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焼肉の日(1859)

「何で、焼き肉なんだよ…?」


8月29日、日曜日。
何を思ったのか、ホットプレートやら肉、野菜、おにぎり…などなどを持って来た草壁。

その後ろから手ぶらで参上した雲雀は、
草壁に、「荷物は机に置いて帰れ。」と部下の苦労を労うことなく追い払い、せっせと支度を始めた。


(どうしてこんな我が儘委員長に草壁は付いていけんだろ。)


ガチャガチャ乱暴に用意しているが、
材料や道具を見る限り今日は焼き肉らしい。



「お前、焼き肉好きだったっけ?」


油飛ぶし、臭いつくし…



「肉類は好きだよ。でも焼き肉はあんまり好きじゃない。」


じゃぁなんで焼き肉なんかするんだ……

まぁ俺は好きだから良いけど。

「今日はね、焼(8月)き肉(29日)の日なんだって。」


「あ、そうなのか。」


なんて納得しちまったけど、雲雀がそんなのに従うなんて意外過ぎ。


乱暴な手が、器用に肉をひっくり返すのも、なんか可愛く見えちまう。


「ほら、ニヤニヤしてないで食べなよ。」


そう言われて俺の皿を見ると、肉がこんもり乗っている。


っていうか、
「雲雀はくわねぇの?」


俺の皿とは対照的に、2枚しか肉が乗ってない。

「……熱いの食べれない。」


そういや猫舌だったなお前。

雲雀には悪いけど、俺は食うぜ?熱いの平気だし。



でも、パクパク食べる俺の向で、何も食べずひたすら肉をひっくり返してる雲雀を見るのは……なんかいたたまれねぇ。


「おい、そろそろ冷めただろ?」

「ん?そうだね。……あ、隼人がふーしてくれたら食べれるかも。」


なんて、俺の気持ちを返せ馬鹿野郎。


そんな上目遣いで見つめたって、してやんねーんだからなっ!



end

茹だる暑さ(雲獄)

※獄寺視点







アスファルトからの照り返しと、太陽から直接くる日差しとで、目の前の地面がゆらゆら見える。

久々の私服デートだが、せっかくキメてきたのに、こんな暑さじゃ意味がない。


(あちぃ〜〜〜、)


この暑さでイライラするのは分かる。すげー分かる。


だけど、そのイライラを雲雀にぶつける馬鹿がこの並盛りに存在するとは思ってなかった。





どこぞの不良かは知らないが、雲雀を見て古傷でも疼いたのかなんなのか。


あろうことか、食いさしのコンビニのサラダパスタを投げつけてきやがった。


それを横目で見つつ、雲雀なら避けるであろう姿が容易に想像できたので、たいして声を掛けることなく、容器から落ちるパスタを見ていた。


「『え?』」


目の前にはサラダパスタをぶっかけられた雲雀。

「っな、なにやってんだよお前…!!」


そう思ったのはきっと俺だけじゃない。
投げつけた不良でさえも唖然としている。


「……はやと、ちょっと待ってて。」



そう言い、パスタを被ったまま不良を引きずり路地裏へ消えていく。



まぁどうせ咬み殺して戻ってくるんだろう。



にしても、あんな幼稚な攻撃をかわさないなんて。
この暑さで雲雀の注意力が散漫になってたなんて思えないし、なんで――――、



(あ、)



ふと下を見ると、路地裏を見つめたまま動かない小さい少女。


(小さすぎて、気付かなかった。)


俺の膝あたりまでしかない身長。
もしかして、


(この子がいたから、避けなかったのか?)



多分そうだろう。
でも、頭からパスタ被ることないのに。




馬鹿だ、きっと雲雀は暑さのせいで頭が茹だっていたに違いない。
そうじゃなきゃトンファーで弾き返してる。
そんな簡単なことも思い付かなかったなんて、



そう思い、路地裏から帰ってきたパスタの変わりに返り血を浴びた雲雀を見た瞬間、「カッコいい」とか、その優しさに「惚れ直した」とか思ってしまった俺は、馬鹿を通り越して大バカだ。





冷(雲獄+α)

※10年後で雲獄。同棲してると思って読んでください。
若干DVあり







冷たい手、
冷たい態度、
向けられる、冷たい瞳――――――、





こんな雲雀、俺は知らない。



 

