地下鉄に乗ると白い光に包まれることがある。そのたびに、「マリンスノーだ」と呟く。
蜘蛛の糸。海の底。水を渇望する砂漠。
落ちてくるのかこないのか。悠久の時間が過ぎて、自分が落下していく。
気がつくと、空が赤く燃えていて、ギラギラと反射した涙が川面に咲く。全てが凝縮したその蜜に、蜜蜂は近づけない。ごめんね、掟なの。
ありもしない計算式を書きなぐり、定理として降伏させる。
高笑いをしている君の脇腹をチクリ。針が刺さって永遠の愛の話が始まるんだ。その冒頭、あなたは本能的に死んでしまう。蜜蜂なんかに生まれたからだよ。
でも、僕は蜜蜂でよかったと思う。君もあなたも蜜蜂にはなれないからね。
落下。落ちる。菊。虹。
心無しか、横切った水滴は、黄色だった。
ピンときたあなたはビレバン人間。
2、3年前にビレバンで買った。
ジブリの歌などを英語でカバーしてる人。声だけではなく、演奏も魅力的な歌が多い。
おすすめは、テルーの唄。
「映画をみるときはきっと君は光っている。反射している」
「水面になびく日射は深海の魚を照らす。」
「空を見上げて、空を探して」