フル出場はあおみねくんだけという事実を噛み締めるたびに、脳内のいまよしさんが「最強は青峰や」ってドヤります。
そしてあおみねくんが活躍するたびにテンション高くはしゃぐさくらいくん(可愛い)
今回の件で一番目に見えて憤っていたのはきせくんでしょう。きせくんは登場が早かったな分、一番体育会系な先輩後輩関係を描かれていました。
そんなきせくんがあおみねくんとダブルチームするの最高に熱いです。かつての憧れで、乗り越える相手になって、だけど今日だけは一緒に戦う仲間。まさに一回限りのドリームチームだから出来ることです。
かさまつ先輩が登場するたびに男を上げていくのずるいくらい格好良いと思います。
今までフィジカルに任せきりだったむらさきばらくんが技術を覚えるというのが凄く良いです。
全力で戦える相手がいる。それはどんな喜びでしょう。キセキみんな早めに本場のバスケに触れていたらと思わないでもないのですが、だから今があるのです。
おかむらさん凄くいい人。あんなにいじられ役なのも親しみやすさや包容力あってのことだと思います。本人からしたらたまったものではないでしょうが。髪型は高校時代の方が好みです。
しっかし預かった選手が負傷とか、カゲトラさんは秋田に帰す時に菓子折り持たせた方がいいのでは?(冗談半分)
会場にひむろさんとリュウさんがいたことになったので、その辺の対応変わるかもしれませんが。
みどりまくんは相変わらず押さえるところを押さえている人という印象でした。
一瞬映るラッキーアイテムの存在感たるや。
たかおくん、あの連携を見るのキツいだろうけれど、それをバネにしていずれはもっと凄い連携プレーを見せてくれるはず、という謎の信頼感があります。
彼は何があっても立ち上がることが出来る人間だと思います。でないとあのみどりまくんの相棒は名乗れませんって。
あかしくんについては、老婆心ながらちゃんと治療を受けて欲しいと思ってしまいます。某ゲームの主人公だってエンディング後は向き合って病院に行っていたので。あとやはり本職の言葉は大事です。こんな設定スポーツ漫画のキャラが背負うには重すぎだと思います。
さておき、中盤はあかしくんが主役では?ってくらい活躍していましたね。ナッシュと相対するところが凄く能力バトル物っぽかったです。
そしてあかしくんのターン直前あたりにちょこちょこ入るちひろさんのカット。
エクストラゲームには登場せず、キャラクターの性格的にも能力的にも出ない方がちひろさんらしいと思っていたのですが、ラストゲームはアニメ世界からの地続きだと思うので、登場しても違和感はそれほど無かったです。これはアニメ放送時からの積み重ねがあってこそです。
何度も言っていますが、私はこの作品で一番好きなのちひろさんなのでだいぶ贔屓目です。あえて多くを語らないのずるくて格好良いと思いました。でも映るたびに「あっ出て来た、喋った、うわ格好良い」ってなっていちいち内容が頭から飛んでしまって困りました。以前に原作のちひろさんは格好良いでも可愛いでもなく美人だとか書きましたが、アニメのちひろさんは格好良い系です。絵柄の違いです。
冷静に思い返せば、試合の途中から会場で立ったまま観戦、他キャラと絡まずにほぼあかしくんへのリアクションだけって。何者ですか。面白すぎます。チームの愛着もステキな思い出も無いのに昔のチームメイトの試合に足を運ぶ…ちょっとどういうことかわかりませんね。
くろこさんのパスを受けたかがみくんとあおみねくんがシュートを決める、決着にはドリームが詰まっていました。
途中くろこさんの影が薄くてあれ?って思ったところにこれですよ。うわーやられた、という気持ちです。完全に意識を外していました。
そうです、この作品は『黒子のバスケ』なのです。
そのことを痛烈に印象に残してからのラストシーン。
かがみくんがくろこさんの手の大きさを思い返すところで二人が握手を交わすのが初めてだということに気付かされ。だっていつもは拳でコツンてやっていましたからね。アニメのOPでも何度もやっていたくらい意味のある行為なのですが、最後にそれをやらない。もう相棒ではないから。
ここで私は原作及びアニメの思い出が一気にフラッシュバックして筆舌に尽くし難い思いにかられました。
そりゃかがみくんも走りますよ。作中で初めて泣きますよ。
くろこさんが引き留める様子を一切しないのも彼らしいんですよね。くろこさんはかがみくんを全面的に応援しているので。
くろこさんが泣き顔見せないようにして、だけど声を震わせて、それでも笑顔でお別れするのが切ないです。
くろこさんはこれからもバスケを続けるでしょうが、かがみくんとのコンビで戦うのはこれで最後。まさにラストゲームというタイトル通り、一区切り。二人が出会って始まった物語は、二人の別離でおしまい。本当にこれはくろこさんのお話だったのだなぁと思いました。
そうそう、エースが抜けた誠凛さんはこれからの編成どうするのだろうと思ってしまいます。
でもこれは、エクストラゲームにはなかったジャバウォック戦後にキセキと誠凛が戦う展開を挟むことで誠凛高校は大丈夫だと示しているように思えました。
(むらさきばらくんの怪我は心配です。自愛して欲しいです)
ということで、ツッコミどころもそれなりにありましたが、結構楽しかったです。
原作の連載の最初の頃はくろこさんとかがみくんの関係が好きで読んで来た身としては、この二人について語ろうとすると途端に語彙がなくなるくらい心に来る映画でした。その失われた語彙をどうにかこうにか文章にした結果がこの長文です。
私は自分で思っていた以上に『黒子のバスケ』が好きみたいです。
この作品に出会えて良かった。ありがとうございました。