お似合いだ。


「はぁ〜、こんなだからへなちょこだって言われちまうんだよ〜」


分かってるけど、
俺、本当頼りねぇー…

「あー、俺どうしたらいいと思う?諦めるべき?(山本に取られるの、指くわえて見てるべき?)」


口には出さなかったけど、何て意地悪な質問なんだ。
余計自己嫌悪……


「そうだね、諦めなよ獄寺のこと。」


「へ?」

諦めろっつったコイツ…?
確かに普段の冷たい雲雀ならそう言いそうだけど…
獄寺の話なら俺の背中押してくれるハズなのに…


「所詮その程度の気持ちだったんでしょ。だったら手を引いて。」

「恭弥、おまえ……」

「あの子の事、諦めなよ。
……もうこれ以上、首突っ込むな。」

だって、今まで、
獄寺のこと見てる俺を、ずっと見守ってくれてたから、まさか、まさか……

「い、いつから……」


「アナタが気が付く前から。
山本武にけしかけられて、もっと頑張ると思ってたから黙ってみてたけど、」


そんなとこまで気付いてたのか……。

「あの邪魔な黒をなんとかしてくれるかもって思ってたけど…、なんの役にも立たないアナタなんて要らない。邪魔。」


「……」

ここまでボロクソに言われているのに、
ぐうの音もでない。


「ただの兄貴分で満足できるなら、そのまま一生過ごしな。」

恭弥の言うとおりだ。
俺は今のままで良いと思ってしまった。


「アナタにあの子は絶対あげない。
この先あの子が誰を選ぶか、指でもくわえて見てればいい。」


やっぱ、コイツらには適わない。
俺ももう少し若かったら、こんな風になりふり構わず、求められたのだろうか。



end

rainbow girl(雲←獄)



10代目、俺、山本の3人で始まった対戦ゲーム。
罰ゲーム付きで始めたのだが、
「じゃ、約束通り、獄寺罰ゲームなっ♪」

天使の笑顔でそう告げた鬼悪魔。
山本の挑発に乗ってしまった俺が悪いんだが、
もともとゲーム自体したことない俺が、勝てる訳なんて無かった。



rainbow girl





罰ゲームの内容は簡単、
女装をして、Skypeで知らない男とテレビ電話をし、山本自作のストーリーに沿って会話していくだけ。
……内容は、際どい。

しかも丁寧に女口調にされている台本。今まで生きてきた中で、一番の屈辱になることは間違いないだろう。



つか、『ねぇ…また、電話していい…?』なんて何で俺が言わなきゃなんねーんだっ!

後にも先にも、二度と言わないような台詞なら、せっかくなら、雲雀に言いてぇ……って違ぇ!
今のは、アイツのびっくりする顔が見てみたいって意味で言っただけで、別にそう思ってる訳じゃ断じてねぇからなっ!!


あー、なんか一人で興奮しちまった…

落ち着こうと、フローリングに胡座をかいて、だらしなく服をパタパタして顔を扇いでいるが、


今の俺の格好と言えば、姉貴に完璧にメイクまでしてもらい、バレたら困るという意味の分からない理由でミニスカ装備でオプションで茶色のウイッグまでつけている。
ご丁寧にマイクにも変声期をセット済みだ。


格好には不満だが、万が一知り合いに電話しちまったとしても、きっと誰も俺だなんて気付かない。


だから大丈夫、
いざ決戦!
どんな変態男や、不細工な奴でも今後一切会うこともないし大丈夫!
第一、俺、男だし…!!



若干の恐怖と緊張で手に嫌な汗が流れるが、いつまでもパソコンと睨めっこしているわけにもいかず、意を決してクリックする。


(ん?『nami-bird』……女の名前入ってるし、コイツにしよう。)


山本が決めた数人の中から、彼女なりなんなりが居そうなIDの奴を選ぶ。後腐れない方が助かるし。


(あ〜、気持ち悪い奴じゃありませんように。)


不安と、少しの期待に高鳴る心臓に喝を入れ、通話ボタンを押す。
良く聞く電子音に合わせるよう、俺の心拍数もさらに上がっていく。


1コール、2コール、……
こんな知らない女から掛かってきた電話なんて、果たして取る奴がいるのだろうか。

……俺だったら出ない。

もし今かけている相手が雲雀でも、出ないで欲しい。


3コール、4コール、……
出るな、出るな、


ーーーーガチャ、
『……………誰?』

「っ、」

で、出ちまっ……

「……え、」
(な、っな、何で…!)