+++++++
俺達は珍しく喧嘩した。

喧嘩の理由は嫉妬。


雲雀は髑髏に、俺は骸に嫉妬した。



普段は10代目や山本にしか嫉妬しない雲雀が、珍しく髑髏に嫉妬した。

たまたま髑髏と任務が一緒になった帰り、
難航すると思われていた商談が、意外にも上手く進み、
お互い浮かれていたのも手伝い、晩飯を食いに行った。

普段からお互いの趣味が合うので、
話も弾み、珍しく酔うほど飲んだ。



俺より先に潰れてしまった髑髏を家まで運び、雲雀と共に住む部屋まで帰ってきたのが3時過ぎ。
髑髏と飲んで帰る、と連絡しておいたので流石に寝ているだろうと思ったが、部屋の電気がついていた。



俺が帰ってくるのを待っていたのか、と思い玄関を駆け上がる。


「恭弥っ!」


きっとそこにいるのであろうリビングのドアを思い切り開くと、そこには…


「…む、くろ…?」


何故か、雲雀ではなく骸がいた。



「おや、隼人君おかえりなさい。」

「あ、た…ただいま…、」


何故、犬猿の仲である骸が此処にいるのか。とか、何してるんだ。とか言いたいことは沢山あるのに、何一つとして言葉が出てこない。


「きょ、……ひばり、は…?」


声を絞り出し、此処に居るはずである雲雀の存在を聞く。


「そこにいますよ。」


指されたほうを見ると確かに毛布に包まっている塊が1つ転がっている。


「雲雀恭弥、雲雀恭弥、」


塊を揺すって、寝ているのであろう雲雀を起こす。

「………な、に…」


「僕はそろそろ帰ります。」


「…あぁ、悪かったね、」


「いいえ、構いませんよ。先に誘ったのは僕ですし。」


「……ねぇ……今日のこと、隼人には、……黙っておいて。」


「クフフ、……はいはい、分かっていますよ。」


俺が此処にいることに気が付いていないのか、
内容は理解できないが、何か親密そうに話す二人に酔っていた気持ちが急に覚めていくのを感じる。
(黙ってて、って…なに、)


「では、帰りますね雲雀恭弥。」


「………あぁ。」


「クフフ、…………隼人君、おやすみなさい。」



最後の最後で俺に声を掛けた骸。
その台詞に、寝ていた雲雀が飛び起きる。


「なっ、……隼人!? 」


「クフフフ、では。」


ワザと俺に声を掛け、この場の空気を乱したのに、
そのまま俺の横を颯爽と通り過ぎる骸に声を掛けることすらできなかった。

だって、俺の前にいる、布団から出てきた雲雀の上半身には、何の衣類も身に着けていなかったのだから。







「ひ、ひば……、」

何故服を着ていない。
何故骸がここにいる。


聞かなくてはいけないのに、先程の会話がその答えを示しているようで、喉まで出掛かっている言葉は怖くて発することができない。



「はやと、」

気まずそうに視線を逸らされ、心が押しつぶされそうになる。


「雲雀…、何してたんだ……」


「別に。何もしてない。……君こそ、クローム髑髏とこんな遅くまでなにしてたのさ。」


「っ、俺だって何もしてない!飲んで帰るって連絡しただろ?!」


「はっ、飲んで帰る…?こんな時間までどこで飲んでたって言うの。もっとマシな嘘つけよ。」


「、」


この10年間で、幾分か気が長くなったつもりだったが、
今の投げ捨てるような言い方に、流石の俺も…キレた。



「ふ、ざけんなてめぇ…!!
言わせておけば勝手なことばっかりいいやがって!!」




「っ俺はお前と違って誰彼かまわず寝るような奴じゃねぇ!一生骸とよろしくヤってろ!」



―――ズガンッ!

