純粋な眼差しは、なにかを狂わせる。
空き缶を飲み干し、缶の中を覗き込むと、大量の蜜。
はやるきもちで舐め尽くす。
終わりの鐘が鳴り、どこからかセピア色の叫び声がした。
他人事。
声の主は自分だったのかもしれない。
インファント島に行ってきます。そう言い残して。
ぼくたちはあの鱗粉、あの眼差しに魅了されてしまう。
人間を信じること。信じないこと。いい人間。悪い人間。
それってなんだろう。
神は微笑むのか。
せめて、冬の寒さにコートを羽織らせて
保冷剤を首にまきつけ、氷河ごっこ
ぼーっとする感覚はきっと焼かれる魚や肉とおんなじ。
屍のように、そんな形容詞が許せなくて。
だって骨のほうがまだちゃんと呼吸をしている。
ローマ。想いを運んで。終わらせるのは簡単なことだと歴史から学ぶのは愚者なんだとか。でも、愚かさは人間の本質なのではないでしょうか。愚かさの為に娯楽や嗜好品はあるのだと、わたしはここに宣言します。
僕を昔突き動かした本に、『悦楽の園』という本があります。同著者の『氷の海のガレオン』を探しています。でもそれは口実。その著者にまた突き動かされた人が愛した、いや愛したかは定かではないけど手にとった本を手足がきちんと動いたら、明日新宿の古本屋で買おうと思います。これが本音。参考にしたら明日はないでしょう。
そう、それもこれも、詩であり、また一面を彩る、哀愁に染まった園。
うずくまり手を広げ、地面を抱き締める。
氷。赤。紫色の壁。古びた井戸。そして、頭上からは糸が喉へと垂れていく。
「静止」
大人数で過ごした翌日の渋谷ってとても心地よい。
渋谷ほど、自分がひとりぼっちだと認識できる場所はないと思う。
好きな個展にいき、好きなお店にいき、好きな服を買い、好きなものをたべる。
そんな当たり前かもしれない衝動を、最近忘れていたんじゃないかと錯覚してしまう、そんな日曜日。
普通の歌じゃもうイケなくて、普通の味じゃなにも感じない。
サディスティックに無機質で、言葉を遊ばせて、転がしているだけ。
訪れる期待がこわくて、視線を反らしたら、もうこんなところに来てしまった。
ここは一体どこだろう。此処でも其処でもないのだろうけど。