『あなた』という、やすらぎに包まれて

今日、私は休みだったけれど、
Ｎさんは仕事。

でも、
残業にならずにすんだから、
これから帰るとラインがきた。


彼が帰宅して、夕飯済ませた頃を見計らって
またラインしてみた。


『あの〜…
Ｎさん？』

『ん？』



『その…　　　
今から会いに行ってもいい？』




急いで車を走らせた。



『どうしたの？　急に(^^ )』

『ぇへへ、来ちゃった(^◇^;)』


『オレ、メシ食ってから　だらだらテレビ見てたよ。
早く言ってくれれば、ササッと準備したのに〜。』


『お疲れだと思って、言いにくかったのよ。
でもやっぱり会いたくて…』


『そういう時はシャキッとするからいいんだよ！』





『ちょっと、ドライブしようか。』



Ｎさんは山の方に向かって車を走らせた。





民家も街灯もないところに車を止めて、

『ちょっと出てみて。』


こんな所になにが？？

と思って車を降りたら


一面の星空で、
夜空がラメみたいにキラキラしてた。

なんか、呑み込まれそう。




『ふわ〜！

きれ〜(∩´∀`∩)』



『すごいね！
天の川も見えてるよ。』



夜空を仰いだら、
後ろにひっくり返りそうになったから、

Ｎさんが後ろから抱きしめて支えてくれた。



この景色を、
きっと何人もの女性に見せて口説いていたんだろう。


でも、
そんなことはどうでもいいや。



今　私は、

この星空とＮさんを独り占めしてる。