画面いっぱいに広がったのは、
コイツがいいと思っていたけれど、女からの電話になんて出て欲しくないと思っていた雲雀の顔。


何故か眼鏡というスペシャルオプション付きだ。


(か、格好いい…!!!)


じゃなくて!!
な、なんでコイツが…
だってIDにnamiって女の名、……っ、あれ、並盛の「並」かよ…!!



騙された騙されたっ!
頭は真っ白。
山本からの台本の存在すら忘れるほど、真っ白。


とにかく、なんか言わねぇと!
「あ、ぁ……、」

『何惚けてるの。………ねぇ、僕に何か用なの?それとも掛け間違い?』


「あ、っと……間違えました…。」


あ、やべ…、掛け間違いだなんて言ったら切られちまうかも…、
つか切るな。雲雀なら間違いなく切る、


『そう。…せっかくだし、何か話そうか。』


「ぇ………あ、はい。」

あれ?マジで?


「誰と間違えて電話したの?」

「ば、罰ゲームで…」

「へぇ、なるほど。罰ゲームね。」

「すみません、突然電話して。」

「いいよ。君なら別に。」


クスクス笑う雲雀を見て、こんな風に優しくされたことなんてなかったから、
嬉しいはずなのに、

(雲雀が笑う度、胸が痛い。)

「こーやっていつも、いろんな男に電話してるの?」

「してないです。」

「そう、本当?」

「本当です。電話、出てくれたのがアナタで良かった。」

「ふふっ、嘘でも嬉しいね。」

嗚呼、そうか。
山本に作られた、俺の言葉じゃない、歯の浮くような台詞を言って、
俺の姿じゃない、姉貴の作り上げた架空の女に、優しく、嬉しそうに笑う雲雀に


自分自身に嫉妬してるんだ……。


「お前、こーゆう女が好みなの?」

「?違うよ。キミは確かに気に入ってるけどね。」


お前がそんなこと言うなんて、好意以外の何があるんだよ。


もともと俺じゃあ、望みのない恋だったけど、
まさか他人に作られた自分の女の姿に、雲雀を取られるとは思ってもみなかった。


(男同士だし、何の期待もしてなかったけど
自分自身が恋敵って……ははっ、笑えねー、)


すまねぇ雲雀。
せっかく気に入ってもらったのに、
俺じゃ何も叶えてやれねぇや。

「ごめん、雲雀。好きだ。」

姿形は本当の俺じゃないけど、きっと今しか言えない。


それに雲雀も、男の俺に言われるより、女の方が――――、

「……それ、画面越しじゃなくて、直接言いにきなよ、獄寺隼人。」


「…………は?」

今、コイツなんて…

「じゃぁ、また明日ね。応接室で待ってるから。」



何、これ、……
俺期待して良いってこと?


end


もちろんおわかりだと思いますがrainbow girlからの妄想です^^
はじめの方で力尽きたのは内緒ですw


百害あって一利なし (雲獄←山)

煙草が値上がりから早21日。

中学生の俺に、今までの二倍の値段はキツすぎる。つっても未成年の分際で吸ってる方が悪いのだが。

今まで毎日、四六時中、途切れることなく吸っていた俺は所詮チェーンスモーカーというやつで、
値上げに伴い禁煙し始めたは良いが、
口寂しいし、イライラするしで不機嫌丸出し。


あー煙草吸いたい
煙草吸いたい
煙草吸いたい!!


でもダメだ…
禁煙始めたと言ったとたん、ライターはおろか、財布すらも10代目に没収されたんだ…。

吸えねーし、買えねぇー。


こんな時は、一発闘ってすっきりしてぇのに、

なんで雲雀の野郎は出てこねぇんだ!



