※創作キャラでアリスパラレル
ある昼下がり、木陰で
フランがウトウトとしていると、
「遅刻だ!遅刻だ!」
突如、大きな声が響き渡りました。ビックリして飛び起き、見ると、なんだか白くて大きなものがこちらへ走って来ます。白いクマでしょうか?
いえいえ、時計を確認しながら慌てているそれは、まさしく
白ウサギのラザでした。
「なんだわん太か」
フランは早くも二度寝の体勢です。だって、ラザことわん太が二足歩行で外套を着て人語をしゃべるなんて
ちっとも珍しいことでは無いからです。
「……ってそんなわけないじゃん!!?」
フランの知るわん太はただの白くて大きな犬です。そのはずでした。
二本の足で立ったり、あまつさえ走ったりしません。
犬耳がウサギのそれになっているはずありません。
しっぽはもっと長くてフサフサでした。
チョッキなど着ているはずもないから懐中時計を取り出すことは不可能です。
何より、人間の言葉を理解してもしゃべれませんでした。それも渋く低い声でなんて。
いっそ他人(?)の空似ならどんなに良かったか。フランの知るラザとは全然違うのにーーでもそれは間違いなくラザ以外の何者でもないのです。
「ああ遅れた!ああ遅刻だ!」
余程焦っているのか、ラザはこちらに気付くことなく通り過ぎていきました。
「まってよ!!」
フランは慌てて立ち上がりーーおかしなことに気付きました。
白と青な半袖なエプロンドレス、そのスカートがふんわり広がりました。おろした髪をリボンカチユーシャが、足をポップなしましまタイツが飾っています。
「なにこれぇ!?あたし、一体いつきがえたの!?しかもこんな服なんて持ってないのに!!」
フランにはわけがわかりません。だけどグズグズしているとラザが行ってしまいます。
彼を追いかけ、フランもまたウサギの穴の中へ飛び込みました。
戻る時はどうするのかなんてまったく考えもせず。
バイトもあるし、自分にはあまり関係無いかも?
朝8時半、駅前に大量の人だかりができてた。まるでこれからウォーキングでもするような恰好。何かのツアー旅行団体ではなさそう。結局謎のまま。
突如ファンタジー風な世界に召喚されてしまった高校生の主人公。
そこは魔族たちが支配する連邦共和国だった。
200年間空席だった大統領のイスに(強制的に)座らせられる主人公。帰りたいんですけど。
しかも、地方を治める諸侯たちは怠慢で、共和国に反感を抱いたりしている。
さらに、先代は人間たちに侵略戦争ふっかけた挙げ句、勇者に討伐されてしまったとか。そのせいで近隣諸国は魔族及びこの国に敵愾心を抱き、軍をけしかけてくる。
国内はガタガタ、国外はバタバタ。
これは、魔族たちに泣きつかれ、普通の男子高校生が国家元首=大統領となって対外交渉で世界平和を目指す物語。
ちなみに内政は首相と内閣の担当。
弟の学校で大雨警報出たらしい。マジか。
雨音のリズムは眠気を誘う。個人的な感覚。
雨の日のバスの天井に当たるぱらぱらした音は物凄く安らかな眠りをもたらしてくれる。最高の子守歌。
終点まで爆睡でした。
ブックオフで草河遊也さんの画集を購入。個人的にこの人はずっとアナログ絵でいて欲しいなぁ。
そしてプレイしたこともないくせにサモンナイトのファンブックやらなんやら買おうとしてしまった。いや、さすがに理性が働いたけど。