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予告

続きを書こうと思いましたが、

今夜は少しお休みします。



日を追うごとに、拍手や購読者さんもずいぶん増えて、嬉しい限りです。
どうもありがとう。




実は、
今朝起きたら
片方の耳が聞こえなくなってました。


今日は一日聞こえないわ、耳鳴りはするわで…


看護師の友達に相談したら、
ストレスじゃない?
って言われました。



まぁ、
思い当たることもあるけれど、

今は気持ちも落ち着いてるし…




ちょうど明日休みなので、

病院に行ってきます。



つい先日は、
整形外科で 椎間板ヘルニアと診断されて。


なんか病院ばっかり。


急に年とった気がする(笑)




そのうち、
先日一緒に食事に行った 男友達のことも
書くつもりなので、

よろしかったらお付き合いください。




では、 また明日(^^ )



あの頃の僕たち

『セフレにしてください!』

そう言うと、
今度はけんちゃんが号泣し始めた。


泣きながら首をブルブル横に振って、


『ダメです…  それだけはダメ!』



『私、
セフレにもなれないの?』



そりゃそうだ。
欲の捌け口がこんな歳のオバさんとか…
どうせなら、若いコがいいに決まってる。



『ねーさんは、

そんな人じゃないんです。

だから、ダメです!』



泣きながら、叱ってくれた。

けんちゃんが、私を救ってくれたんだ。


せっかく、けんちゃんが『ずっと大切な人』
って言ってくれたのに、

『どうでもいい人』 になるところだった。





苦しみと、自己嫌悪でぼう然としてる私に、
けんちゃんが言った。



『出会う前の僕たちに戻りませんか?

出会う前…  ねーさん覚えてます?』





お願い

実は、
けんちゃんが別れを切り出したのは
これが初めてではない。


1度目は、 彼女が出来た時。

でも、
彼女にふられて戻ってきた。


2度目は、 今回と同じ気持ちになった時。

ずっと一緒にはいられないと感じ、
けんちゃんから離れていったけれど、

1週間後に戻ってきた。


私がいないことに、
けんちゃんが耐えられなくなったから。



『あの時戻ってきたのは、僕の弱さでした…


また別れ話をすると、
ねーさんがこうなることは分かっていた。

だから、
正直な気持ちが話せませんでした。


でも僕は、
ねーさんを幸せにはできません。

ねーさんには幸せになってもらいたいから…』




けんちゃんがメールで冷たくしたのも、
私を突き放すため。




頭では分かっていても、

7年もそばにいた愛しいヒトがいなくなるという事実…


すんなりとは受け入れられるはずもなく。




『もう、会えないの?



…… そんなの、やだ〜!!』




なりふり構わず泣きじゃくったら、
また過呼吸になった。



けんちゃんは、
泣き崩れる私を抱きしめて

背中をさすりながら呼吸を整えてくれた。



『ゆっくり息をして。

吐いて〜 吸って〜』



その時のけんちゃんの声が、
今までで一番柔らかく優しく感じた。

まるで、
出産に立ち会う人みたいに。



そして、ガリガリ掻きむしっていた私の手を
けんちゃんはすごい力で押さえていた。





ひとしきり泣いて、

私はひとつけんちゃんにお願いをした。



言っちゃいけないひとこと。









『けんちゃん、 私を……



セフレにしてください。』




答え

けんちゃんが、
私と距離を置きたい…と言った理由。


それは、
私が妄想してたこととはかけ離れてた。


私のことが嫌いになったわけでも、
他に好きな女性が出来たわけでもなく。



むしろ
『ねーさんは僕にとって、

ずっと大切な人です。』



小さな声で、
ポツリポツリと、
でもちゃんと目を見て話してくれた。





来春には
彼はこの街を離れる。


夢のために
今まで頑張ってきたし、
ご両親にも支えてもらった。



私は、
子供たちが困った時や迷った時に、
いつでも帰れる場所でいたいし、

両親もいるからここからは離れたくない。



二人の将来を考えたら、
ずっと一緒にはいられない。





出会った時から 答えは出ていたのに、

お互いそれに気づかないフリをしていただけだ。








やっと話せるときがきた。

少しの決心と
たくさんの不安を抱えたまま、

けんちゃんちに着いた頃には号泣していた。


いきなりこんなだと、けんちゃんも引いちゃうだろうな…と情けなく思いながら
彼の部屋に入った。


そこで悟ったこと。



けんちゃんは、私といた7年間と決別したんだ…




部屋の隅に置きっぱなしだった段ボールとか、
様々な物がキレイになくなっている。


そして、
確認するように見てしまったところ。


歯ブラシ、

ゴミ箱、

ベッドの枕。



他の女性の影を探したけれど、
見当たらなかった。


本当に、
嫌な女だ…  私。





どこに座るか迷って、

やっぱり顔を見られないから、

けんちゃんの隣に座った。




5分、10分…


どれくらいだろ?

沈黙に耐えられなくて呟いた。



『けんちゃん、
腰痛ね、整形外科で診てもらったよ。』


『そうですか。
で、どうでした?』


『今度、MRI検査するの。』



なかなか本題に行けない。




恐る恐る
けんちゃんの手を握ってみた。


彼も握り返してくれて、

やっと話し始めた。




今までの苦悩。

私に対しての『本当』の気持ち。

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