いつもなら、いらんとこにも現れる癖に、
イライラしてて気付かなかったが、俺が禁煙し始めて1週間くらい経ったころから会ってねぇ。


いつまでも飴ばっか舐めてるわけにはいかねぇし、俺の気を紛らわすのにくらい付き合ってくれたって良いと思う。
いや、むしろ喜んで付き合うべきだ。


別に口寂しいしからってキスして欲しいとか、かまって欲しいとか、そんなんじゃなくて、
ただ、ただ、いつもどおり屋上で会って、文句言われて、たまに殴り合って、
あの熱くて黒い瞳に見つめられて、………ってあれ?なんかムラムラしてきた。



よく考えればもう2週間くらい会ってねぇんだから、まるまる2週間ヤってねぇ。

毎週、週6くらいでヤってたのに……

あいつは日本人だから、2週間くらい平気かもしれないけど、
俺、3/4イタリア人だから性欲ハンパないんだ。(自称)


あーなんかすげぇヤりたくなってきた。
考えたら考えるだけ、雲雀の熱くて堅いモノが欲しくなってくる。



あの欲情的な瞳に見つめられて、普段崩さない表情が、快楽で歪められ、らしくもなく汗をかき、低いテノールで耳元で愛を囁かれたい!

「あぁ〜…ヤりてぇー、」

熱いアイツを頬張って、
そのままガンガン突かれてぇ。


あー、ヤバイ。勃ちそう。



もうなんでもいいからヤりたい。
雲雀と、セックスしたい。


もう出ないってほど搾り取られて、搾り取りたい。


早く早く…!!



――――ガチャ、
「隼人、ここにいるの…?」

「っひばり!」


どんな純愛ドラマだっていうくらい(頭の中はエッチでいっぱいだが)ナイスタイミング。




実はコイツ、俺がヤりたくなるの待ってたとか実は2週間にも及ぶ放置プレイだったとか、あまりの雲雀のタイミングの良さに、疑ってしまうがご愛嬌。


「雲雀っ、」
「ごめんね最近会えなくて。季節の変わり目は変質者が増えるんだ……。」


どうやら並盛の秩序を保つための仕事をしていたらしい。


放置プレイとか、そんなんじゃなかった。そうだよな…普段、我慢が人一倍出来ない雲雀が、放置プレイなんてできるはずねぇしな。


なにはともあれ、
「ヤ、」
「委員長!商店街の方で露出狂が!」

「チッ………わかった。」

せ、せっかく会えたのに…ヤらずに行っちまうのかよ……


「ごめん隼人行ってくる。」
「……………おう。」



行くな行くなチクショー!
こんなムラムラした俺置いていくなんて、「据え膳食わずは男の恥」だぞ!


「隼人…本当は相手してあげたいけど時間がないから、コイツ置いてくから。」

「なのなー!」

「……思う存分闘っておいて。」

っその「ヤ」じゃねーよ!
闘るじゃなくてヤるなの!!!

「じゃぁ後は頼んだよ。」

「ごゆっくりなのな〜♪」
「ちょ、待て雲雀っ!!!」


山本置いていくんじゃねぇ!
こんなムラムラ状態で二人にされたら、俺、食われちまうって!!


「……よし、雲雀からお許しも出たことだし……ヤるかっ♪」
「っ、」



ひばり、戻ってこい!


百害あって一利なし
(秋のバカやろーー!)



end

なんていうか、山本に「なのなー」って言わせたかっただけ^^

並盛に出没する変態は8割方骸さんです(^ω^)
1割百蘭くらい希望ですw


もちろんウチの王子様は、姫が喰われる前に戻ってきますよ^^

闘ってると思って戻ってきた雲雀の目の前に広がるのは、
(抵抗で)乱れる隼人に、のしかかる山本。

レッツ・修羅場☆

D→雲獄←山とか美味しすぎる^p^/////
(ディノさんどっから出てきたww)



春夏秋冬、雨嵐 (綱+山+獄)

『ねぇ、…あの二人絶対デキてるって!』
『えぇ〜、そうかなぁ…………凄いショック…』
『でも、その辺の女と付き合ってるより良くない?なんか諦め付くじゃん!』
『っていうか、応援したくなるし♪』


『本当、武と獄寺君ってお似合いよね。』










はい、どうも沢田綱吉です。

こそこそうふうふ女子達に噂されているのは、今まさに俺を挟んで下校中なこの2人。


俺が居るのが見えないのか、もしくは眼中にないのか、2人を見るなりキャーキャー騒ぐ様子に、多少たじろぐ俺。

全く気にする様子がない山本と、若干気付いてはいるが訳の分かってない獄寺君。

人気者の2人に挟まれて、何なの俺?!邪魔者みたいじゃん!

