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ふたご姫 二次創作ブログ 月赤・宝青で夢みてます
月「ああ。泣かれたときにはまいった。一国を担うものが、いくら研究熱心だとはいえ、無理なことをするな、母のことを思うなら心配をさせないでほしいといわれて…大量の水を飲まされたよ」
宝「素晴らしい、命がけの誠意だね」
月「大げさだな…とにかくそれで残りのアイスは……砂漠にでかけていって砂にうずめてしまったよ」
宝「そうか、シェイドも大地に還したんだね」
月「……ま、まあな」
宝「でもよかった…昨日レインたちが作ってくれたアイスはとっても甘くて」
月「きっとプーモが気づいてくれたんだぜ。でもプーモのやつもファイン、レインに前回のアイスが塩でできてたことは教えなかったんだろうな。じゃなきゃ、昨日、ふたりがあんなに元気がいいというのも変だものな」
宝「そうだよ、ふたりは二回ともアイス作りに成功したと思っているんだ。それでいいんだよ」
月「まったく、困った話なんだけどな。ああ、誇らしげにスイーツ作りに励まれちゃ文句もいえない」
宝「きっと君はまたファインがすごいものを作ってきても、倒れるまで食べるんだろうね」
月「もうこりたよ。おまえくらい冷静にいく」
宝「でも嬉しいのは本当なんだ、ふたりが僕らのためになにかを作ってくれること。レイン、アイスと一緒に押し花とポエムまでつけてくれたよ」
月「さて、オレたちはどんなお返しをしようかな?」
宝「そうだね、それをいまから考えよう」
END
宝「もしお砂糖だと思っていたら、そうとうの量だと思うよ…そうだな、アイスを作るとしたら」
月「うっ!い、いわないでくれ」
宝「僕は初めの三口ほどは食べたのだけど、それからしばらくアイスをみつめてしまったよ」
月「放心したのか」
宝「そ、そんなんじゃないよ!ただ…はじめて作るものは失敗しちゃうときもあるよねって、そう考えていたんだ」
月「それでどうした?」
宝「どうって…少しはちゃんと食べたさ。だって、レインがあんなに一生懸命作って持ってきてくれたものだったのだもの」
月「そうか」
宝「ただ…これを全部食べたら身体を壊してしまうかもしれないとは思った。どうしようかと悩んでいるうちにアイスは溶けて流れてきてしまうし。困ったよ」
月「そうだな、そうなったらもう塩味ミルククリーム状態だからな」
宝「それで…ともて心苦しかったのだけれど、もしこれを全部食べて身体を壊したとしたら、かえってレインを心配させてしまうと思って…最後にもう一口味わってから宝石の国のビーチに溶かしたんだ」
月「海に流したんだな」
宝「違う、ビーチに溶かしたんだよ」
月「わかったわかった。…まあそれは正解だな。塩は塩のなかに帰っていったんだ」
宝「うん、もときた場所に帰したんだよ」
月「おまえのところは海があっていいな」
宝「君は?君はどうしたんだい」
月「…ああ……半分まで食べた」
宝「あれを!!??」
月「悪いか。食べたんだよ。食べきるつもりだった」
宝「シェイド…君って偉いね」
月「どうせファインは生涯こんなものしかつくれないと思ったから、いまのうちに慣れておこうと思っただけだ!」
宝「それでもすごいよ…でも、具合は悪くならなかったかい?」
月「食べてるうちに意識が遠のいてしまって…倒れたところを母上にみつかった…」
宝「え?」
月「母上はオレの食べているものの味を知って驚いてしまってな。まさかファインからもらったものだとはいえなかったから、人とはどれくらいの塩分を摂取できるものか自分の身体で実験をしていたのです、といってごまかしたよ」
宝「お母様はさぞびっくりされたろうね」
宝「やあ、シェイド!さっき二人からもらったアイスは美味しかったね」
月「ああ」
宝「僕、あんなに美味しい味のするアイスクリームを食べた事ないよ」
月「そうか?」
宝「なにをくすくす笑っているんだい?」
月「いや…。一国の王子様ならもっと高級でうまいアイスを何度も食べているだろうに」
宝「…もう、なにをいうんだい、シェイド。じゃあ、君は昨日ふたりから頂いたものより美味しいものをたくさん知っているというんだね。それならいま教えてほしいな」
月「むきになるな…おまえがあんまり嬉しそうな顔をしていたから、つい、な」
宝「君は本当に素直じゃないな…もっと喜びや悲しみは表にだしたほうがいいよ。レインたちだってとっても素直じゃないか」
月「あいつらはだしすぎだ。わかりやすいにもほどがある」
宝「またそんなことを」
月「わかった、わかった…おまえまでそういうなよ。これでも素直になる努力はしているんだ」
宝「………とにかく、昨日のアイスクリームは美味しかったよ。一緒に食べたあのふたりの笑顔もテーブルに幸せを広げていたし」
月「………」
宝「ほほえみがあふれた素晴らしい午後だったよね」
月「オレは…おまえのレベルに達するにはそうとう訓練をしなくちゃいけないな」
宝「なんのことだい?」
月「いや、なんでもない……。まあ、とにかくあれは美味しかったよ…ちゃんと甘かったからな」
宝「………」
月「前回は殺人的な辛さだった…」
宝「……ああ」
月「おまえ、このまえにもらったアイスは結局食べたのか」
宝「えっ」
月「ちょうど一週間まえにもらったやつだ」
宝「あのレインとファインが第一回目に作ったアイスだよね」
月「うん。あのときはファインとレインがふたてにわかれてアイスを届けにきてくれたからな、おまえがど
うしたか知りたかったんだ」
宝「僕のほうはレインが届にきてくれて…彼女、急いでお城に帰らなくてはいけないからと、アイスを渡すだけで飛んで帰ってしまったんだ」
月「ああ、ファインもそうだった。なんでもキャメロットがお待ちだそうで」
宝「受けとってからガーデンにいって一人で食べたよ」
月「食べたか」
宝「…お塩の味がしたときは驚いたけどね」
月「塩の味しかしなかったからな。砂糖と間違えたんだろうが、どのくらいの量をいれたのだか」
DSの話ばかりで、自分でもなんか書けよ!と思う今日この頃。