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〇●君想歌●〇
・恋が叶うことを妄想して10の質問
プリンス・シェイドの場合
1、デートはどこに行きましょうか?
砂漠のオアシス。
2、キスはいつねだります?
ねだる?(ピクッ)………………そういうことは、ない、と思うが………
3、手をつないだら彼女(彼)の手が冷えてました…
身体が温まるハーブティーをいれてやりたいな。…べつに、新しいハーブの効果も試してみたいだけだけどな。
4、「好きだよ」と「愛してる」と「抱擁」どれを多く注文しましょうか?
多く注文はしないけど、「愛してる」、といつか大人になったとき、いってもらいたいな。「好きだよ」はもうあいさつ代わりだからな、あいつは(笑)
5、もちろん彼女(彼)の誕生日は…
ああ、一応知っている。毎年おひさまの国でお祝いパーテイーが開かれているからな。毎年、月の国の王子として招待状を頂いている。ファインの誕生日ということはレインの誕生日でもあるからな。え?彼女のだけ特別に?…………こっそりパーティを抜け出して、庭を流れている小川のほとりで二人だけでしゃべってたな。
6、結婚式はいつにしましょうか?
えっ。…ま、まだ、考えていない…
7、ペアルックとか…は?
あいつはすでにレインとペアルックじゃないか。オレとだったら…いったいなにを着てペアをするんだ?
8、そう恋が叶ったんだ。これがしたいと要求することってもち?
んーーーー。………これ、正直に答えなくちゃだめか?誰にも聞かれたりしないか? …………パフェを…あーんって、食べさせあってみたいんだけど……いや、いい!!やっぱりなんでもない。いまのは忘れてくれ!
9、そうですか、そうですか。お疲れ様です。
……早く城に帰りたい…
10、妄想して悲しくなりませんでしたか? いつか、これが本当になる日がくるように心からお祈り申し上げます。
妄想といっても、実際の話もいくつかしゃべったつもりだ。
悲しくはならない。
ただ……なんだか猛烈に恥ずかしくなってきた。
もう今日は帰る!レジーナ、レジーナ! ほら、ミルキーもおいで。お兄様と帰るよ。
もう夜の8時。二人の部屋にはいったファインとレインはそれぞれにくつろいでいた。クローゼットに向かって髪をブラシでとかしているレインを横目に、ファインはベッドの上でもうナイトキャップをかぶって歌を歌っている。
「おほしさまが
もし
コンペイトウだったら
おそらにとんで
たべたいな」
くすり、とレインが笑った。
「ファインの歌ってお菓子ばっかり〜」
「え?そ、そうかな?」
「うん。でも聴いてて楽しい」
レインはそういってコトンとブラシを置くと、鏡のなかの自分を眺めて、それからナイトキャップを手にとると鏡をみながらキレイにかぶった。ファインはポスンと薄いピンク色の枕に顔をのせてなんとなく枕についているレースをいじる。それからつと、身を起し、窓のそばにゆくとそっとカーテンを開けた。
お月さま、キレイ
黄色く輝くそれは、星たちにかこまれながらもどこか一つだけ浮いたようにみえる。
「お月さまってさぁ、お星さまのこと好きだと思う?」
呟くようにいった問いかけにレインが部屋の中から首をかしげた。
「いまなにかいった、ファイン?」
「……なんでもない」
シャッとカーテンを引いてファインが部屋の真ん中に戻ってくる。それから部屋の左側の壁にかけられた小さな籐のカゴのなかですでに寝息をたてているプーモの小さな毛布をかけなおしてあげた。
「……きっと好きになるよね」
レインはそんなファインを不思議そうにみつめ、それから明かりを消していい?と優しく尋ねる。ファインはうなずいてベッドにポンと乗っかった。
「おやすみなさい、ファイン」
「おやすみ、レイン」
またおひさまが巡ってくるまで。
おつきさまに包まれて。
おやすみ。
これより過去ログをこちらに運んできます。
漫画はここではなく、ふたごのメインページに持っていきたいと思いますm(__)m
ここにふたご姫をみに来てくださる方、ありがとうございます(ノ_・。)
愛…そう愛が大切ですよね。
まだしばらく過去ログ編集ばかりですみません。
どうぞよろしくお願いします(>_<)ノ
ふたご画像が消えたままだとあまりに寂しいので急遽アップしました。
ログも追い追いのせていきます。
自分の二次も書けって話ですよね(^_^;)
いや、DSの画像のほうが断然価値ありだよね〜と思いつつ、ですが(笑)