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にゃんこ先生ステーショナリー

夏目友人帳の一番くじをやってみたら当たりました。もったいなくて使えないので、大切に保管しようと思います。

嚥下

 昼を過ぎて太陽が緩やかに傾斜運動に移る時間帯、アルナーは昼休みを迎えていた。人通りの疎らになった大通りを歩くのは、有翼の少年と従者の女――マルクスとアイリスだった。
 先を行くマルクスが振り向き、アイリスを見上げる。
「ボク、ちょっとお腹が空いちゃった」
「昼食は少なかったですか?」
「ちがうよ、キミの料理は過不足なかったけど、それとこれとは別なんだ! おやつ食べようよ、お肉系で!!」
 アイリスはマルクスの従者であり、護衛も兼ねている。もう一人の従者であるアコルスは教会の留守を預かっていた。
「マルクス様、その様な事を申されますともれなくアコルス様が『好き嫌いはいけませんなぁー父上殿ー。はは、ははは、はー』と毎日三食野菜しかメニューに出さなくなりますが」
「声に抑揚ないよアイリス……! ボク、お肉からじゃないと栄養取れないんだから止めよう!? 止めよう!!?」
 マルクスは白梟の鳥人である。肉食系の種族である彼は、野菜や魚では満腹感を得ることは出来ても栄養不足に陥ってしまう。
「以前の記録は三日でギブでしたね」
「何でキミちょっと『もっと上目指そうぜイェーイ』的な言い方なの!? 気のせい!? ボクの気のせい!?」
「人んちの屋台の前で騒がしいですよ、神官長様」
 恰幅の良い中年の女が声をかける。腰に手を当てているもののその表情に怒りはなく、気安さと親しみがあった。
 香ばしいにおいが漂っていた。見れば、屋台の上に惣菜パンが並んでいる。小麦粉を練った生地で、挽肉や魚や野菜を包んで焼いたものである。
「やあ、ごめんごめん。おわびにそれをもらうよ」
「まいどありー」
 焼きたてなのだろう。生地の表面はパリパリとして温かい。マルクスが割ると、ほわりと湯気が立った。
「アイリス、口開けて?」
 マルクスは惣菜パンをちぎり、アイリスの口元に運んだ。
「おっ、神官長様んとこは相変わらず仲良いなあ!」
「いいでしょー!」
 通りすがりの荷車をひいた男が囃し立て、マルクスが手を振る。
「……頂きます」
 口に含むと、まず生地の感触が来て、香辛料が鼻腔に抜けて行く感覚を得た。舌の上で肉汁が広がる。噛むと、キノコとキャベツの食感が返ってくる。
 アイリスは僅かに目を見張った。
「疑問します。私が普段作る物よりも美味と感じました。特殊な調理法が?」
「あはは、ないない。多分アンタのやってることとそう変わらんさ」
「アイリス、キミは技術はあるけれど、何かが足りてないんだよ」
 言われ、アイリスはもう一口食べてみる。噛み、舌の上で伸ばすようにして味わい、飲み込んだ。
「……」
「わかるかい? それは心だよ。キミの料理には心が感じられないんだ」
 マルクスは屋台の女に向き直った。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったよ! この料理はボクの心まで暖かく包んでくれた……。きっと貴女の心があったかいからだね」
 屋台の女は頬を掻いた。
「あぁうん、言っちゃ何だが、作っているのはウチの亭主でね?」
「マルクス様、私の位置からは厨房が見えるのですが、筋骨隆々とした中年男性が『むぅん!(しぱぁん!!) むぅん!!(しぱぁん!!)』と雄叫びを上げつつ鍋を振るっておりまして」
「相変わらず声に抑揚ない……!!」
 崩れ落ちかけたマルクスだが、壁に手をつき体勢を立て直し、
「こ、心! とにかく大事なのは心をこめることだから!!」
「うしゃらどっせぇぇぇぇい!!」
「…………」
「…………」
「マルクス様、疑問しますがあれはどんな心が籠められているのですか。怨念ですか」
「早いよ! 自己完結には早いよアイリス!!」
「ウチの亭主はいつもああでねぇ……」
「しかし私は思い当たりました。アコルス様も料理の際は『食い過ぎで苦しむがいい……!』と唱えていた事を。てっきりあれは単なる呪詛だと判断しスルーしておりましたが、心を込めていたのですね」
「アコルスいつもそんなことしてんの!?」
「あれが俗に言う『おいしくなぁーれの呪文』なのですね」
「違うよ! 仮にそれが本当ならアコルスの歪みっぷりが凄いよ!! 息子ながら末恐ろしいよ!!」
 頭を抱えるマルクスを感情の無い目で見下ろしながら、アイリスは思案する。
 心の籠った物を食べれば、自分にも心が宿るかもしれないと。
 ならばこれは、
「……味わい深いものです」
 言い、啄み、存分に咀嚼してから嚥下した。

ケーキ

今年はレアチーズケーキを買いました。木苺のソースが中に入っていて良かったです(小並感)

途中絵です。

遅刻クリスマス絵。

まだラフ段階です。試しに赤を置いただけのもの。

こっから微調整しつつペン入れ&色塗りです。

ちなみに左からエオス、セレネ、プラチナ、フィル、イル、テロル。

可愛いよカピバラ可愛いよ

弟がやってた神喰で、味方の拠点でカピバラをペットにして飼っていて話しかけると「きゅるきゅる」鳴いて可愛いです。極東支部いいセンスしてる…!

で、弟にカピバラ可愛い!って言ったらフーン( ´_ゝ`)されたので、どこがどう可愛いのか滔々と語りました。

私「顔アップじゃなくて、ちょっとカメラ引き気味で体全体のもてっとしたフォルムが写るくらいが超可愛いと思う」
弟「個人の感想です」

バッサリですか。バッサリなのですか弟よ。

個人の感想ついでに、カピバラの一番可愛いポイントはフォルム。次点で大きさだと思っています。
大きいから可愛い!小さい鼠は自宅が鼠の被害を受けてから憎悪の対象になったのですが、カピバラなら大きいから平気です。だってカピバラなら大きさ的に捕捉しやすいですし。おすし。


余談ですが犬も大型犬の方が可愛いと思っています。
でっかい動物可愛いです。

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