「……何だって?」


低く唸るような声と、凶悪な破壊音に目をやると、自分の顔ギリギリに投げられたトンファーが壁に突き刺さっている。


殺気は剥き出し。射抜く瞳は恐怖。
(……うわ、マジギレか…。やべぇ、殺されっかも。)


だが、こんなところで怖じ気づくなんてありえない。


「……骸とヤりてーなら俺は出てくっつったんだよ。」


返す言葉は反撃。
絶対に、譲れない。



「なに、僕を捨ててあの女のところに行くってこと、」


「っそんなのお前に関係な―――っ!」



急に訪れた後頭部への痛み。
殴られた、そう気付く頃にはもう、俺の意識とは反対に全く動かない手足。


(コイツ……わざと麻痺させやがった…、)


すべてが飛んでしまいそうな痛みに、
意地とプライドだけで、意識だけは持ちこたえる。


「この僕から逃げるなんて……絶対赦さないよ。」


「ぐっ、あ……!!」

言葉とともに腹に入れられる一発。


そのまま捨てられるようベッドに放り投げられる体。


「ひ、ば…」

「喋るな。」

ガンッ

上から覆い被さられ、打ちつけられる拳。



「……僕から逃げるくらいなら、このまま殺してしまおうか、」



ぼんやりとした意識の中、見えた雲雀の表情を映さない冷たい顔。


振り上げられる腕から見えたのは、寂しそうな瞳。

(なんで、お前が、そんな泣きそうな目してんだ、)




(嗚呼、俺ホントに死ぬかも……)




end



more...!

望まれるままに(雲♀獄骸)

※雲♀獄骸です。3Pです。3人は幼馴染で、同じ部屋でくつろぐくらいは仲良しです。
この時点でちょっと……と思った方は、読まないことを強くオススメします!!









++++++++
広い部屋。中央に配置されたソファーで寝転がる獄寺。


「……隼人、スカート捲れてる。」

部屋の隅で、視線を読んでいる本から外さず、ソファーで寛ぐ獄寺に注意する。


「んあ〜?……別に見えてないだろ。」

自分の姿を確認し、恥らう様子もなく、改める気もなさそうだ。

「……見えそうだって言ってるんだよ。ちゃんと座りなよ。」

「え〜〜、だって、ソファー冷たくて気持ちいいじゃん。」

ゴロゴロと自分の肌を革張りのソファーに擦り付ける。

「……それに、お前らしかいないんだから、別にいーじゃねぇか。」

そう言ってのける獄寺は、もともと見えそうだったのに、雲雀の言葉に反応して、ソファーでゴロゴロした為に、先程よりも捲れ上がり、白い太ももが惜しげもなく晒されている。

「確かに、僕達しかいませんが、……僕も恭弥君も男ですよ。」

窓に一番近い位置で、カコカコと携帯を弄りながら、雲雀同様視線は携帯においたまま、獄寺を諭す。


「男って……、別にお前ら俺の下着なんて気になんねぇだろ。見向きもしねぇ癖に何言ってやがる。」


「……。」
「……。」
(見ないようにしてるんだけど……。)
(見ないようにしてるんですが……。)



「……ほらみろ。」


言葉には出さず、ため息をついた雲雀と骸に、やはり自分には興味が無いんだと勘違いした獄寺は、
フイっとそっぽを向いてしまった。


「……隼人、別に君に興味が無いわけじゃないから拗ねないで。」
「そうですよ、隼人君。むしろ僕達は君にしか興味ないんですから。」


そう言って、今まで興味も無くただ眺めていた本と携帯を机に置き、
不貞腐れて、ソファーに顔を押し付けている獄寺の元に向かう。


「はーやーとーくん、」
「隼人、」


「…………………俺に興味なんて無いくせに…」


消え入りそうな声で、ぼそりと嘆いた獄寺に、二人は視線を合わせる。


「……興味が無いなんて、随分な事を言ってくれますねぇ。」
「……本当、君以外に興味を持ったことなんて一度も無いのに。」

「………。」


「ねぇ、隼人君。僕はあなた以外の女性を、性の対象として見たこともありませんよ。」
「僕もだよ。君以外の女となんて、一秒だって一緒にいたくない。」

「………。」


ここまで押しても、ピクリとも動かない獄寺に、二人揃ってため息を吐く。

「実力行使にでないと伝わらないようですね。」

そう言い、獄寺の剥き出しの太ももを下から上へと撫で上げる。


その感覚にビクリと肩を震わせる。
しかしまだ顔を上げる気にはならないらしい。


「……ふぅ、仕方ないですね。」

そう言いながらも嬉しそうな顔で、獄寺の寝転がるソファーに座る。

「………ねぇ骸、君、出て行く気ない?」
「……あるわけないでしょう。」

「………僕、3人でヤる趣味ないんだけど。」
「クフフ、たまにはいいじゃないですか。」

(?…3人でヤ………っ!!!)


