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第七十三話

「毛利の野郎が天女なんておとぎ話みてえな存在を大事にしてるのも笑える話だが、奴のことだ。その天女様とやらを利用して何かやらかす魂胆に決まってやがる」


元親さんが肩をすくめた。
…元就さんって信用ないな…
確かにお屋敷では一人でいることが多いし、みんなに対する態度も冷たいけど。


「だから今回俺達が狙うお宝ってのは、当然その天女様よ!いつまでも手の届かねぇお天道さんに固執してるあの野郎の目を、いい加減に覚まさせてやらねぇとな!」


………ん?

「それって…平たく言えばさらいに来たってことじゃ…」

「おうよ!その噂聞いて騒いでた奴らもしきりに天女の存在を気にしてやがったからな。これ以上ねえお宝だろ?」

「あ、ははは…」


それたぶんあたしなんですけど…!
…なんて言えない…!

元親さんはいい人そう…っていうか、気を見ても豪快で大らかないい人オーラしか見えないけど…
アジトにいるって人達が元就さんの言うとおりあたしの力を狙ってるなら気をつけないとだし…

うーん…どうしたものか…
黙ってていいのかなぁ…
…なんか悪い気がするんだけど…


「えーと…あのね、元親さん」

「ん?どうした?そういやあんたの名前まだ聞いてなかったな」

「…うん。あたし、長峰千里。…自分で言うのもなんだけど…。きっと噂で流れてた天女って、あたしのことだと思うの」


恐る恐る白状すると、元親さんは驚いた表情で一瞬固まった。
……だってやっぱり嘘はつけないもんね。
すると…


「……なるほどな」


元親さんが笑った。

















**********


なんかよくわかんなくなってきた(笑)
…大丈夫ですかこれ←






遠いひとよ

ばんわー。


思いがけず遙か連載を更新できました。
…年賀しなきゃって言ってんのに…orz

遙かは最近シリアスばっかでいやんですよ…
読んでくださる方神ですよね…

みんなでコミカルにやってる方が楽しいのに
…書いてるの私ですけど←



でもやっぱり蘇芳は好きだな。
最初の娘ってのもあるけど、いろんなことを経て傷ついて成長してくれるから見守りがいがあるぜ…(しみじみ)

さ、奥州に向けてがんばらねば。
ラストスパートだぞーっ。


今年中に更新できてよかった!

また後日に今年作った小説数えてみよう。
去年と比較してみてもいいかもしれない。

…年々減ってそうで怖いけど。

でも今年は本館サイト以外にも異常嗜好性癖シリーズとか書いてるし、まだわかんないな。



…とか言ってる間に拍手SSの時期だし…
1月からは新シリーズでいくのでお楽しみに!
……いや言いたかっただけです調子乗りましたすみませんでした(土下座)



明日から年末まで予定みっちりなのでがんばらねば!
やっとけいおん観にいける!!





第七十二話

「今日は風が強いな…」

…とか言ってたら旗が飛んできた!

「ぶわっ!」

しかも顔にかかったー!


「ぶっ!はっは!大丈夫か嬢ちゃん。ほらよ、じっとしてな」

「え、あ、ありがとうございます…」


豪快に笑った後、旗を取ってくれたのは大きなお兄さん。
…あ、眼帯だ。
政宗さんみたい…


「お兄さん、見たことないけど…この辺の人じゃないよね?」

「おうよ!俺は海賊だ。西海の鬼たぁこの俺よ!長曾我部元親よ!」

「海賊?」

「ああ。つっても今日は単独で下見だ。ここの奴とはちょっとした因縁でね」

「ここの…」


…って元就さんのことかな。
そういえば元就さんも海賊風情がどうこうって苦い顔してたかも…


「聞いた噂じゃ、なんでもここに天女が現れたらしいじゃねえか。奴は日輪の加護を受けし何たらだっつって、後生大事にかくまってるって話だ」

「天女!?」


そんな噂が飛び交ってるの!?
家康さんにも似たようなこと言われたけど…


「今ウチにゃ知り合いが来てんだが、その噂を聞くや騒ぎ始めやがってよ。よくはわからねぇが、やかましいから一人で見に来たんだ」


騒ぎ始めたって…どういうこと?


『千里の力は誰もが欲するものよ。うかつに下々の者に近づくな。貴様のような小娘など、なすすべもなく手込めにされよう』


…不意に元就さんに脅されたことを思い出した。
やっぱり、話聞く限り天女ってあたしのことだよね…
なんだか背びれ尾ひれがついた噂ばっかり先走っちゃってるような…



















**********


チカが出ました。
噂が噂を呼んでます。
よくあることです(笑)





源氏物語

映画「源氏物語〜千年の謎〜」感想。
独断と偏見。
ネタバレあり。
好き勝手言います。
ご注意ください。

















「諦めなさい。私は何をしても許されるのだから」

この台詞を言いながら襲う道長ってかっこよすぎるだろう。
これ使いたいわ←


…とは思ったけれど。
正直これは期待外れでした。
私が原作を好きすぎるっていうのもあるのでしょうが、これはちょっとなんていうか…CMも誇大広告のように感じました。



まず源氏物語とはいえど、道長と紫式部の云々が多すぎる。
多すぎるがゆえに光源氏のシーンが削られる。

紫式部が文学に秀でた才女ではなく、ただの女に成り下がった節も気になった。
まぁ人間らしくていいのかもしれないけど。
でも、物語を物語として確固たる気持ちを持って源氏物語を書き上げてほしかった私としては、道長への想いを遠回しに当てつけるように描いていく式部の心情のは少し複雑だった。



キャストについてはもはや何も言うまい。
キャラクターとして、六条の御息所はまだいい。
葵の上のキャラが少し弱かったのは残念。
もっとツンケンしてお高くとまってる高貴な女性なイメージだったし。
六条の御息所と葵の上の牛車の張り合いもなかったし、立場が弱く感じた。
でもそこが少しかわいくも感じた。

夕顔のくだり、走り抜け方が雑(笑)
詰め込んだのわかるけどな…。

六条の御息所がどんどんホラーになる件。
そして安倍清明が何の違和感もなしに物語の中に入るとか(笑)


そして極めつけが藤壺様。
最終的に誘ったのアナタよね。
そこは駄目でしょ!
あくまで光源氏が想いをとげるってのが本筋じゃないの!?

…という感じでしょうか。



最終的に思ったのは、紫式部がああいう心持ちで書いてるだけにいい終わり方はしないだろうなっていうのが残念ながら的中したこと。
道長への恨みつらみによる執筆なので、当然若紫の出番もなし。

もし式部の執筆の動機が道長への想いでなければ、この流れでエンディングに若紫なる少女と出逢ってフェードアウト。
…みたいな終わりだとまだ救われたのに。



ちょいちょいもやもやが残る感じでしたが、やはり日本文化は素晴らしい。

あとびっくりしたのがうちから10分の神社がロケ地だったこと(笑)



原作をこよなく愛するという方にはあまりお勧めできない…かもしれません。
すみません好き勝手言いました。
お粗末様です。





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