「貴様…龍神の神子か」
「えっ?」
緑のお兄さん話通じる人!?
安芸ってことは中国地方だから、地図で見てた瀬戸内海の近くだ…
やっぱりここもあたしにとって必要な場所ってことなの…?
「かような力を持つ者などそうおらぬ」
「そ、そっか…」
まぁ封印できるのはあたしだけらしいし、龍神の伝承を知っていれば当然ってことかな。
…なんか、じっと見られてるんだけど…
「…先程」
「?」
「何ゆえ我を庇った。その足では動くこともままならぬであろう」
「え…だって危ないって思ったし、体が先に動いちゃったっていうか…。それに、やっぱり怨霊はあたしが何とかしないとだから…」
…なんでそんなにびっくりした顔してるんだろう。
あたしそんなすごい形相で体当たりしたのかな…!
「清浄な陽の気…日輪より注ぐ光と酷似しておる。……龍神の神子」
「あ、はいっ…」
「日輪の申し子たる我の屋敷にて養生させてやる。貴様が居れば、安芸にも怨霊は寄りつけまい」
「え…それって…」
「皆の者!日輪の加護を受けし龍神の神子を我が安芸に迎える!…貴様、名は」
「あ、あたし長峰千里です…」
「千里を連れて参れ。屋敷にて足の怪我を診よ」
「はっ!」
え、なんかツンケンしてるわりに優しい人だな…
っていうか結構やってること強引だよね!
……あ。
「あのっ!」
「何だ」
「あたしも名前教えてほしい!…です」
すると緑の人は再びあたしの顔をじっと見つめて…
な、何…?
「我が名は毛利元就。日輪の申し子とは我のことよ」
毛利元就!?
なんかまた聞いたことあるよ!?
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元就さんは助けてもらってデレた。
ただそんだけの話です←
でもやっぱり太陽と正の気って似てるんじゃね?的な。
私が書く元就さんはデレまくるな…いかんな…