二人の会話を何気なく聞いていた獄寺だが、やっと事の重大さに気付き、うつ伏せの身体を勢い良く、ひっくり返した。

「ちょっ……!!」

「おっと、」

勢いよく振り向いた先には、獄寺に覆いかぶさる六道の姿。

「ちょっと待っ、!」

「暴れると落ちますよ。それに、猶予はたっぷりあげたはずですので。もう待ちません。」

そう言い、獄寺の背に手を回し、ソファーに座らせる。
獄寺の後ろに回ろうとした雲雀に、
「あっ恭弥君、前と後ろ変わってください。」


「………ド変態。」
「なんとでもどうぞ。」

獄寺の前と後ろに回った二人は、それぞれ、獄寺の身体に手を這わせた。







+++++++++++




「ぅあっ、あっひばりっ」


右の胸を強く揉み、先端を甘噛みする。もう片方は緩く、先端もたまに刺激するのを忘れない。


「ひっ、いや、むくっあああっ、」

骸は、女が一番感じる部分を容赦なく攻め立てる。強く抓ったり、爪で引っかいたり…、

「隼人君、凄く濡れているので解す必要はなさそうですね。………後ろは初めてでしょうから、ちょっとローション使いましょうね。」


「んあっ、……はっ?うし………………ちょっ、待て骸っ!!むくっあああっ!」

「ほら、隼人はこっちに集中しな。」

先程まで骸が触っていた、ところを、雲雀が摘む。


「あっ、んんぅっ、」
「ちょっと、大人しくしていてくださいね。」


そう言うと、獄寺の意思も無視し、
雲雀は攻め、骸は後ろを解し始めた。








++++++++


「ぅあっ、ぅああっ、む、むくっ、抜いて……!!!」

「はっ、く、……無理です、」

「うぁあっ、ひっ、ひぃあっ、やっひば、まっ…んああっ」

「はぁっ、すご……吸い付いてくる…、っ」

前からは雲雀、後ろからは骸に突かれ、がくがくと身体ごと震える。


「ああああっ、ひぃっ、やあああっ!」

今までに味わったことの無い強い快感に、叫ぶように泣き、口から垂れる唾液を拭うこともできない。


「んんああああっ、あ、あぁっ、ん、……っっっっ!!!」

「くっ、!」
「っ!!」

雲雀のモノが、獄寺のイイところを突き、それに合わせて骸のモノが後ろから同じ場所を押しつぶす。

その急激な刺激に、声を上げることもままならず、びくびくと身体を震わせる。

「はっ、はぁっ、……隼人、イっちゃった?」

2人のモノを搾り取るように動いたナカに、なんとか絶頂を持ち応えた雲雀と骸。
二人に挟まれた獄寺は、雲雀の腕を、これでもかというくらい強い力で掴んだまま、身体の震えがとまらない。

「ぁっぁあっ、」

「……隼人?」
「どうしました?」

ぶるぶると震えたままの獄寺に、2人がどうしたのかと声を掛ける。

「ゃっ、ぁぁあっ、」

「……もしかして止まらないの?」

喘いだまま、震えが止まらず、ナカの動きがイった時と同じ状態の獄寺に、そう声を掛ける。


「ぁっ、ぁああっん、っんぅ」

「…そのようですね。」


そういうと、動きを再開する六道。


「んあっ、あああっ!」

「ちょ、骸…!っ、まだ隼人が、」

「あああっ、ふっぅ、あああんっ、ひ…ばりっ、うごっいて……!!」

「っ!………ちっ、」



獄寺を気遣っていたはずなのに、その一言で雲雀も律動を再開する。


「あああっ、も、ああっ…、もっと…!!」

「くっ、こんなに善がってくれるとは……、」

「はっ、お仕置きの、つもりだった、のに…、困った子……!!」

「ああああっ、きもちっ…!!あああっ」



「くっ、も、出そう…!」

「っ僕もです…!」



絶頂に上り詰める為、同じタイミングで、同じ場所を攻める。


「ああああっ!やっ、…ああああんっ!」

「くっ、すご…!」

「っ、病み付きになりそうです…!」


「んああああっ、雲雀っ、骸…!!ああっ、もっと…!」







望まれるままに
(あなたが望むなら、心もカラダも捧げます、)
(それでも分からないなら、態度で示してあげる。)




end


more...!
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