chocolat rose☆へ戻る
「そう…なんだ」
ファインの目が信じられなそうに大きくなる。
けれど真剣なシェイドのまなざしに彼女はうなづいた。
ふたりのあいだに沈黙が流れる。
お互いの上にしげる木々の葉のあいだから、月がちらちらと顔をのぞかせた。
「……どうする?」
シェイドの方から口をひらいた。
「どうするって…」
ファインとシェイドが再び視線をまじえる。
ふいにファインが苦笑いをした。
「消えちゃったんだろうけど、ね」
「うん」
「行ってみたいなあ」
「……そうか」
なんだか彼の方も、答えを予想していたように苦笑した。
「じゃあ、行ってみるか」
その言葉でふたりは動きだす。
歩きながら、暗がりで歩調の落ちたファインにシェイドはさりげなく手をとった。
********
更新止まっていてすみませんでした(汗っ)