※現代パラレル


フラン「ヘリオスさん、ヘリオスさん! もうすぐハロウィンなんですね! ほら、カボチャのおかしが売ってますよ!!」

ヘリオス「フランはハロウィン好きか?」

フ「はい! だっておかし食べほうだいで、しかもイタズラしほうだいですよ!! すっごくウキウキします!!」

ヘ「そうか。なら菓子を沢山作らないとな」

フ「手作りですか!?」

ヘ「いつも姉上が作るんだが、今年からは俺も手伝おうかと思ってな」

フ「あたしも作りたいです!」

ヘ「よし、帰ったら姉上と作戦会議だな」

フ「うはぁー!!」

ヘ「……しっ。フラン、静かに」

フ「ど、どうしたんですか?」

ヘ「レファルがいる」

レファル「今年のハロウィンは何を作ろうかね? やはりハロウィンと言えばオレンジと紫色の乱舞だと思うのだが――おや、奇遇だね君達」

ヘ「お、おお……」

フ「……見つかっちゃいましたね……。こんにちはっ、レファルお兄ちゃんたち」

ヘ「買い物か?」

レ「ふふふ。ハロウィン前の市場調査といったところだね」

フ「レファルお兄ちゃんもハロウィン好きだね?」

レ「合法的に色々と出来るからね。そして私は料理とイタズラが大好きだとも!」

ヘ「ほお。フランと同じだな」

フ「まちがってはいませんがしゃくぜんとしません」

レ「ちなみに今年はカボチャとラズベリーソースをふんだんに使おうと考えている」

ヘ「毎度、素材だけはまともなんだよな……。何を作るか知らぬが、普通の味で作れよ?」

レ「いやいや、折角のハロウィンだよ? 型にはまった味だとイタズラにならないだろう」

ヘ「やはり罰ゲームではないか」

白堊「レファルさんのイタズラに対する情熱ってとてもひたむきで……素敵だと思います」

ヘ「(なんでこの女は現代パラレルだとブレーキぶっ壊れるんだろうな?)」

フ「(かんきょうが変わると開放的になる人っていますよねー…)」

慧羽「白堊ちゃん……」

ヘ「(……ほら見ろ、慧羽が助けて欲しそうに涙目でこっち見てるぞ)」

フ「(……じゃあ、あたしはとりあえず手を振っておきますね)」