いや、まぁ女子フィルター的には、実際邪魔なんだろうけど…


妄想や頭の中は個人の自由だと思うし、とやかく言うつもりはないけど、今時の女の子はそういったものに偏見がないのかなんなのか……

むしろ好んでいるように見えるのは目の錯覚か幻覚か。




どっちでもいいけど、京子ちゃんだけは、会話の中に入ってませんように!



っていうか、なんでこの2人はキャーキャー言われてるのに気付かないかな!

ほら、そこの女子が2人指さして悶えてるじゃん!

とにかく、
事態の深刻さに気付け!!

「ね、ねぇ…獄寺君と山本、なんか最近、感じることとか、ない?」

あー俺、超優しい!
こんなオブラートに包んで感づかせてあげようんて、プリーモどころかムツゴロウさんもびっくりだよ!


「ん?…んーー、………ないのな!」

はい、不合格。

にばぁ、って花が咲くように笑ったって全然駄目。

そんな笑顔、女子達には絶賛だろうけど俺には通用しないから。

「あっそ。獄寺君は?」
「ちょwツナ冷たいのなー。」
そう言って俺の肩を抱いたって駄目。
これだから脳天気おちゃらけ誠実少年は駄目なんだ。思い切った腹黒さが足りないから人気票も伸び悩むんだ。


つか離れろ、女子からの刺すような殺気が痛い。

山本が抱いて良いのは獄寺君だけ……ってか!


はぁ、あとの頼みは獄寺君だけだよ。

「あ、俺も特には無いんですけど…」

はい、希望絶たれたー。

「あー…そうなんだ。」


そうだよね、獄寺君に感づけってのがまず無理だよね。


「何もないならいいんだ。」

「あれ?ツナ、俺の時と態度違くね?」


うるさい山本は無視。
獄寺君と山本だったら獄寺君の方が可愛いし、
まぁ若干厄介なところはあるけどね。


「あの10代目…最近感じたことでは無いんですが……ヤマゴクって何スか?」


ちょ、いきなり核心キターー!!

「最近、普段喋ったこともないような女子から、『ヤマゴク、ゴクヤマどっち?』って聞かれるんです。」


なんつー直球。
女子凄すぎるでしょ。


「多分、漢字だと思うんです。でも意味が分からなくて……」

「そ、そうだね…」

もし意味が分かったら、獄寺君怒り狂うと思うけどね。


「んで、獄寺は何て答えたんだ?山獄?獄山?」

え、山本意味分かってんのー?!

「俺は山獄な気がするけどなっ!」


勝ち誇った顔でこっち見るな!
さっきから分かってやってたなコイツ…!
前言撤回、お前腹黒すぎんだよ!


「なっ、お前ヤマゴクが何か知ってんのかよ…!」

「ん、まぁな。次女子にに聞かれたら、『右側だっ!』って言えばいいと思うぜ?」


「右…?」

「あぁ。だって獄寺右腕になりたいんだろ?」


ああああああそれ絶対違う…!

「そ、そういうことか!」

どういうこと!?一体どういう頭の回路で、納得いく結果になっちゃったの?!

この子、絶対悪徳商法とかに捕まるタイプだよ…!


「俺、一生懸命頑張ります、10代目っ!」

「そうだね、」

何を頑張るっていうんだ。

もう右腕でも右側でも好きにやってくれ!!



春夏秋冬、雨嵐



このあと
「じゃぁ獄寺君は、山本君のピーをピーにピーされて、喘ぐ方なのね!」

と直接的な表現で京子ちゃんに教えられ、真実を知るまで


次々聞きにくる女子達に『右側だ』と答え続けたのだった。


めでたしめでた…
全然めでたくねぇ!


end

すいませ^p^
もう何も言うまい…


好き (雲♀獄) **の続き R18

prev next