しばらく二人で星空に見とれていた。
蚊に刺されやすい私を心配して、
Nさんは
『車に入ろう。
ぷくぷくさんがボッコボコになったら大変(^^ )』
前のシートはボックスが邪魔だからって、
後部座席に座った。
ピッタリくっついて、
いっぱい話をした。
遊園地の話、
水族館の話。
今度の休みはどこに行こう。
『この歳になると絶叫マシーンは乗れないわよ(^^;)』
『そうだなぁ。
ポックリ逝ってもシャレにならないしな〜( ̄∇ ̄)』
話のどさくさに紛れて、
私は横になり、
Nさんの膝枕に頭を載せた。
彼は私の髪を撫でながら話を続けた。
一緒に行きたい所がたくさんあり過ぎて、
二人とも妄想が止まらない。
冬になったらイルミネーションを見に行く約束もした。
昨年、けんちゃんと一緒に行ったイルミネーションだ。
これから先、
おそらくけんちゃんと一緒に行った場所に
Nさんと行くことがあるだろう。
けんちゃんもまた、
その場所に違う誰かを連れて行くんだろうな。
相手が変われば、
見える景色も違うのだろうか…
あの時はあの時で
美しかったけれど、
それよりもっとステキな景色が見えるかも。
この日一緒に見上げた星空みたいに。